修正フィードバックと教師自身の発話への意識

夏の英授研全国大会での授業提供の折にいただいた大阪教育大学の加賀田先生からのアドバイス,そして,遡って昨年秋の英授研関東支部秋季大会での授業提供でいただいた太田先生からのアドバイス・・・

 

さらには,静岡大学の恩師,白畑先生の新刊,その他,夏の読書や実践発表から,自分が次に意識を高めるべきことは,

 

「修正フィードバック」

=生徒の誤りに対して教師がそれを修正するために与えるフィードバックのこと

 

だとの思いを新たにして2学期を迎えました。

 

この夏読んだ本の中でも,

 

教師は学習者への配慮を強く意識するため,修正フィードバックを避けようとする傾向が強いが,実際には,生徒は反対に自分が誤りを犯していないか気にしており,修正されることを求めている実態がある

 

というような記述もありました。

 

英授研で私が提供した授業の根っこにある考え方と同じことを考えていると話し合った相模原のTさんの実践発表でも,生徒は修正をあまり気にしない,ということが話題となっていたこともあり,2学期にはまずこれまで以上に生徒の誤りに敏感になろうとしています。

 

今日の授業では,夏休みの出来ごとについてペアで対話をさせ,パートナーを変えながら2回話をさせた後,代表ペアに対話をデモンストレーションしてもらいました。

 

その中で,生徒の対話に耳を傾け(もちろん,内容の豊かさに興味・関心を最大限払いつつ),誤りがあったら,対話のデモンストレーションが終わった後で修正フィードバックを与えるようにしました。

 

まずは,対話内容のおもしろさについて肯定的なコメントをし,よさを伝えた後で,修正フィードバックを与えました。

 

例①) I went to Osaka, Kyoto, Nara.

 

T : Oh, you went to three places this summer. You went to Osaka, Kyoto.....

「3つ以上の名詞や固有名詞を並べて話すときは,どうすればよかったかな?」

 

SS : and

S1 : and Nara.

 

 

例②) 

 

S2 : I ate Takoyaki and Okonomiyaki there.

S3 : Were you delicious?

 

T : S2 said she ate Takoyaki and Okonomiyaki in Osaka, right?

     So, Were....

S3 : Were....

T : ....

S3 : ....

T : Were they...

S3 : Were they delicious?

「代名詞に置き換えるときには注意だよね」

 

自分が心配していたほど,生徒はネガティヴな反応をせず,むしろ真剣に聴いていました。

 

また,当該生徒以外の生徒の頷きが多々あったのには少し驚きました。客観的に友人の発話を聴き,誤りに気づいていたのでしょう。

 

 

 

また,自分の発話の中で,場面が切り替わるところで何度も,「じゃあ」ということばを発することにも気づき,その言葉がでないようにも心掛けています。

 

なかなかゼロにはなりませんが,かなり減ってきたように感じます。

 

 

みなさんは,どんな意識をもって授業に当たっていますか?

 

気になります!