3月末をもって教員を退職し、新たな道へと進みます
3月末日をもって、24年間勤めてきた教員としての生活を終えることになりました。
何でも頑張れば身につく、伸びる、得意になる、と信じて、がむしゃらにどの仕事にも向き合った20代。
自分の限界かも、自分には苦手なことかも、と少しずつ悟りながらも、いや、そんなことはない、頑張ればなんとかなる、と信じようとしていた30代前半。
自分の得意な分野が分かってくるとともに、いくつかの領域は、やはり自分には向いていないのではないかと確かに認識し、自分だけで仕事をこなすのではなく、自分の苦手なことは得意な仲間と協同して進めることの大切さを学んだ30代後半。
そんなプロセスの中で、管理的な立場となっていくのではなく、自分が好きな英語教育の分野で微力を振り絞っていくことが自分に合っているのではないか、と思うようになりました。
そんな思いを抱いて数年が過ぎ、今回、ご縁があって地元の大学の教育学部で助教として仕事をすることになりました。
新たな道が決まった発表時には不思議と喜びの感情は生まれず、子どもたちとの別れや大好きな同僚たちとの関わりが少なくなってしまうことへの寂しさが急に募り、複雑な思いになったことをくっきりと覚えています。
ああ、こんなに子どもたちのことが好きだったのだ・・・
ああ、こんなに学校という場所、文化が好きだったのだ・・・
と改めて感じたからです。
とはいえ、やはり自分で選んだ道です。
長い目で見れば、思いや願いを共有し、子どもたちの学びに寄り添うことを目指していく若い先生を育てられたら、最終的に自分が関わる何倍もの子どもたちに、よりよい英語の授業が提供できることになるかもしれない・・・
そう信じて(教えていた子どもたちよりはちょっと年上になりますが)、学生さんたちとともに学び、ともに成長していこうと思います。
現場での授業を行うことはもうできなくなりますが、実践家教員としてこれまで積んできたユニークで多様な経験を生かし、微力を精一杯傾けて新たな仕事の道に邁進していこうと思います。
お世話になってきた全てのみなさん、本当に24年間、ありがとうございました。
少しだけ立場は変わりますが、改めてどうぞよろしくお願いいたします。