辞書指導,してますか?②

前回の投稿で,辞書指導のガイダンスをどんなふうに行っているかを紹介しました。

 

で,考えたいことは・・・

 

他の投稿でも触れていますが,何かを集中的に,短期間で教え込もうとすると,大概うまくいきません。

 

辞書をうまく使いこなせるようにさせたい・・・

 

そう思ったときも,全く同じことが言えると思います。

 

やはり:

 

①日々,辞書を使う場面を意図的に設け,必要感を感じさせたい

 

②辞書を使ったら役に立った,という実感を持たせたい

 

③辞書を引くことによって,新たな気付きや学びが得られ,英語学習の世界を広げさせたい

 

と思いませんか?

 

 

では,日々,授業の中で実際に辞書を使う場面を設けてみましょう!

 

私がやっていることは極めてシンプルです。

 

それは,

 

インタラクションなど,至る所で,生徒が知らない単語を散りばめ,それらについて生徒が分からない状況を作り出し,辞書を使わせる流れを作る

 

ということです。

 

ただし,生徒にとってあまりにも難易度が高い単語はいけません。辞書に当たる前の段階でギブアップしてしまいます。また,生徒にとって引く必要感が感じられないものもいけません。

 

あれ,見たり聞いたりしたことがあるのに,うーん,意味が出てこない!

 

とか,インタラクションの中に出てきて,おや,分からない! でも,意味が気になる・・・ というような状況が作れるとよいと思います。

 

T : We went to Odaiba last week, right?

S : I went to DIver City.

T : Oh, what did you do?

S : I went to a shop.

T : Did you buy souvenirs?

S : ???

T :Souvenirs.

S :???

T : 板書して・・・ Check the word with your dictionaries.

 

のように調べる機会を設けたり,最後の部分を逆にして,

 

T : Did you buy おみやげ?

S : おみやげ

T :What's おみやげ in English?  Check the word with your dictionaries.

 

というようにしても使えますね。

 

生徒が表現したいなあ・・・でも言えないなあ・・・ということが出てきた瞬間がチャンスですね(いつになるかは出たところ勝負!)。

 

先生が手取り足取り,にせず,辞書を引かせる(かわいい子には旅をさせよ)ことの積み重ねが,大事なのかな,と思います。

 

授業をシステム化し,こうすればこうなる,と方程式のように決め込むスタイルがけっこう採用されていたり,「必ず伸びる~」「魔法の~」「すぐできる~」のような本が売れていたり・・・

 

でも,そうじゃないですよね!

 

ただ,誤解がないように書いておきたいと思うことがあります。

 

それはコミュニケーションの中で生きて働く語彙の力を育てたい,ということです。

 

ただ単語を引いて,それを練習させて,綴りと意味だけを覚えさせることで終わってほしくないなあ・・と思います。

 

調べたことを実際に使ってみることで,その語彙の持つ機能や働きも含めて,頭と体を使ってマスターしていってほしい・・・

 

そう考えています。

 

 

さあ,辞書,使っていきましょうね!

 

 

Challenge中学英和・和英辞典

Challenge中学英和・和英辞典

 

 

関わっている辞書です!

 

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