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神戸大学附属中等教育学校へ行ってきました

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5年前に,それまであった附属学校を改編して新設された神戸大学附属中等教育学校の研究発表会に参加をしてきました。

 

公開されたのは,3年生(前期過程最終学年)と4年生(後期課程1年生)の授業です。

4年生は,高校1年生にあたります。

 

双方とも,授業者の力量がとても高く,生徒の学びの質も同じように高い,学びがいのある授業でした。すばらしかったです。

 

3年生の授業では,教科書のスティービー・ワンダーの生き方から学ぶ,ことを終えて,独自の教材を準備し,錦織圭の生き方から学ぶ,という発展的な取組を行っていました。多面的・多角的に,いろいろな人の生き方から学ぶ,というマクロな見方をしながらの単元構想です。

 

教師が用意した英文を4セクションに分け,文字を使わず,音声だけを使って学びます。

4人のグループで1人1セクション,どこを担当するかを決め,その後ジグソー学習の要領で,エキスパートグループへ集合し,4人で協力します。与えられたipadに入っている担当個所の音声を何度も聞きながら,ワークシートに準備されたブランクに,聞き取った情報を書き込んでいきます。

ここでいったんオリジナルグループに戻り,手に入れた情報をメンバーに伝え,ワークシートのブランクを全部埋める作業をしました。

 

情報が得られたら,今度はセクションごとに与えられた4つのキーフレーズをもとに,リテリングに挑戦します。再度エキスパートグループで集合をしました。

あらかじめ準備されたセクションごとのフリップ(写真が2枚ずつ貼られている)を聞き手に見せながら,4つのフレーズを使って,自分のことばでリテリングができるようにエキスパートグループの中で協力し合いながら準備を整えます。

どんな表現を使うか,リハーサルを見合って,などなど,協同学習が進みました。

 

最後に,自分のオリジナルグループに戻って,報告をする形でリテリングをし合います。

 

緻密に練られたプランが見事です。

 

 

4年生の授業では,能力別に分かれたアドバンス,スタンダードコース2クラス展開で,同じテーマについて扱う授業でした。

 

後期課程では教科書を使う学習をしていないそうです。毎回,教師が試行錯誤して準備した素材を使って,総合的な学びを展開しているようです。

(論理的に自分の考えを伝え合ったり,テキストを読み込んだり・・・)

 

今回は,テキストで読み,学んだgenderについて発展的に扱い,ディベート的な要素を取り入れながら授業が進みました。

(といっても,かちっとディベートをするのではなく,インタラクティヴに教師と生徒が語り合いながらgenderについての理解を深めていきつつ,合間にペアでの対話(pros - cons)を挟んで展開していきました。

 

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板書されているように,テーマは,

 

Is KUSS(自分たちの学校) a gender equal school?

 

です。

 

自己関連性,必要感のあるテーマだなあと思いませんか?

 

アドバンスのレベルはさすが,で,かなり早いテンポで投げかけられる教師の発問に,生徒たちは立派に反応していました。

 

板書に出ているようなことを自分の言葉で話していました。

 

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短時間で自分の意見をマッピングし,主張ができる準備を整えることができていました。

これも立派でした。すごいです。

そして,ワークシートにも工夫が凝らされ,意見を述べるにも,個人的な経験などをもとにした視点から,と,社会的な観点から,という両方を準備するようになっていました。

説得力がある意見を述べるために,後者の視点,大事ですよね。

 

よいところだけを見せる,のではなく,スタンダードコースの授業も公開しているところがまた立派です。

 

アドバンスほどではありませんが,生徒たちは粘り強く自分の考えを述べよう,としていました。

双方とも,先生が生徒の発話をしっかりと聞き,必要に応じてまとめ,言い直しをしており,生徒も,自分の発話が補われて,どのようにすれば適切に言えるのか,を掴むことができると思いました。

 

事後研究会も和やかで,英語科のスタッフの協力関係がすばらしい,あたたかい,ということが伝わりました。

 

やはり,教科の中で練り合い,学び合い,支え合うことが大事だ,ということも改めてわかりました。

 

たくさんの刺激をもらって戻ってきました。

 

明日の授業から,またがんばりたいなー,という気持ちです。

 

子どもたちとともに,がんばるぞー!