焦らない、焦らない

今週末の土曜日に運動会を控え、度重なる台風の接近や、残暑の影響などで急遽の日課変更があるなど、今週は不安定な毎日を送っています。

 

運動会予行後の職員会議も長時間に及び、今週の退勤時間は非常に遅くなっています。

 

救いなのは子どもたちのがんばりです。

 

本気になって行事に向き合っている彼らの姿、そして、それを支えようと頑張っている担任の姿が自分にとっては元気の素になっています。

 

みんな、ありがとう!

 

ただただ、健康を害さないでほしい・・・

 

そのことだけを祈っています。

 

 

教育実習生の受け入れを明日に控え(運動会の週から多数の実習生の受け入れが始まる!?)、夏休み明け、実習開始までに教科書の読み物教材の内容理解を進めています。

 

前の投稿で紹介した深い教材です。

 

第二次大戦中の上野動物園、軍からの指令で猛獣を殺処分しなければならなくなり、人気者の3頭の象も殺されなければならなくなりました。

 

飼育員たちは、餌に毒を混ぜたり、注射をしようとしたり・・・様々な方法がうまくいかず、最終的に、餌も水も与えない・・・悲しみに打ちひしがれながら、彼らはそんな選択をしたのです。

 

自分たちが殺されることになるとは夢にも思っていない象は、飼育員が近づくと、鼻を揺らしながら甘えてきます。

 

それでも、飼育員は餌や水を与えることができません・・・

 

その時、飼育員はどんな気持ちだったのだろう・・・

 

そんな発問を生徒に投げかけました。

 

They were very sad.

 

という答えが返ってきました。

 

How sad?

 

と返すと、

 

Very very sad.

 

という答えがさらに返ってきました。

 

 

頭の中には、こんな気持ちになるだろう、ということが日本語をベースとしてイメージ化できているのだと思います。

 

しかし、それを英語で・・・となると、とてもとても難しいことになるでしょう。

 

日本語でいいからどんなことをイメージしているのかを尋ねると、

 

・本当に申し訳ない

 

・かわいそうだ

 

・涙が止まらない

 

 

などの答えが返ってきました。

 

それって、英語なら何て言うんだろうね、と問いかけながら、一緒に英語でどう表現するかを考えていきました。

 

 

中学生段階では、自分のイメージを英語で的確に表現するのは本当に難しい、その一つの例だと思います。

 

 

金谷憲先生がおっしゃっておられるように、中学生なら、「描写」のための引き出しを増やすため、たくさんのモデル、インプットに触れる・・・そんなことの方が大事なのかな、と感じた瞬間でした。

 

 

自己表現花盛り、ではありますが、中学生段階でも、焦らない・・・ということが大きなポイントになるような、そんな思いになりました。