プログラムの内容を深く扱ってみた

1つ前の投稿のように,授業で扱うプログラムの内容を深く扱ってみようと試みました。

 

まず,small talkとして,生徒たちが行ったことのある外国について聞いてみました。現在完了形の経験用法や,過去形の復習にもなっていますね。

 

Have you ever visited a foreign country?

Where have you been?

When did you visit the country?

 

などです。

 

そして,行ったことのある国名を板書していきました。

 

次に,それらを2つのグループに分けるように言うと,生徒たちからは,

 

The first group is Asian countries group.

The second is other countries group.

 

The first is the countries with a large population.

The other is the countries with a small population.

 

などのような発言がありました。

 

そこで,私が,黄色と赤色のチョークを使って国を分けていきました。その上で,

 

The countries circled with red are developing countries.

The countries circled with yellow are developed countries.

 

What do they mean?

 

と問いかけて,ペアで相談をさせました。すると,「発展途上国」「先進国」という発言が出てきました。「発展途上国」ということがプログラム本体に出てくるので,伏線になります。そして,さらに続けます。

 

Which is more important?

 

ここでは予想したように,生徒たちがさわさわ・・・としました。何人かに聞くと,言いたいことがなかなか英語では表現できないようです。待ってみると,

 

I think developing countries are more important. Because...

 

... there are many poor people in developing countries. They need our help. It's important for us to help them. So...

 

のような発言が出てきました。論理的に考えるとまだまだでしょうが,かなりがんばってくれた発言でした。

 

ここまで,small talkから発展したinteractionを通して,今日は発展途上国について扱うんだな,そして,途上国と言えば・・・というスキーマを活性化させました。

 

その後,いつものように,教科書を閉本させたまま,リスニングポイントを提示し,モデル音声を聞かせました。

 

主人公の山本さんは,少年時代に父親とアフリカに出向き,そこで現地の生活,人々の様子に衝撃を受けます。将来,その人たちのために・・・と志して,医師になり,アフリカに赴任します。

 

懸命に仕事をするものの,1年間に救える人数はせいぜい数百人・・・

 

と教科書には書かれています。

 

今日はここまでで時間切れ・・・もっともっと深く扱いたかった・・・

 

Do you think a few hunderd is a small number?

 

If you were a doctor who work in Africa, how many people do you think you can help?

 

のように・・・

 

次回,生徒たちの考えを聞いてみたいと思います。

 

深く,深く,と考えると,時間が必要になりますね。

 

どこまで待てるか,精選をすべきか,そのあたりのせめぎ合いを,いい意味で楽しみながら授業をしていきます。

 

教え子たちと学べるのも,あとわずか。

 

一緒に成長していきたいです。