生徒の一言から始まったリフレクション

昨日,あるクラスで授業が終わった後の休み時間に,一人の生徒が話しかけてきました。

 

S:「先生,ちょっといいですか?」

T:「もちろんいいよ,どうしたの?」

 

続けて聞いていくと・・・

 

「先生の授業のことなんですけど,思ったことがあって。」

 

「塾で習っている子はいいんだけど,習っていない子にとっては,少し説明を入れた方がいいと思うんです。」

 

どういうことか,と聞いていくと・・・

 

「対話活動のとき,そこまでの流れの中で,まとめをしたり,説明をしたりする場面が少なくて,あやふやなまま対話をしてしまうような気がするんです。」

 

実際に生徒が伝えてきたのはもう少し拙いものだったかもしれませんが,煎じ詰めると上記のような話だったのです。

 

そこで思い出したのが,最近各地の研修でも使わせていただいている図です。

 

私の指導教官だった静岡大学の白畑先生が共著でお書きになった本に出てきます。

 

詳説 第二言語習得研究 ――理論から研究法まで

詳説 第二言語習得研究 ――理論から研究法まで

 

 

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この中で,自分がこれまでずっと大切にしてきたのが・・・

 

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生き生きしたコンテクストの中で,子どもたちとインタラクションを行うこと

 

コミュニケーションにつながっていく指導や,実演を行ってアウトプットにつなげること

 

でした。

 

その分,子どもたちが対話活動に安心して臨むための,readinessづくりの部分が少なかったのかな,と思ったのです。

 

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この部分への意識をさらに高めたいです。

 

実は,このところ,このことについてずっと考えていたので,一人の生徒が話しに来てくれたことがきっかけで一気にイメージが広がりました。

 

直後に,他の生徒も近づいてきて,その話題を広げましたが,その生徒にとっては,今のままが心地いい,と言っていました。

40人の生徒を相手にするので,この生徒の発言が全員に当てはまるとは言えないかもしれませんが,とても大事なことを教えられた気がします。

 

週明けの授業,楽しみです。