教育実習生への発問は,自分への問いでもある
それでもパソコンに向かう
共同研究の会議を終え,教科の各論の修正をし,明日の授業準備をしながら,教育実習生の日誌へコメント記入・・・ おやおや・・・
大学院時代の時間の流れはどこへやら,すっかり現場の多忙さに馴染んでいる日々です。
教育実習生との日々も2週目となり,毎日のディスカッションもすっかり日課になってきました。地元の国立大学の実習生は,毎年9月に大挙して来校し,たくさん触れあってきましたが,勤務校の卒業生で,私大の学生さんを受け入れるのは本校勤務の中では初めてで新鮮でもあります。
真摯に,誠実に授業づくりをし,生徒と向き合う姿を見ていると,こちらも新鮮な気持ちになります。
また,指導を通して伝えていることは,そのまま自分に向けての示唆にもなっていることをいつも感じます。
今日投げかけたことは・・・
「放課後,振り返りをしながら自分なりの考えをまとめてみてね」と投げかけたことは・・・
1. 授業開始5分前,3分前,1分前,チャイムで授業に入るためにどんなことを意図し,どんなふうに行動するか
2. 50分の流れの中で,緩急をつけるとすれば,どんなところで,どんなねらいで行うか
3. ピクチャーカードやワードカードなどの教具を使うのはなぜか,そして,その効果を生かすためにはどうすればよいか
ということでした。
実習1週目には,こまごまとしたことよりも,マクロな視点からどんなことを大切にすべきか,ということを中心にディスカッションをしてきましたが,今週は,授業の中で起こる具体的な出来事を取り上げて,上のような問いをなげかけるようにしています。
研究の会議を終えて,職員室の机上に置かれた実習生の日誌を見ると,上の3点についての回答がA4で2ページ,しっかりと綴られていました。
一生懸命に書いたであろう文字を見ながら,教師という夢に向かって一歩一歩進んでいる人にかかわれる喜びを感じました。
3つの問いへの回答を,自分の授業を通して,授業の「具体」で伝えようと,参観している実習生も,教え子の1人であるかのように思いながら,授業を創ってみました。
みなさんなら,上の3つの問いに,どんなふうに答えますか?
よかったら教えてくださいね。