ELECで講師を務めてきました
ELECのオフィス
今日は,ELECの研修講師をするために神田へ出かけてきました。
「生徒の学びのプロセスに寄り添う指導の工夫」というタイトルで午前中の3時間を担当させていただきました。
39名の参加者の方がおられましたが,まず体験してもらったのが,タガログ語を使った学習者体験です。
中1の子どもたちが,初めて教科書の単元を学ぶときのような設定を作り,oral interactionから新出単語のチェックなどを行います。
Good morning. ならば,Magandang Umaga.
になるのですが・・・。
その後,何度か音読練習をした後で,ダイアログの中の単語を5つ抜き,書き取りテストを行いました。
夏にも行ったこの手法,いつもは教える側にいる先生にとっては本当に新鮮なようです。
書かせるまでのステップがあまりにも少ないまま,負荷をかけて生徒にアウトプットさせてしまってはいないか,と日ごろの指導を見直すきっかけになったようです。
また,SLAの研究成果のエッセンスを紹介し,インプットからアウトプットに至るまでに,どんなことが必要かを一緒に考えました。
実際の授業の様子や,起こしたスクリプトを見ていただいて,インタラクションをどのように進めたらよいかを紹介しつつ,参加者の方々に,それぞれの日々の授業を想起してもらい,何を見直していくかを考えていきました。
ELECの担当のCさんから,さっそく送られてきたフィードバック,参加者の声が届き,心に沁みました。
参加者のみなさん,貴重なフィードバックをいただき,本当にありがとうございました。
また,担当のCさん,ELECのみなさん,本当にお世話になりました。
また来夏,どうぞよろしくお願いいたします。
*****
そして,今回は,新潟のM先生との再会もありました。
自分の話を聞きたいと,駆け付けてくれたのです。
ランチをご一緒させていただいて,自分が以前送った授業DVDのコメントを詳細に伝えてくださいました。
M先生,嬉しかったです!
またぜひお話をさせてくださいね。
*****
演台の上・・・
1. IRFの話、Discoursalの話など、経験年数の浅い自分にとって参考になる内容ばかりでした。愛知県から参加して良かったと思いました。ここでの話を勤務校に持ち帰り、実践をしたいと思います。
2.先生・生徒のインタラクションがモデルとして働く事、大変に勉強になりました。ありがとうございます。
3.生徒の立場になり、タガログ語の学習体験を通していろいろなことを考えさせられました。「話すこと」「書く事」のつながりをスモールステップで組み立てていくことが大切なことや、インプット→アウトプット過程において、今までの授業で欠落していた活動がわかりました。3学期からの授業に備え、今日の講義で学んだことを生かしていきたいと思います。
4.「学習者の目線」になるという視点が大変新鮮で、これまでの自分の指導を振り返る良い機会になりました。中学校の現場での具体的な実践を学ぶことができました。中学校の指導というと、高校の立場から見ると「書くこと」をあまり重視していないという印象がありましたが、T先生の実践は、書くことで締めくくっていたのが、とても良い活動で、取り入れていきたいと思います。
5.自分の勉強不足を実感しました。指導についての用語も理解していなかったので、話されても「あれ?」ということもありました。指導によって、生徒の目の輝きが違うので、大変申し訳なく思いました。もっと勉強していきます。
6.T先生の授業の組み立て方、アプローチは目からウロコでした。生徒が聞きたいと思えるような環境・雰囲気作りが今の自分の課題だったので、先生に話して頂いたTopic Sharingを中心に据えた授業開きはぜひ3学期自分も挑戦したいと思います。そのためにもまずは私自身が失敗を恐れず、失敗を通して学ぶことを貫きたいと思います。Try it. Fail it. Try it again, Fail it better. を励みに試行錯誤していきます!
7.普段の授業に取り入れてみたい活動のヒントをたくさんいただくことができました。学習者の立場になることで、いつも自分が生徒に課している内容などを見直すきっかけとなりました。
8.使わせるという目線の大事さや具体的なペアワークなどを学べて良かった。
9.今まで考えたこともなかった視点をいただき、衝撃でした。特に自分の学校ではドリルばかりさせていたので「動物の調教しているみたい」という言葉はまさに自分の授業のようで、心に痛くひびきました。そこから抜け出したいと思っていた矢先だったので、まさに今最も知りたかったことを見せていただき、心から感謝しています。何よりもT先生が一人ひとりを名前でよんで下さり、ゆったりときちんと対話しながらすすめる授業を私共にもしていただいたことが、先生の人間を大切になさる生き方をまざまざと現しており、私もこのような教師になりたいと強く思いました。すぐなれるとは思いませんが、今日から変えていきたいと決心しました。ありがとうございました。
10. 方法論ではなく、理念にかかわること、理論を教えていただいた。Good Listenerをいかに育てるかは、いかに教師がGood Listenerとして子どもたちの前に立てるかにかかっているのですね。勉強になりました。ありがとうございました。
11. ある程度、年数を重ねるとhow toから抜けてadvanced的な指導を求められ、または実践しなくてはならなくなってきます。そういう意味ではinteractionを中心とした授業の流れはとても有意義であり実践していくべきだということを今日の研修で感じました。ありがとうございました。
12. T先生の人間的魅力に感動しました。教員である前に1人の人間として人格を磨き、生徒も自分に縁するすべての人も尊敬していけるようになっていきたいと思いました。生徒とのインタラクション、生徒同士のインタラクション、そして書く指導をもっと授業に取り入れていきたい!!と思いました。大変にありがとうございました!!
13. Interactiveな授業というのは英語の授業としてより本質的なのかと感じました。生徒にoutputの機会を与えきれていないのと、inputも不十分であったなと反省しております。これからの自分の授業に生かしていきたいです。ありがとうございました。
14. 今まで生徒に対してやっていた指導が、実際にどんなものなのかを体験できたことで、生徒の気持ちが分かりました。また、単語や文法だけを指導することが、ことばの先生ではないことを実感しました。
15. 生徒の側から授業を受ける気持ちが良く理解できました。
16. Discoursal follow upは、やっていなかったことなので、もっと行いたいです。とても勉強になりました。小さな発見がたくさんあり、自分の授業をふりかえる良い機会になりました。ありがとうございました。子どものためにも、さらに頑張っていこうと思いました。
17. 生徒体験はとても刺激的でした。苦役を課していたことを反省させられました。それから正確性<流暢性の理論にビックリです。自分は今まで全く逆に教えていましたので。直ちに修正します。
18. 「負荷をすくなくすること」、「書く力」をつけるための帯活動など、自分の力(指導力)の未熟さを感じるとともに謙虚にがんばろうと思える講義でした。
19. 前半には生徒役として、自分の授業を省みることができ、有意義でした。自分が当たり前にやらせていた流れが、自分にとって未知の言語ではこんなにも苦痛なのか、とわかり、生徒の学びに寄り添えてないことを実感させられました。そして、いかにして生徒の学びに寄り添いアウトプットまで達するか、改めて勉強になりました。
20. 今取り組んでいるテーマがインタラクションを通した生徒の英語力向上なので、丁度良い内容でした。2回目の参加でありましたが、1回目の時には気づかなかった点に気づくことができました。例えば、個の生徒とのインタラクションを行った後の全体へのシェアリングを行う流れについて確認することができました。また、インタラクションにはEvaluativeなやりとりとDiscoursalなやりとりがあることを知ることができました。また参加したいと思います。
21. 学習者の立場から、自分たちの指導を振り返るという視点が、とても斬新で新鮮でした。今日、Oral introductionは英語でしたが、これがフィリピン語(タガログ語)だったらどうだったか。「英語の授業は英語で」(フィリピン語の授業はフィリピン語で)を振り返える絶好の機会をもてたと思います。その他にも「どのように教えるか」でなく、「どのように(生徒が)学ぶか」という視点で、授業を振り返ることの大切さを教えられました。
22. 参加者の問題意識を大切にして下さったので、質問しやすい雰囲気の中、双方向の学びが成立したのではないかと思います。T先生が「余白」や「間」を心がけて下さったので1つ1つのstage無理なく 学ぶ(考え~reflect~整理~展望へのプロセス)ことができました。インタラクションの実例を視聴させていただき個から全体へ、と拡げていく手法を学べました。生徒を大切にしておられる姿がすばらしいと思います。
23.マクロな視点でのお話、役に立ちましたが、もう少し現場でそれを具現化する方策を紹介していただきたかったです。ありがとうございました。
24.言葉を教える基本(考え方)を改めて認識させられました。ことばはその心(気持ち)をあわせて指導すべきでしょう。指導では見通し(計画)の必要性を感じています。