野田市教育研究会 英語部会 夏期研修会

f:id:takaenglishteacher:20140822100909j:plain 研修が始まります!

 

昨日は,千葉県野田市の教育研究会の夏期研修会に出かけてきました。

 

旧・東武野田線,現在のアーバンパークラインに揺られ,初めての野田入りでした。

 

担当の先生も事前に細やかに連絡を入れてくれたり,当日の会場設定から進行までしっかりと進めてくれたりと,温かな雰囲気の中で2時間の進行を行うことができました。

 

自分では毎回の研修でベストを尽くしているつもりですが(貴重な時間を割いて集まっているその地区の先生方を思うと,事前の準備にも手が抜けません),終わってから,ああしておけばよかった,こうしておけばよかった・・・と思うことが残ってしまいます。

 

その難しさは授業と一緒です。

 

その授業と一緒だからこそ,まずは自分が楽しむことを忘れないこと,をよく自分に言い聞かせて臨みました。

 

 

今回いただいたテーマはWritingの力をどう伸ばしていくか,の基礎・基本について,でした。

 

Writingについて,大きく2つに分けて考えてみました。

 

①まとまった量の英文を書く(スピーチ原稿や英作文など)

 

②①につながるように,日々,即興で,もしくはメモなどの目的で書く

 

 

まずは,①について一緒に考えていきました。

 

教科書のMy Projectを生かして,ゴールとなる3年生の最後のスピーチに向けてバックワードで積み上げることの意味や効果について考えていきました。

 

生徒のパフォーマンスの様子を示しながら,生徒がたどたどしいところからだんだんと変容し,最後のスピーチへと向かっていく姿を見てもらいながら,パフォーマンスベースで3年間の授業設計をすることが大切であることを感じてもらいました。

 

時間をどう確保するのか,ということや,うちの生徒では厳しいのではないか,と,こちらの感覚で決めてしまうのではなく,最初からやるのだ,と決めてしまうと,自ずとそこに向かって授業を積み上げていくことになるので,まずは機会の設定から,と励ましました。

 

Writingなのに,スピーチ??と思われるかも知れませんが,4技能は切っても切れないものです。

 

スピーチのためには原稿が必要で,まとまった量を書く,質を担保する,ということが欠かせません。

 

また,質,という部分で,

 

①どんなことを,誰に向かって,どうやって書かせるのか,というコンテクスト作り

 

②アイデアマップ

 

③枝分かれ図

 

④つなぎことばの活用

 

⑤土台としてのパラグラフライティング

 

の実践例を紹介しました。

 

 

後半は,②です。①に向かっていくために,日頃の授業で「書く」ということをどれだけ行っているのか,が大切だと話しました。

 

実際の先生方の状況を聞いてみると,オーラルでのコミュニケーションは行っていても,書くことを行っていない状況が多いことが分かりました。

 

そこで,稲岡先生の授業実践から学び,アレンジして実践していることを紹介し,実際に模擬授業で体験してもらいました。

 

 

タイムマネジメントがうまくいかず,この部分をもう少し厚く,と思っていたことができなかったのが悔やまれますが,話したり聞いたりしたことを書き起こしていく,そして,レポートの形式へと発展させていくことを理解してもらえたのではないかと思います。

 

 

今回はその場で感想を書いていただきました,

 

 

ホテルの部屋へ帰って,一つ一つじっくりと読ませていただきました。

 

嬉しかったです。

 

 

野田の先生方,本当にお世話になりました。

 

 

感想をいくつか紹介させていただきます。

 

 

本日は大変為になる講演をしてくださり,ありがとうございました。3年間通してゴールを決める,その目的設定を作ることで,日々の授業計画等が見通しの中で立てられることを勉強させていただきました。

日々の授業の中で,レポートの時間を取っているということにどうしても抵抗感が出てしまうところでしたが,チャレンジしていくことが大事である,ということも再確認させていただき,自分のモチベーションアップになりました。

何か3分間の変化を取り入れていきたいと思います。重ねて,本日はありがとうございました。

 

 

3年間を見通して最後にここまで連れて行く,という目標を立てることの大切さがよく分かりました。生徒さんがはじめはほとんどつっかえつっかえ話していたのに,毎日の授業の積み重ねの成果として,驚くほど進歩していたことに感動しました。

きちんとアウトプットさせるためには,毎日インプットを継続していくこと,それにより生徒たちは大きく成長できるということが分かりましたので,今日教えていただいたことを少しずつ実践していきたいと思います。本日はありがとうございました。

 

 

研修会の最後に伝えたのは,これまでやってきた授業を変えるのは大変なこと,きばらず,何か少し,3分間だけでも,と言うことが大切です,ということでした。

 

太田先生の言葉をかみしめながらそう伝えました。

 

 

 

野田の先生方,これからも一緒にがんばっていきましょう!

 

 

ありがとうございました!!!!