事前研究会 終了
公開研究発表会に向けた事前研究会が終わりました。
生徒たちは本当に明るく,伸びやかに学習に向かってくれました。
こちらががんばっている,ということに応えてくれる教え子たちの存在に本当に支えられているんだな・・・
彼らが主役で,彼らがいるから授業がある,教える,というよりも,共に学んでいるのだな,ということを今さらながら改めて考えさせられました。
どう教える?
効率的に!
ハック?
など,いろいろなことが言われます。コストパフォーマンスはもちろん大事ですが,授業を改善する道のりは長くて,熟達していくためにはそれこそ修行のような取り組みが欠かせないと思っています。
便利に,手軽に,ということに関しては注意をしていかねばならないな,と思います。
(とっつきにくく,とは捉えないでほしいですが)
友達,をメインテーマに,先生が後輩教員によく夕食に誘われること(=おごってほしい)を話題としながら,彼の好きなラーメンを食べるのに,おすすめのラーメン屋さんを教えてほしい,という流れで授業が始まりました。
A: Please tell me a good place to eat ramen.
B: OK. I recommend _________.
A: Oh, __________.
Have you ever been there?
B :
A :
という流れを自然に取り入れながらインタラクションをし,その中で言語材料(現在完了形の経験用法)を混ぜこんで発展させていきます。
空欄には,Where is it? / What's the flavor of the soup? / How many times have you been there? / How often do you go there? / How much is a bowl of ramen? ....
などを入れて教師と生徒のインタラクションを展開しました。
昨年度からずっとこの流れでインタラクションを発展させてきているので,生徒たちは創意工夫を凝らしてある程度自由に対話を継続できるようになってきています。
その後,BFFというキーフレーズを示して,それが何かを考えさせました。
ハンナモンタナの曲にあって,子どもたちも知っているフレーズです。
Hannah Montana - True Friend Music Video
BFF=Best Friend Forever
を確認した後で,彼らに語り掛けます。
Do you have any BFFs?
誰のことを言うのか,何が出てくるかはわかりません。
先生自身が即興での対話を生徒と楽しむこと,それが先にある生徒相互のペアでの即興対話につながっていきます。
自由な反応を受け,返していくことに,日々取り組むことをお勧めします。
(型どおりだけ,では即興力は育たない)
その後,教師がマニラ日本人学校時代の仲間たちを写真で紹介し,毎年夏にそれぞれの故郷で集まっていること,今夏のホストは私だということを伝えました。
Mr. O
a P.E. teacher
active
meat and sweets
Mr. S
a social studies teacher
gentle
fish and vegetables
と2人それぞれのキャラクターや好みを伝え,思考を促します。
実在の人物であること,そして,どんな人なのか,を意識することで,おすすめしたい場所を真剣に考えるようになりますね。
その後も子どもたちはいきいきと対話をしようとがんばってくれました。
事後研究会で指導主事や大学の先生から嬉しいことを言ってもらいました。
「温かい」
「1998年の都英研の太田洋先生の授業を彷彿とさせたね。さっき,指導主事のKさんと私が同時にその話題を出したところなんだよ」
そうか・・・
じーん・・・
インタラクションの師匠として尊敬している太田先生の名前が出てくるとはびっくりですが,子どもたちと温かに関われるインタラクションができるようになってきたkとおが本当に嬉しかったです。
当時太田先生は30代半ば,私の年齢より10年近く前なので,太田先生がいかにすごかったか,がよくわかります。
「太田先生のまねをした,ということではないんだよ。Tさんなりのやり方で進化していったら,結果として太田先生に寄っていた,ということだと思う。だから,目指すべき方向って,こんな感じなんだな,と思う。」
ということも言ってもらいました。
放課後,講師のKくんとお祝いのパフェを食べ,男子2人で慰労会をしました。
子どもたちの存在のおかげだ・・・
と感謝しつつ,本番に向けて準備を整えていきます。
よかったら来てくださいね!
6月17日(金)です!
(詳細ご希望の方はコメントください)