それぞれの生徒に,それぞれのスピーチが,そして,それぞれのドラマが

当たり前のことだけれど,教師として,1人1人の子どもに寄り添って,子ども理解に努めているのか・・・

 

時々ふと我に返って自分を見つめ直します。

 

スピーチ発表をする子どもたちは,クラスメート全員の前に立って,自分の母語ではない英語を使って語ることになります。

 

自分たちに置き換えて考えると・・・

 

大きな研究授業を引き受けて,たくさんの参観者の前で授業をするのと同じような緊張感でしょうか。

 

 

授業者側の立場として,ついつい,全体の流れや,時間配分などにばかり気持ちが向かってしまい,個々の子どもを大切にしていないときが,私たち教師には往々にしてあるかもなあ・・・と自戒の念を持ちながら過ごしています。

 

スピーチの直前に,手のひらに「人」の字を書いて何度も飲み込んでいる子

 

スピーチの直前に,クラスの仲の良い子と目を合わせ,うなずき合ってリラックスしようとする子

 

スピーチを終えて安堵の表情を浮かべて自席に戻っていく子

 

自席に戻っても興奮冷めやらず,上気している子

 

1人1人に,それぞれのドラマがありますね。

 

じーん・・・

 

 

カメラを撮影しながら,1人1人と目を合わせ,笑顔をプレゼントしつつ,発表中には,気づいたことをメモしていきます。

 

・言葉に思いや感情を乗せて表現させたい

 

・写真を用意する生徒のために手元拡大機(実物投影機)を次回は準備しよう

 

・単方向ではなく,インタラクティヴな発表会にするために,聞き手としての参加の仕方を考えさせたい

 

・聞き手を意識して話せるようにさせたい

 

・それぞれの子の発音の特徴と,改善への処方箋

 

などなど・・・

 

ついつい,その場ですぐに説明したくなってしまう自分を抑えながら,今回の経験を通して子どもたち自身に気づかせ,次回への課題とさせなきゃ,と自分に言い聞かせながら我慢をしました。

 

逃げずにがんばった1人1人の子どもにねぎらいの気持ちと,次に向けてのエールを送りつつ・・・

 

 

いい時間を過ごせました! ありがとう!!