学びを深いものにするために -校内授業研究会から

f:id:takaenglishteacher:20140806103051j:plain 同僚の授業視聴

 

勤務校の研究の中心として,校内授業研究会があります。

 

教科を越えて授業を視聴し合い,学び合う研究会です。

 

 

以前から,夏休みに半日,落ち着いてじっくり授業のことを語れる会を・・・という思いがあったのですが,今年度初めて実現させることができました。

 

部活動の大会,各種の出張が入り,6割くらいの人数になりましたが,それでも一歩踏み出せてよかったな,と思います。

 

 

今回は,同僚の英語の先生の授業が素材になりましたが,とても学びのある会になりました。

 

 

校内研修会と言えば,かつて,若手に授業者をやってもらい,先輩教師からのアドバイスを受ける会,という色が濃かったかもしれません。

 

ただ,同僚性を高めていくためには,中堅もベテランもみんな一緒になって授業を開き,「指摘」や「助言」ではなく,授業から見いだせる「事実」や,子どもたちの「反応」を報告し合うことで,互いのよさから学び合えるものへと変わっていく必要があります。

 

以前なら,義務感で授業を開き,終わってからも,「ああ,やっと終わったよ」「いろいろ言われていやだった,もう二度としたくない」という声も出ることがあったかもしれません。

 

でも,今回のような会であれば,子どものようすを観察することで,授業者が気づかなかったことにたくさんの先生の目が注がれ,互いに気づき合い,学び合う研修になっていきます。

 

授業者の気持ちや目配りを(誰が授業者であっても),いかに個々の生徒に向けていくのが難しいか,分かりますね。

 

 

 

また,今回は,大学から県内外で校内研修会のアドバイザーを務めている本校の元校長M先生も参加してくださったので,模造紙にタイムラインを書き込み,気づいたことを付箋紙に書き込み,貼り付けていく方法で話し合いをしたため,和やかなムードで学び合うこともできました。

 

 

個人的には,

 

●テンポのよい授業はよいかもしれないが,生徒個々の学びのペースが違うため,授業の展開を気にして時間を切ってしまうと,学びを遮断してしまうこともある

 

●先生は,授業規律として,子どもたちの動きを管理下に置きたくなるが,話したり,振り向いたりする生徒にもそれぞれの事情や考えがあり,細やかにモニターしていく必要がある

 

●学びを深いものにしていくには,十分な時間を与える必要がある

 

 

ようなことを学びました。

 

 

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夏休みの学び,よかったです!!

 

休み明けの授業に生かしたいですね!!