ELEC冬季研修会から広がった学び合い
ELECの冬季研修会で出会った東京のMさん。
前回も私の拙い研修を受講してくれていたMさん。なんだか嬉しいですね。
研修後,別のセミナーを受講した際,このブログでも話題になっている福島のMさんのお話を聞いたそうです。
インタラクションについて話題がでたとき,私の名前が出たそうで,共通のつながりが生まれたようです。
これもまた嬉しいですね。
研修の際に紹介した授業,一部をダイジェストで見ていただいたのですが,その全体が見たい,ということで依頼があり,DVDと指導案を送らせてもらいました。
お礼はいらない代わりに,こちらで紹介することを含んで,コメントをもらうことをお願いしました。
Mさんの学びや気付きを読ませてもらい,授業者としても改めて自分の授業を振り返るきっかけになりました。
Mさん,ありがとう。
許可を得た上で,Mさんの気付きを紹介します。
みなさんにとっても何かのきっかけになると嬉しいです。
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私が感じたこの授業の構成としては大きく3つに分けられていて
①一年次の教科書を使った語彙・表現の定着活動
②前時の復習
③本時の内容理解
となっていました。
授業前から歌を使って授業の雰囲気づくりがされていました。私もテイラースイフトは好きなのでたまに音源を流します。
いつもは授業中に行っているのでしょうか?また,ipodのスピーカー等の使用機器は毎回運んでいるのでしょうか?
①の定着活動ではインプットからアウトプットまでつなげる流れが面白かったです。(それぞれのセクションで行われていますが)
リスニングのポイントを示してから聞かせ,ペアでその内容を確認させるところは,リプロダクションまで含めて前時の復習のウォームアップになっていると思いました。やはり,少しでも生徒同士で会話させることはアイスブレイクや言語のアウトプットの確保につながっていくと確認できました。
②の部分が今回の山場だったのではないでしょうか?夏に関するテーマからJ‐popへと話をつなげるプロセスの中で,繰り返しが行われ,生徒のテーマ理解と表現のインプットが深まっていました。特に,T先生と生徒達とのやりとりの中で冗談めいた語り口や他の生徒の情報が生徒達の興味を引いていたように思います。ペア会話後の発表では,最初に自分のことを話させて,次にパートナーのことを話させるという段階的な発表手順になっていて,生徒がスモールステップを踏めるようになっていました。また,会話した内容をノートに書き出す活動は思い出すという,少し負荷がかかるけれども言語習得には必要なプロセスなので,体験的で良いアウトプット活動だと感じました。
③内容理解の部分はピクチャーカード(写真)を使ったオーラルイントロにペアでの話し合い→ポイントを絞ったリスニング→リーディング→単語→TF→音読→Q&Aという推測からの理解や音から文字への流れが考えられていました。
全体の印象としましては,T先生を起点とした,先生と生徒のインタラクションが徐々に広がって生徒の理解につながっていました。ポイントはインタラクションの際に一人一人の生徒の話題をどうつなげて,クラス全体に拡張していくかだったと感じました。また,褒め言葉や追加質問が的確なのが先生のインタラクションの特徴のように感じました。
自分ではJ-POPの場面でのインタラクションのような話題を有機的につなげられることが少ないので,このビデオを参考にして自分なりのオーラルインタラクションの流れと即応性を身に付けていきたいと強く思いました。
感想を書いてみて,自分の向かうべき方向性も定まってきました。この授業観察を通して,日々の授業を改善し続け,よりよい授業になるように頑張ります。