大学院現職派遣のすすめ ②
大学院派遣でないとだめなのか?
いえいえ,そんなことはありません。
我が県では内地留学,通称「内留」,他都県では,長期研修,通称「長研」という制度を利用することです。
他県が義務教育段階でも1年間の派遣が許されているのに対し,我が県は半年,ということで,改善が期待されますが,修士論文などを書かなくとも,現場を離れ,自分が学びたい,追究したいテーマを自分で設定して学ぶことができます。
給与も保証されての派遣です。心配せずに学べます。一方で,休暇ではないので,学んだことを個人の中だけに留めておくことなく,周囲に還元することは(当然)期待されます。
働きながら学ぶこともできますが,日々の業務に忙殺され,心の余裕がないと,creativeな学びは実現しにくいのは明白です。
都道府県(政令都市の場合は区や市の場合も?)から案内があるので,希望があることを管理職に伝え,書類などを提出して選考される必要はありますが,通れば,現場を離れて学ぶことができます。
中には,そうした動きに対して首をかしげられてしまうようなときもあるかもしれませんが,その半年,1年が,その後の授業改善にどれだけ大きな影響を与えるかを考えると,率先して希望をするとよいと思います。
英語教育ブログなどを立ち上げている方の多くが,こうした派遣を経験していると思います。
また,今後の英語の授業の在り方を考えたとき,第二言語習得研究の知見を生かす,ということがより一層大きな意味を持ってくると思います。
これまで経験的に行ってきたことの是非を,研究の視点で見直すことができれば,効果が期待できることや,見直すべきことが明らかになってきます。
また,英作文やスピーチなど,アウトプットを急いでいる傾向に気づけたり,生徒に負荷をかけすぎていはしないか,という点についても,見直すことができます。
大学院で学んだ先生が戻ったあとで,現場に還元されることも大きいと思います。
年間指導計画や,補助教材の選定,授業の在り方についてのディスカッションなど,研究の視点や,第二言語習得研究の視点で見直すことができます。
同僚の先生方へのプラスの波及効果があると思います。
あとは,どこの大学で学ぶか,どの先生にお世話になるか,も大事なポイントですね。
親身になって,一緒に学んでくれる先生なら最高ですね!
大学院,行きたくなりましたか??