那須地区中学校教育研究会英語部会研修会
昨日,県北地区の研究会から依頼を受け,研究授業の講評を,ということで出かけてきました。
那須高原で有名な那須のある中学校を訪問し,4年目の先生がALTとのティームティーチングをしている,1年生の授業を参観しました。
三人称単数のsをどのように導入し,習熟させ,使ってみるところまで進んでいくのか,を中心ポイントとして参観をしました。
子どもたちはとても素直で反応がよく,先生や仲間の話を傾聴できていました。
温かな雰囲気で,間違えた仲間も安心していられる環境がありました。
先生と生徒,生徒相互の関係性のよさが,何よりも大事だ,ということを改めて感じました。
ALTとの掛け合いを通して,アニメ,どらえもんをモチーフにして,三人称単数のsを使った表現が導入されていきます。
子どもたちはアニメが好きで,興味を示しているように見えました。
アニメのスライドを使いながら練習をする段階を経て,言語材料を使ってみる段階に進みました。
前回までに書いていた自己紹介カード(自分自身のことを一般動詞を用いて表現している。5文程度:My name is ・・・・. / I like ・・・・. / I play ・・・・. など)をシャッフルして別の生徒に配布し,そのカードをもとに,他己紹介のような形でクイズを作成する活動です。
1人ではハードルが高いので,4人グループを組んで助け合いながら出題を考えます。
ヒントを出す順番にも気を遣って子どもたちはよく考えていました。
最後に,グループ対抗でクイズを出し合います。
初出の言語材料ですので,誤りも起こりますが,先生が上手にrecastしたり,promptをしたりして生徒をサポートします。
温かな雰囲気に支えられ,個々の生徒も間違っても凹まずに挑戦していきました。
はつらつとした先生,そして爽やかな子どもたちの姿を見て,本当に嬉しかったです。
事後研究会では,そうしたよさを率直に授業者に伝えました。
よくがんばりましたね!
そして,いくつかのポイントも提示しました。
①言語材料との出会いを大事にする
先生の自己開示をもとにした本物の情報を伝えてはどうか
→ アニメもいいけれど,生徒が身を乗り出すような,先生自身のこと,先生に関わる人やもののこと,本物を対照にTeacher Talkをしてはどうか。そのことが,生徒に言語材料のformだけでなく,どんな場面で使われるのか,働きや,意味とともに提示できる絶好のチャンスでもある。また,それがモデルとしてのインプットになる
②先生自身が話している英語を見つめ直す
トップダウンで,モノトーンで,速く話しすぎていないか
→ 驚いたり,喜んだり,ささやいたり,笑顔で朗らかに話したり・・・いろいろな英語に触れさせたい。それが生徒たちにとってもロールモデルとなる
→ 先生が話している英語がinstructionだけにならないようにしたい。描写する表現などを英語で,本物として届けたい。Mr. H sits in front of Mr. O. So he watches Mr.O everyday in the teachers' room.などはどうか。ここが日本語になっていて,指示が英語,が多くはなかったか。
③決められたことだけではない+1,+αを入れたい
ゴールは即興での発信力育成,としているので,4ヒントクイズの最後の1問はオリジナルで作成させてはどうか。より彩りが生まれるはず。また,前置詞句や副詞句を加えさせてはどうか。先生のモデルにも入れていくこと。より自然な英語になり,臨場感も増すのではないか。
のようなことを伝えました。
4年目で伸びしろがたくさんあるなあと感じさせてくれる先生でした。これからも応援しています!
懇親会にもお誘いいただき,たくさんの先生とお話することもできた1日でした。
最後にお店からたくさんの先生が出てきて,車の見送りまでしてくれました・・・
感動でした。
また一緒に学びましょう!
Think globally, act locally.
地元をこれからも大事にしていきたいです!!
お世話になりました!
那須の夕暮れ きれい!