発音指導,どうしよう!?
木曜日,金曜日はいつも以上に激務でした。
朝から休み時間なし,全ての授業が入っていて,昼休みも,生徒のケアをしつつ,電話を待っているような状況でした。
帰ってから,洗濯機が止まるのを待っているつもりが,フローリングでバタン,の繰り返し・・・うーん・・・
ようやく目覚めたので,考えていたことを綴ってから眠ろうと思います。
先日,大学院で授業を履修させていただいていた,国際学部の先生から久々のメールが届きました。
英語の音声学の先生なのですが,現場での音声指導はどうなっているかな,との内容でした。
今教えている子どもたちは,中2の4月からの指導を担当したので,1年間,前の先生の指導を受けていたわけで,英語の発音についても,1年間かかって育ってきたものがありました。
癖になっているものもあるのかな,と思うし,2年から改めて細かな発音の改善を欲していない(必要感)かもしれない,ということもありました。
個別の発音指導のようなミクロなことを1学期にしようかどうか,検討しましたが,結局は,彼らの音をモニターすることで終わってしまいました。
そのとき思ったのが,やはり1年生の段階で,個別の発音指導を行うのが,タイミングとしてはいいのかな,ということでした。
小学校で慣れ親しんだ音ではあるけれど,改めて,どんな音なんだろう,というところを,明示的に示し,体で感じてきたことを,頭の中で整理しつつ,音と文字を結びつける作業をする,ということです。
ただし,4,5月だけで完全に定着させてしまおうと無理をするのではなく,1年間をかけて,繰り返しながらかな,と思います。
「ほら,あの時やったよね?」
と思い出させながら。
音に対して敏感にさせることが1年生のうちにできれば,2年生以降も,スムーズに受け入れてくれるのではないかと思います。
それまであまり重視されていなくて,必要感を感じていなければ,納得をさせながら練習をさせるのは(表面上やってくれているとしても)簡単ではないように思います。
とはいえ,音の大切さを,伝え続けながら練習をさせましたが,効果的なものが見つからないまま2年生の1年間が終わってしまったような感じです。
3月に,教科書の学習内容が終わったあとで,発音記号って何だろう?という時間を設け,そこで,発音記号と,それが示す音を,音声学で使う,顔や口腔の断面図を示しながら一緒に学ぶ時間にしました。
たった1時間でしたが,面白そうに舌先の位置を確認しながら母音の音を出したり,子音の練習をしたりしていました。
定着は求めていませんが,興味をもてたり,その後出会う新出単語の発音が,想起しやすくなったりすればいいかな,と思いました。
3年生になった今,どちらかと言えば,教科書の音読に,感情を乗せたり,コミュニケーション活動で,自分の考えや気持ちを伝えるのにふさわしい表現をさせたりする上で,ストレスやイントネーション,ボリュームや声色などのプロソディに力点を置いた指導をしているかな,と感じます。
こうしたマクロな要素と,個々の発音のようなミクロな要素と,行ったり来たりしながら,発音指導を行っていきたいなあ,と思っています。
また,実際に発音をさせるだけでなく,多聴の機会などを利用して,聴いて学ぶ,ということも大事にしたいなあとも思います。
そうそう,ICレコーダーを使って,自分の音をメタで捉える機会も,できれば作りたいです(筑波大学附属中のように)。
みなさんはどんな発音指導をしていますか?