教育実習を通して指導教官も気付く・学ぶ

実習2週目に入りました。

 

土日に休養を取ったこともあり,実習生たちの表情にも元気が戻っているように感じました。

 

月曜日ではありますが,今日はALTの先生との授業デビューになりました。

 

空き時間に3人そろってALTの先生との打ち合わせをしましたが,緊張の面持ちでしたね。ベテランALTの励ましを逆にもらって,とにかくせっかくの機会を楽しもうと授業に臨みました。

 

 

ALTの先生の発話を注意深く観察していると,そのすばらしさに改めて感心させられました。

 

具体的には3点あります。

 

①生きたことばとして英語を使っていること

 

②フィードバックの巧みさ

 

③生徒の情報を引き出す追加発問

 

です。

 

 

①について,ですが,まるで小学校の先生が低学年の児童に国語を教えるときのように,ことばの表情が変幻自在,緩急や間が巧みに使われていました。

 

子どもたちが「おや?」と思うような工夫,「何だろう?」と興味・関心をもつような工夫が随所になされていました。

 

でも,とにかくシンプルに,いきいきと言葉を使っているのです。

 

すごいなあ・・・

 

自分の英語はどうだろうなあ・・・と思いながら聴いていました。

 

 

②については,生徒がペアでの対話をデモンストレーションした後に感じたことでした。

 

生徒の対話のよさを具体的かつシンプルに列挙していきます。

 

Your partner told you he likes Chinese food, right? 

Then, you asked him, "What kind of Chinese noodle do you like?"

He answered he likes Chahan, Chinese fried rice.

Thanks to your question, you got more information about him.

 

 

③について,生徒とのインタラクションでの絡みも絶妙でした。

 

生徒の答えに次々と追加の発問をして,生徒自身の中にある情報を引き出していきます。

 

一方では,対話を継続するための追加発問の具体例を提示する意味があり,もう一方では,話し手である生徒が,物事の描写をするための力を伸ばしているであると思います。

 

自己表現に続いて,ALTの先生の質問への答えをつないでいくと,自分が取り上げた事物についての描写になっている,ということです。

 

こうしたモデルを示し,触れさせ,使わせていくことが,中長期的にみた際,子どもたちの力を引き上げていくことになるなあ・・・と実感できました。

 

 

いやー,毎日,本当に勉強です。