研究主任として過ごした1年 -ミドルリーダー経験が与えてくれたBreak Through
今年度,研究主任として1年間を過ごしました。
本当に荷の重い仕事で,正直大変でした。
常に悶々と思考して,物思いに耽っている感じでした。
組織の中で言えば,ミドルリーダーに当たる役割なのだと思いますが,共同研究全体が活性化するように,
●全体を見渡し
●周囲の動きを気遣い
●個々のメンバーに声をかけ
気遣いをし続けた1年でもありました。
組織の一構成員だったときとは,見える景色が違っていました。
これまでは,管理職の働きに疑問を感じることも正直ありましたが,上司たちは想像以上に私たちを気遣い,心配りをしてくれていることもよく分かりました。
そうした諸々のことを感じ取りながら,リーダーの働きは本当に大切で,でも,その職責を全うするのは本当に難しいことを体感的に学んだのでした。
がんばった結果,少しでも共同研究の体制がよい方向へと進んでいたらいいな・・・
そう願うばかりです。
さて,そうやって周囲を見渡すことをしてみると,これまでの自分がどうだったか,ということをメタ的に見つめ直すことにもなります。
明るいだけが取り柄で,勝手気ままに動いてきたのではないか・・・
そんな心配でいっぱいになります。
校内外でのやりとりがかなり増え,メールや文書,電話など,さまざまなことが増えてきました。
メールをたくさん受信する中で,
●こんなメールは嬉しい!
●こんなメールは困る!
ということが感じられるようになりました。
頼まれごとをするにも,
●こんな頼まれ方ならやる気が出る!
●こんな頼まれ方は困る!
ということも感じられるようになりました。
そこでふっと自分のこれまでを思い返すと,
「嗚呼・・・ 相手のペースを考えず,自分の思いだけでメールをしていたな・・・」
「うーん・・・ 突然のお願いごとを無理にしていたな・・・」
ということが山ほど出てきます。
当たり前のことですが,逆の立場に立ってみて,(そして失敗体験をして)
初めてこうして本当の意味で学ぶことができるのだな,と思います。
これまで勝手なお願いをぶつけてきてしまったみなさん,ごめんなさい。
それなのに,温かく受け入れてくれて,本当にありがとうございます。
まっすぐで不器用な私なので,これからも迷惑をかけてしまうかもしれませんが,懲りずにおつきあいをよろしくお願いします。