学びを深いものにするために -校内授業研究会から
同僚の授業視聴
勤務校の研究の中心として,校内授業研究会があります。
教科を越えて授業を視聴し合い,学び合う研究会です。
以前から,夏休みに半日,落ち着いてじっくり授業のことを語れる会を・・・という思いがあったのですが,今年度初めて実現させることができました。
部活動の大会,各種の出張が入り,6割くらいの人数になりましたが,それでも一歩踏み出せてよかったな,と思います。
今回は,同僚の英語の先生の授業が素材になりましたが,とても学びのある会になりました。
校内研修会と言えば,かつて,若手に授業者をやってもらい,先輩教師からのアドバイスを受ける会,という色が濃かったかもしれません。
ただ,同僚性を高めていくためには,中堅もベテランもみんな一緒になって授業を開き,「指摘」や「助言」ではなく,授業から見いだせる「事実」や,子どもたちの「反応」を報告し合うことで,互いのよさから学び合えるものへと変わっていく必要があります。
以前なら,義務感で授業を開き,終わってからも,「ああ,やっと終わったよ」「いろいろ言われていやだった,もう二度としたくない」という声も出ることがあったかもしれません。
でも,今回のような会であれば,子どものようすを観察することで,授業者が気づかなかったことにたくさんの先生の目が注がれ,互いに気づき合い,学び合う研修になっていきます。
授業者の気持ちや目配りを(誰が授業者であっても),いかに個々の生徒に向けていくのが難しいか,分かりますね。
また,今回は,大学から県内外で校内研修会のアドバイザーを務めている本校の元校長M先生も参加してくださったので,模造紙にタイムラインを書き込み,気づいたことを付箋紙に書き込み,貼り付けていく方法で話し合いをしたため,和やかなムードで学び合うこともできました。
個人的には,
●テンポのよい授業はよいかもしれないが,生徒個々の学びのペースが違うため,授業の展開を気にして時間を切ってしまうと,学びを遮断してしまうこともある
●先生は,授業規律として,子どもたちの動きを管理下に置きたくなるが,話したり,振り向いたりする生徒にもそれぞれの事情や考えがあり,細やかにモニターしていく必要がある
●学びを深いものにしていくには,十分な時間を与える必要がある
ようなことを学びました。
夏休みの学び,よかったです!!
休み明けの授業に生かしたいですね!!