授業を視聴し合う学び合い -新潟のM先生とともに
前田先生の授業視聴時,後のメモ
英授研授業分析のために撮影した授業ですが,いつものように,自分が交流をしている先生にも送らせていただきました。
新潟のM先生,福島のM先生,長野のK先生の3名です。
今回は,新潟のM先生からの気づきが送られてきました。
M先生は,本当にことばの教師だなあ・・・と毎度感じさせられます。
「ことば」の使い方が巧みなのです。
巧み,というのは,技術的に優れている,ということではなく,本質を捉えたことばの使い方が深い・・・ということなのです。
自分の授業ではありますが,M先生の振り返りから,ああ,自分自身はこんなことをしているのだな・・・と気づかされることが本当に多いのです。
M先生,すごいです!
また,改善すべき点,教師として,もそうですが,人間としても生徒に対して配慮すべき点を伝えてくれています。
本当にありがとうございます。
じーん・・・毎度のことですが,感動・・・
みなさんもぜひ一緒にシェアしてくれませんか?
ことば,深いです。
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今日は、2回目の授業DVD視聴をさせていただきました。
前回、気づきとしてお伝えしたことは、2点でした。
①生徒が安心してトレーニングできる「道場」が構築されている。
②fluencyとaccuracyのどちらを重視している場面か、生徒によく意識されている。
今回、さらに7点の気づきがありました。
③先に述べた「道場」とは、「体感的につかむ」ための開放的なゾーンである。
④後に「整理」「復習」というがっち りした段階が控えているので、
生徒が、体感ゾーンにどっぷりつかることができる。
⑤じわじわとターゲットに迫るステップが緻密に整えられている。
⑥
⑤のステップとは、
発話に誘うためのトピックが、とってつけたようなトピックではなく、
生徒の現実・事実に根ざしたところからあたたかい気持ちで汲み上げてくるようなトピックであり、
自然に引きこまれ話したくなる、
気づいたら、英語で話していた、という感じになれるステップ。
塾→T先生、どう読む?どう呼ぶ?→好きな先生→親友
callを中心として、その周辺の「話したいこと」を、うまくくすぐっておられると感心しました。
⑦挑戦があり、充実している。
ライティングで一定時間に何語書けたか、という昨日の自分に対する挑戦、
みんなの注目を浴びながらの発表の場面で、
しっかり最後まで言い終わる、という挑戦、
いずれも、あたたかい雰囲気の中で、日々行われている。
みんなで見守り合う、良い共同体ができている。
⑧T先生の現場対応力がすごい。
周到な準備をして臨んでも、(prepared)
眼の前で起こ ることに柔軟に対応できる。(impromptu)
生徒をよく観察し、「その日のキャスティング」を考え、
期待どおりだったレスポンスも、期待ゾーン以外のレスポンスも、
笑顔で受けとめて、flexibleに対応し、しっかりからめとる。
教室の中で起こることの、すべてが教材。
⑨生徒は、先生をmirrorしている。
英語を話すとき、
表情もジェスチャーも豊かで、これは、きっと、T先生から生徒が盗んだ技。
こうしてまとめることで、
私に、T先生のエッセンスが乗り移ります!
ありがと うございました。
もう1度視聴させていただき、またメールするかもしれません。
言葉足らずの面、お許しください。
さて、ほめてばかりいてはいけない、ということも言われています。
1点だけ、小さな違和感を覚えるとしたら、
Who is your best friend?
については、
高校生には尋ねないな、と思いました。
自分は友達だと思っているのに、
相手から友達と言われなかったらどうしよう、
best friendと言ってもらえないときの悲しさ、
言ってもらえる人へのジェラシー、
そんなことに気を遣うなあ、と思いました。
勉強になりました。
重ね重ね、ありがとうございます。