千葉大学・長期研修生のYさんとの学びあい

今日は卒業式の代休です。

 

月曜日ですが、不思議な感覚の朝です。

 

先月お迎えしたYさんから振り返りが送られてきました。長期研修の成果報告会を終え、復帰に向けての準備がお忙しい中で、貴重な振り返りを送ってくださいました。

 

Yさん、本当にありがとうございます。本当に細やかな振り返りですね。長期研修でたくさんの授業を参観され、授業の見方、というところでの深まりを感じます。すばらしいですね!

 

1つの授業を通して、こんなふうに「こだま」のような学びあいが続くって、いいなあ・・・と思います。

 

私の授業はきっかけであって、それを通して、

 

自分の授業はどうかな・・・とそれぞれの先生が感じ、考え、自分の目の前の子どもたちのために、自分自身の授業を見つめ直す、という作業が行われることになりますね。

 

教える人、教わる人、教室の場所やクラスのサイズ、子どもたちの実態・・・

 

1つとして同じcontextはないのですから、授業者それぞれが自分と真摯に向き合うことが大切なのだと思います。

 

その意味で、岐阜のU先生、北海道の大塚先生、そして千葉のYさんとのつながりは、私にとってもとても大きいなと思います。

 

ありがとうございます。

 

では、Yさんからの振り返りを紹介します。

 

 

 

Interaction

 今回,先生の授業を参観させていただいて,一番に衝撃を受けたのが生徒とのInteractionです。今年度,太田洋先生をはじめとする,いろいろな先生の講演を聞かせていただく中で,何回も出てきたInteractionですが,理論・概論を理解しても,具体的な方法がイメージできずにいました。さらに,自分の今までの授業を大きくひっくり返すような手法なので,不安でした。正直,それで生徒は習得できるのか・・・。とも思っていました。

 

実際に見せていただき,先生とのやりとりの中で,生徒は気づき,使用を試み,そして,自分の中で考えている。「思考し表現する」場面にたくさん出会いました。教え込みはいけない・・・。そして,指導者のしゃべりすぎは良くない。と反省しました。Interactionの実践に向けて大変参考になりました。

 

○モデルの提示

 活動の最初で,必ず先生がモデルを示されていました。それによって①モデルがあることで生徒は安心して活動に取り組んでいた。②ゴールを最初に示してあげることで,生徒の活動への動機付けとなっていた。

 

 私も活動の最初にモデルを示すことを大切にしています。しかし,自分ではどこまで効果があるのか,本当に生徒にとってプラスになっているものなのか,しっかりと把握できていませんでした。今回,生徒さんの様子を見ながら,その効果を感じることができました。

 

 

○基礎英語

 Listeningにおけるi+1は,生徒にとってはどうなんだろうか,難しいのではないだろうか。と思って見ていました。Listeningのヒントを生徒に教えることで,生徒も諦めることなく取り組み,そして継続的な活動(帯活動)であるため,Listeningのポイントを押さえていくのだろうと感じました。「継続は力なり」を生徒が実感できるように,私も帯活動の見直しをしていきます。

 

 

○パートナー

 FirstSecondのパートナーとの活動の姿勢,切り替えのスムーズさに驚きました。普段から,取り組まれているからこそなんだろうなと感じました。先生のフォロー(休んだ生徒の代わり),机間支援も心温まる場面でした。終始笑顔で授業をされていて,先生自身が授業を楽しまれていることがすごくわかり,生徒もそれを感じ取っているんだなぁと思いました。

 

 先生は,グループで作業させることはありますか。今回、検証授業で協働学習(グループ学習)らしきものをやりました。座席を

 

(前)                  (今回)

女子 男子              女子  男子 

            ⇒

女子 男子              男子  女子

 

にしてみました。不思議と話が中心に集まり,活動が活発になった気がします。

 

 

○書く

「聴く⇒話す⇒報告する⇒書く」も流れなので,最後のWritingで生徒がとてもスムーズに文章を書いていたのが印象的でした。何回も聴き,何回も話して,自動化されている生徒が多くいました。Interactionの中でのErrorについては,Recastされていましたが,それだけではなく,書くことでしっかりと文字に残し,Errorをチェックされているとお伺いし,やはり正確さや気づきを促すのにもWritingの重要性を確信しました。ありがとうございます!(大井先生もほらね!とおっしゃりそうです。)

 

生徒さんたち,大変良く書いていましたが・・・。きっと時間がなくて焦っていたのではないかと思いますが,文字の丁寧さ(丁寧に書く)という部分で,すこし気になりました。私自身が1年担当が多く,文字指導を行ってばかりなので,少々,厳しいかもしれませんが,読み手を意識した時に,正確さと共に丁寧さも必要だということを生徒に教えることもWritingのポイントだと考えます。

 

 最初のクラスは,元気で,いきいきと活動に取り組んでいました。活発に発信している姿が印象的でした。あとのクラスは確かに,おとなしく,もしかすると難しい時期真っ只中の生徒さんが多いのかと感じました。でも,じっくりと先生の話を聞き,それぞれが考えている様子が伺えました。でも、視線は先生をずっと追っていました。ペア活動も話し出すまでに,時間がかかる生徒もいましたが,頭の中でじっくりと考えてから発信していました。ペアのじっと待ち,さらに聴いてあげる姿勢,返してあげる言葉が温かいものでした。T先生の生徒へ対応と似ています。書き留めるか,ビデオ撮影させていただけば良かったと反省しています。

 

 思ったままに,書いてしまいました。しかも的が外れている部分が多々あるかと思います。お許しください。

 

 今年度,研修に出させていただき,4月からまず授業改善を!と感じています。先生の授業を参観させていただき本当に勉強になりました。

 

 今後とも,ご指導よろしくお願いいたします。