松本市へ出かけてきました -みなさん,ありがとう!

f:id:takaenglishteacher:20130730134657j:plain ぬくもりのある木造校舎

 

松本市の中学校,内装をすべてぬくもりのある木で統一してあり,温かみのある雰囲気が漂っています。

 

弾丸ツアーでしたが,東北新幹線・長野新幹線・特急しなの,を乗り継ぎながら,松本市の教育会の夏期研修会へ出かけてきました。

 

「生徒に力をつける言語活動について」

 

というテーマをいただいていたので,まずは,その「力」ってどんなものなのかを,参加されている先生方に話し合ってもらいました。

 

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嬉しかったのは,「知識」を身につける,というような意見が出ずに,~できる,というような,「できる」力,という声が寄せられたことでした。

 

指導要領の記述をさらっとチェックしながら,生徒に身につけさせるべき力をおさらいしつつ,ことばってどんなふうに身についていくのか,ということを参加者のみなさんと一緒に考えていきました。

 

第二言語習得研究の成果のポイントを挙げて,その知見を生かすために,授業ではどのような流れで活動を進めていけばよいのか,大まかなフレームを考えてみよう,とディスカッションをしました。

 

input - interaction - output

 

子どもの母語獲得や,自分たちが学生だったときのことを思い返すと,確かにそうだなあ・・・という声が聞こえてきました。

 

先生になってしまうと,ついつい,どう教えるか,という教師サイドの思惑ばかり考えてしまいます。

 

昨日の投稿でもお知らせした,学習者体験を,タガログ語でしてもらい,改めて,言葉を学ぶことの難しさを体感すると,さらに理解が深まったようでした。

 

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自分の実践の中から,

 

・ゴールをあらかじめ設定し,生徒と共有するためのガイダンス

・学期末,学年末のアウトプット活動 My Project

・授業を,言語習得の流れを意識した展開にする工夫

・技能統合 → 総合的な力へと育てていく工夫

・振り返りの大切さ

・生徒自身に大事なことを気づかせる工夫

・Waiting Time

・先生の自己開示

 

のようなことを伝えながら,実際の授業の様子や,生徒のパフォーマンスを見ていただきました。

 

 

参加者のみなさんからは,たくさんのコメントや質問が出て,これまでで一番!だったので,本当に嬉しかったです。

 

また,若い先生からの声で,

 

「話を聞きながら,自分の1学期の授業を思い返すと,しっかり力を入れていること(基礎・基本の定着を目指した指導)と,逆に,ほとんど手つかずだったこと(既習の知識や技能を活用するアウトプット活動など)がはっきり分かりました。」

 

「2学期に,自分が何を意識するのか,少し見えてきたように感じます。」

 

自分のワークショップを誉められるより,若い先生が自分の授業を見つめ直し,次の一歩を意識してくれたことが,本当に嬉しかったです。

 

 

それにしても,事務局として私との事前の連絡をスムーズにしてくれた,Kさん,そして,Kさんの校長先生であるK校長のホスピタリティーには,本当に感動させられました。

 

出かけて,本当によかったです。

 

この場を借りて,御礼申し上げます。

 

ありがとうございました!

 

出会ったみなさん,これからもどうぞよろしくお願いします!