テストから見える,子どもの思考・判断・表現
他学年のスキー教室の助っ人引率,そして,週末の大雪の除雪,法事・・・
珍しく,メールをチェックしても返信が滞る事態に!なっていました。
当然,こちらを更新する物理的な時間もなく・・・ 筆まめな私もさすがに断念!でした。
さてさて,そうは言っても,週明けの授業は否応なしにやってきます。授業の中で,生徒とともに考え,シェアしたことは,テストのエラーについてでした。
採点しながら,テストの解答のようすから見える,生徒の思考・判断・表現について考えます。
どうしてこの問題を間違ったんだろう・・・
本当はどんなふうに表現したかったのだろう・・・
今回思ったことはいくつもあるのですが,1つ挙げるとすれば,
日本語的な発想で英語を見つめてしまうが故のエラー!
です。
それでも,テストや英作文などが終わるたびに気付きを引き出し,学び合ってきたので,
【接続詞の使い方】
(×) ******. But, -----
(×) ******. Because, -----
のようなものはずいぶんと減ってきました。
日本語発想で,
「・・・・・。しかし,ーーーーー。」
のように考えてしまうところからは脱皮してきたのです。
彼らの感覚として,単文を書く,ということから,文章としての流れを考えながら,思考・判断・表現できるようになってきたと言えると思います。
パラグラフ・ライティング指導入門―中高での効果的なライティング指導のために (英語教育21世紀叢書 17)
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以前も紹介しましたが,この本から学んだことは大きいです。
2月2日に千葉大を訪問させていただいたとき,田畑先生と直接ご挨拶ができたのも,本当に嬉しかったです。
話をもとに戻すと,教え子たちはまだ中2ですから,こちらが焦ってしまってはいけない,と思います。
じっくり関わっていきたいです。
一方,作文されたものを1つ1つ 見ていくと,こちらはまだまだ根強く日本語での発想が残っていると感じます。
(×) I think reading books is happy.
のように,無生物の主語が・・・
きっと頭の中では,「読書は楽しい!」と言いたいのだと思います。
また,challengingな英作文をするぞ,という子たちもたくさんいるのですが,後置修飾が未習なので,どうしても壁にぶつかり・・・
(×) It's also too easy for people don't know GUNDAM.
(前段で・・・私はガンダムが大好きだ。でも,)
「ガンダムについてしらない人たちがいるっていうのは,想像したら簡単に分かる!」
people who don't know GUNDAM っていうのは難しいですよね。
(○)I don't think many people know GUNDAM.
It's a Japanese animation.
It's not so popular. So only few people know about it.
However, I love it so much.
既習の英語なら,こんなふうになるのでしょうか。
回りくどいけれど・・・
それでも,もっとがんばるぞ! という気持ちがある,モチベーションが高い子たちとは,授業の枠を越えて,個別に関わるようにしています。
振り返りの授業の中で全体でシェアすべきこと,そして,個別に対応すべきことをしっかりと判断して,意味のある時間にしていきたいです。
また,それぞれの生徒の現状に合わせて,手持ちの資料を渡したり,読んでみるといいよ,という本を貸し出したり・・・しています。
答えをまるまる教えてしまうのではなく,自分で気づく,もがきから答えを見いだす(答えを導き出すプロセスを発見する),そんな子どもたちが育っていくように!
みんな,テストの間違え,やり直したかな???