先生! 考②

先生! (岩波新書)

先生! (岩波新書)

 

再度,この本を編むにあたって池上さんが考えていた,「先生にエールを!」という気持ちに感謝したいと思います。

 

自分はさておき,現場で奮闘している先生の多いこと。

 

目立つ,目立たないを問わず,子どもたちのために(それを恩着せがましくしているわけでは決してない)時間を惜しまずがんばっている先生の多いこと。

 

本書の「先生!」は,教師だけではありませんが,池上さんの編んだこの本が,我々にとって大きなエールになっているのは間違いありません。

 

池上さん,ありがとうございます。

 

明日の月曜日も,なんとか無事に迎えられそうです!

 

 

***

 

 

一方で,教師のワーク・ライフ・バランスは,本当にアンバランスで,常に仕事に追われている状況には変わりありません。

 

基本的に教師は真面目です。

 

真面目な人ほど,仕事のオンとオフを切り替えず,四六時中子どもたち,仕事のことを考えてしまいます。

 

部活動があれば,休日も返上です。

 

 

こうした仕事の環境はすぐには変わらないでしょう。

 

ただ,がんばっている人たちがいるのだなあ,ということにも,時にはスポットライトが当たるといいです。

 

 

ブログやSNS上で,教師の取り組みへの批判などが書かれることは少なくありません。

 

英語教師の実践に関しても,そうです。

 

自らの専門性を磨き続けることは大切です。だからこそ,そうした批判に真摯に耳を傾けることも必要です。

 

一方,我々が置かれている過酷な状況を理解し,現実的な,実現可能な小さな一歩から提案していくことも必要ではないでしょうか。

 

一つの事象を見つめても,内側からと,外側からで,見え方が違います。

 

でも,双方の見方が違っても,そのどちらも真だと思うのです。

 

 

研究者で,英語の指導に長けているから,といっても,実際に学級経営,校務分掌,生徒指導,保護者対応・・・・ 授業も,道徳・学級活動・総合と,不規則かつ重層的に重なる仕事をこなしながら,それでも手抜きなく授業を創造し続ける(毎時間)ことが本当にできるものなのか・・・。

 

それを実際にこなした上で,一緒の土俵で語り合い,学び合ってほしいなあ・・・

 

そんなことを考えています。

 

 

 

さあ,「先生! 考」は閉じましょうか。