授業参観に来校してくれた埼玉県の先生から

一昨日の授業参観に来校してくれた埼玉県の先生から,詳細な振り返りが届きました・・・

 

嬉しいです!!

 

こうしてしっかりと参観し,学ばれると,授業改善に本当につながりますよね!

 

自分も見習いたいと思います!

 

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T先生、先日は、大変お忙しい中、貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。研究協議でお話しさせていただいたことと重なる部分、また率直な感想・意見をということでしたので失礼に当たる部分もあるかもしれませんがご容赦ください。

 

○導入について

 ・座った状態で、歌をうたっていたので、どのくらい声が出るのかと思っていたが、それほど大きな声ではなかった。しかし、声が小さいというわけではなく、むしろ生徒一人一人が自由に自分の声の大きさで、リラックスして歌っていた。研究協議で先生がおっしゃっていたように、本当に歌を大きな声で歌わせることは必要なのか、「もっと大きな声で!」と教師が促すことが良いのか疑問に感じた。歌が得意な生徒もいれば、そうでない生徒もいる。そういった生徒でも、大きなスクリーンで歌詞付きの映像を見ながら、電気を消し、自分の声の大きさでリラックスして歌っているのであれば、こっちのもの(教師の)であると感じた。日頃から生徒の立場になって授業をされているのだと強く感じた。

 

○展開について

 ・前時の復習から、本時のセクションの導入に至るまで、とにかくインタラクションが多かった。約40人近くの生徒がいたが、全体に問いかけたり、個に問いかけたり、個から出てきた答えを全体に共有したりと、うまく使い分けていた。リスニングポイントを与えてCDを聞かせ、またTFQuestionで大まかな内容理解をさせ、それにより、新出単語などに時間をかけなくても、ほぼ教科書の内容を理解し、音読もすらすら読むことができていたのではないかと思った。ただ、英語が得意でない、または英語がわからない生徒が他の生徒のインタラクションを聞いていてどれだけ集中できるか、理解できるか、そういった生徒をどのようにフォローしていくのかは課題になるのかもしれないと感じた。

 

 ・新出単語の導入の際に、単語を聞きながら文字を指でなぞるようにしていたが、音と文字を結びつける非常にシンプルな方法だと思った。

 

 ・文法説明がとてもシンプルだった。前時の授業等で既に学習していたのかもしれないが、ポイントを押さえて簡単に説明していた。

 

○まとめについて

 ・研究協議でも出たが、教科書をただ読んで終わらないように、もっと内容に踏み込むため、映像を見せて、「ソーラーエナジーって本当に良いもの?」「良いことばかりじゃないかもしれない。」というように問いかけ、生徒に深く考えさせていた。生徒は、教科書にある情報の世界から現実の世界に戻されたかのように感じたのではないか。そういった問いかけにより、生徒たち自身で考えさせることで、教科書の上辺の部分だけでなく、もっと深いところまで理解したり、考えたりできるのだと感じた。道徳の授業のようにも思えた。

 

○全体を通して(3時間目のビデオも含め)

 ・たくさんのインタラクションを通して、とにかくたくさん話し、聞かせ、自然にインプットしていた。新しい表現も十分なインタラクションを通し、なんとなくその意味を気づかせ、それを使えるようにしていた。

 ・ワークシートをなるべく使わないようにすることで、生徒の目線が対紙ではなく対人になり、本当のコミュニケーションの場に近い状態で会話ができるのだと感じた。

 ・授業や研究協議から、いかに自分の授業に無駄があったかを実感させられ、何のために、どれだけ時間をかければよいのかを考えて一時間の授業を組み立てることの大切さを学んだ。また、インタラクションを通して、たくさんのインプットを与えることが生徒のアウトプットにつながり、だからこそ、良いものを聞かせることが重要であり、教師の英語力を磨くことがいかに大切か改めて感じることができた。

 

 

貴重な振り返りを送ってくれて,本当にありがとうございました!

 

slow learnerさんのケアをどうしていくべきか,自分でも改めて考えてみたいと思います!!

 

改めて自分の授業を振り返る,よい機会になりました!