コミュニケーション力で未来を拓く これからの教育観を語る
コミュニケーション、そして授業の在り方についてマクロな視点から学べるのではないか、と手に取った本です。
お二人の対談から始まり、その後、それぞれが大切だと感じていることや、自分の思いや願いを綴っています。
昨日の英授研の懇親会で、動機付けの話が出ていました。
外的動機付けを主に大切にしながら授業を進め、できた、ということが喜びに変わり、次第に内的な動機付けになっていくことを目指したい、と話している仲間がいました。
確かに、そうした考えもあります。
その根底には、私たち教師が、「どう教えるか」ということが思考の中心となっている、ということがあるのではないか、そう思います。
この本を読んでいると、太田洋先生が常々言われている、「学習者がどう学ぶのか」ということこそ、大事にしなければならない、つまり、内的動機付けをいかに行うか、ということが強調されているように感じます。
菊池先生が小学校で実践されてきたことは、根っこの部分で私たち英語教師が取り入れられるものとなるように感じます。
即興で何ができるようになるか、という部分に関して特にそう思います。
一方で、中学生段階で行う場合には、取り組ませる状況設定や、トピックなど、(好みの問題もあるとは思いますが)若干、突飛かな、と思わせるものもあると感じました。
教科教育を超えて、というところがあるので、特別活動や総合などで行う、と考えると、アクティビティとしては面白いのかもしれません。
そうしたことは置いておくとしても、お二人が考える大きな方向性には賛成ができますし、その教育観に触れられたことは良かったな、と思います。
英語教育に関するもの、のみならず、なぜ、そんな指導をしているのか?と問われた時、自分の根っこに、マクロな視点から学んだことがしっかりと息づいて、確かな答えが出せるようになりたいな、そう思います。
みなさんも、ぜひ手に取ってみてください!