考えることの教育
勤務校の研究主題は,「思考を深める授業の創造」です。
4年計画の研究で3年目,6月の公開研究発表会で3年目が終わります。研究主任として関わってきて2年目が終わろうとしていますが,教育や学校,授業,子どもたちの学び・・・などなどについて大局的な見方で改めて考えてみる機会をたくさんいただけています。
「思考」について改めて考えるために,さまざまな本を読んでいますが,ここのところ,佐伯先生の本を読み続けています。
自分が小学生の頃に書かれた本ですが,当時言われていたことが,今でも鮮やかに感じられ,そして,現場が今なお同じ問題を抱えていることを痛感します。
教師サイドから見て,いかに効率的に「教え込むか」に夢中になっていないか。
教師にとって都合のよい流ればかり追い求めていないか。
考えさせることは,教師が導きたいあらかじめ決まったゴールに向かってのみ行わせることなのか。
自分の,そして,自分の周辺の,さらには,そこかしこの,学校で行われていることの,指導の実際がどうなのか・・・
改めて考えさせられます。
よかれと思っていることが,10年,20年先,今教えている子どもたちが大人になったときに,果たして生きることなのか・・・
考えなければいけない,そう思います。
本を読めば読むほど,自分たち教師が変わっていかなければならないことを痛感するのですが,こうしたことを熱く語れる仲間って,実はあまり周りにいないような気がします・・・
自分,大丈夫でしょうか?