地元の先生方とともに
県北の先生方と
来年度の栃木関ブロ(関東甲信越中学校教育研究会)に向けて,「書くこと」をもとにした授業づくりを担当する県北の地区でお話をしてきました。
一昨日の松本の話と重なる部分もありましたが,「書くこと」について,参加者のみなさんの日ごろの取り組みを振り返ってもらうことにしました。
日ごろ,授業で生徒にどんなことを書かせているのか・・・
・黒板を写す
・予習で教科書本文を写す
・ディクテーション
ようなことから始まり,
・スピーチ
・手紙
などなど・・・伝える相手がいて,伝える目的があるものまで,どんなことを取り入れているのかを振り返ってもらいました。
すると,本来,ことばを使って「書く」こと,その目的に沿った活動を実はあまりさせていなかったかもしれない・・・
ことにみんなで気づきました。
「書く」こと,とは,
・伝えたい内容があって
・伝えたい相手がいて
初めて行う行為なのだと思います。
日本のようなEFL環境で,そして,英語学習初学者である中学生が学ぶことを考えると,もちろん,基礎・基本の練習も大切です。
が,上で挙げたような状況設定のないまま,先生に点検をしてもらうために,英語を書く,だけでは,あまりに切ないですね・・・
そんな話を一緒にしていくうちに,私も含め,みんなで今後の授業のあり方,何を,どう書かせていくのか,について考え直すことができたように思います。
また,言語習得の流れを考えると,
・正確さは後からついてくる
・聞く,やりとりをする(話す) → 読む → 書く という流れの中で,書くことは最後のステップ,それだけに難易度が高い
ことにも,我々教師が気づかなければならない,ということも一緒に考えました。
松本でも行った学習者体験をしていただいて,「書くこと」のハードルの高さを理解してもらいました。
教師の自己開示,教師によるTeacher Talk,多くのインプットを与えつつ,インタラクションで生徒を巻き込みつつ,モデルを与え,生徒相互の対話活動に移行していくステップ,
そして,対話の内容を書く,書いたものを回収して点検をする,という,稲岡先生の授業から学んで,今自分が実践していることをビデオを視聴してもらいながら紹介しました。
関ブロが来る,ということで,紀要に載ることを整えることに忙殺されてしまいがちですが,どんな授業を生徒たちとともに作り上げていきたいのか,というゴールのイメージを創ること,
そして,「書くこと」の中3での最終段階で,どんなことをさせたいのか,という活動のイメージ(そして,それを通して身につけさせていたい力)を創ること,
それらを大切にしていきたいですね,と伝えて,話を終えました。
いただいていた時間を超過してしまったことに大いに反省しつつ,温かく迎えてくれた同郷の仲間たちに,心から感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました!