甘口? 辛口? 今日嬉しかったこと
英語学習に悩みを抱えている生徒は,少なからずいますね。
みなさんの教室はどうですか?
現場の先生以外の方は,自分が学生だったころ,周りを見回してどうでしたか?
学生さんなら,現在,どうでしょう。
今,感じているのは,40人1クラス,全員に対しての細やかな個別指導を行き渡らせて。。。ということがいかに難しいか,ということです。
職業=プロの先生
ならば,そんなことを言ってはいけないでしょ?
という声も聞こえてきそうですが,それはそれは難しいことなのです。
あきらめずに奮闘しているとは間違いなく(成果は別として)言えますが,1人の先生の力は有限です。
それを乗り越える一つの答えは,「協同的な学習」かなあと思っています。
授業で発問がなされたら,ペアで相談し,考えを交流させる時間,「間」をもうけること
分からないことを気軽に相談できる教室環境を作ること
協力しなければできない課題を作ること
ノート提出の際にも,writingしたものをペアでお互いにチェックし,直せるものはなおさせてから提出させています。
それでも,実際には1人1人の力を伸ばしていくのは難しいです。
クラスサイズの問題もあるでしょうが・・・
ただ,だからといってあきらめているわけではありません。
チャンスを見つけて,個別指導の機会をうかがっています。
今回は,対話テストを終えて,自分のパフォーマンスに納得ができず,ショックを受けた生徒が相談にきました。
「なんとかしたい・・・」
本人曰く,質問をしに行こう,と思っても,教科担任の周りに他の生徒たちがいると,どうしても尻込みしてしまう,とのことでした。
また,指導を受けている,というのも,できれば知られずにいたいなあ・・・とも話していました。
そこで提案したのが,交換ノート方式の勉強です。
すでに数名の生徒と行っていますが,手持ちの問題集の下学年版を使って,自分が分からなくなったのはどこからかを見つける学習をします。
1週間に一度くらいのゆるやかなしばりを設け,自分が都合のよいときに問題集やノートを提出します。
自分の悩んでいることや知りたいことをそこに書いて,先生は,それに答える形でコメントしたり,採点したりします。
英語から離れたい・・・と思っているだろうなあ・・・と感じていた生徒から,そんな言葉が出てきて,本当に嬉しかったし,できうる関わりをしたい!と思いました。
空き時間に他の仕事をそっちのけで一生懸命コメントを書いて返却しました。
家で読んで,少しでも理解が進むといいなあ・・・
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先週,同期の仲間と久々に2人で呑みました。
現場で子どもたちに関わり,教えることの難しさを語り合いました。
不確定で,分からないことが多いこと,多いこと。
でも,それに向かってがんばっていくことが大切だ,ということ。
目の前の生徒たち,自分の足下,ホームグラウンドを大切にすることの大切さ。
そう考えて,今日の出来事を照らし合わせると,ほんの小さな一歩だけど,それができたかな・・・かもしれないな・・・ということが嬉しかったのです。
本を何冊も出版し,各地で研修会の講師を務める人が・・・
自分の勤務校での校務分掌を・・・
部活は・・・
という話を漏れ聞くと,心が苦しくなります。
自分が学生に戻って,大学で先生にどう接してもらえたか,を思い返すと,同じように,嬉しくなったり,悲しくなったり,やるせなくなったりします。
自分も中途半端な人間だなあと思いますが,目の前の子どもたちのために,授業や,部活動,日常生活,できる限りの関わりをしたい・・・
と思っています。
そして,講師となる機会にも,よいところばかりを切り取るのではなく,こうした悩みや苦しみ,小さな成功体験と,たくさんの失敗体験をシェアできるようにしていきます。
今日,ノートを提出してくれた●●さん,嬉しかったよ!
ありがとう!