英語科教育法1b
今日は、2コマ目に合わせ、大学の実地講習に出かけました。
来年に教育実習を控える2年生を対象に、実際の授業について伝える役割をいただきました。
昨年度に引き続きの担当ですが、今年は新たに評価について、というお題もいただいたため:
①大学生を中学生に見立てて、実際に授業を行う
②中学校の授業ビデオを視聴し、①と合わせて授業づくりのポイントを考える
③評価について学ぶ
という3つのポイントで90分を構成しました。
①では、先週行った実際の授業と同じ流れを再現しました。
関係代名詞whichの導入からコミュニケーション活動までの流れです。
実際の授業を体験してもらいながら、
必然性・必要感・自己関連性・適度な自由度・多様性、というキーワードを提示しながら、生徒がこの5つを感じられるような場面設定やトピック選定をすることが大事になることを掴んでもらいました。
また、SLAの考え方も取り入れ、インプット・インタラクションを大事にすること、その中で、生徒の気づきをどう促すか、ということの大切さも理解してもらおうとしました。
模擬授業の板書
学生さんたちに①を終えてコメントを求めると:
「無理がない、適度な難易度の中で言語材料が導入され、生徒にとっては取り組みやすい。」
「興味を持って取り組めると感じた。」
というような声が聞こえてきました。
また、②では、①で体感したことが、授業の中の生徒の姿としてどう映るのかを見てもらいました。
生徒が必要感を感じられるよう、教師がみんなのアイデアを必要としているんだよ、という自然な依頼(緩やかなタスク)をしている状況を作り出していることを伝えました。
ビデオを視聴する学生さん
①・②を通して、こちらが意図したことがどれくらい伝わったかなあ・・・
実際の声、聞きたいですね。
感想、届きますように!
そして、最後の③です。
実際に勤務校で使っている:
ア 年間の活動・評価一覧
イ Can-Doリスト
ウ ファイナルスピーチの評価規準・基準
エ ガイダンスと振り返りの実際(英語便り・振り返りシート)
を提示し、バックワードデザインでイメージする年間の指導計画と、それをどう評価するか、を具体的に伝えました。
総括的評価だけでなく、日頃の生徒の様子を形成的に捉え、指導に還元していく「指導と評価の一体化」の大切さや、生徒の英語力は促成栽培できないので、中長期的なスパンで育てていくこと、そのためにも、目指すべきゴールがあって、そこに向かって必要なことを日々の授業の中で散りばめていくことの大切さを伝えました。
このところ研修会で意識している、「熱さ」を、今回も出そうと心がけました。
「熱」が本当に大事なんだ、とこのところ感じているからです。
今後の1年間、よく遊び、よく学んで、力を蓄え、教育実習に来ることを楽しみに待っています。
それまで、ファイトだよ!