耳慣れ 「洋楽は漢方薬」
MIKA - Popular Song ft. Ariana Grande - YouTube
教育実習が終わり,授業が再開して1週間が過ぎました。
文化祭前で落ち着かないような環境ではありましたが,授業規律を取り戻しながら授業を進めました。
それまで各クラスに入った教育実習生がそれぞれの思い入れがある曲を子どもたちに提供し,歌っていたので,4クラスで歌う曲を改めて導入しました。
最近,日本の番組にもひっぱりだこのArianaです。
少し前の曲ですが,最近の曲も聴いて,中学生にできるだけ合うものを,とこの曲を選択しました。
以前は,子どもたちとともに音読(先生がリードしてリピート練習)をしてから,1時間に1パートずつ歌っていたのですが,生徒たちから,
「先生,練習はいらないよ。だんだん歌っているうちに,自然に慣れていくから大丈夫。」
との声がたくさん聞かれるようになりました。
子どもたちは,授業開始とともに,さっそく歌いたい!のです。
よく,Classroom Englishと称して,
日付,曜日,天気,などを尋ね,子どもたちに答えさせますが,ここしばらく,そうしたことは行っていません。
中1の導入期(今や小学校外国語活動があるので,導入ではありませんが)ならともかく,中2,中3になって,日付や曜日を聞く授業は他教科では考えられません。
彼らの発達段階やメンタルを考えると,定着をさせたいからと繰り返すのは,どうも理解できなくなってきました。
英語モードに入れたい,なら,他の手だてがあるはずです。
今回のArianaの曲は,本当に速くて,私でも本当に難儀します。
今でも完全には歌えないのですが,日々子どもたちの様子(特に口元)を見ていると,日に日に歌えるようになっているのです。
その際には,よく聴いて,よくまねている,姿がたくさん見られると思います。
最初のころは,ただ聴いている,音の流れを体で感じている,そして,言えるところを見つけて言っている,という感じですが,次第にマスターできるところが増えていき,歌えるところも増えていく感じがします。
サビはとっくにマスターし,今は速い部分をマスターしようとがんばっている感じです。
耳慣れ,からスタートし,楽しいこと,嬉しいこと(=洋楽を歌う)があるから,何度も繰り返して,日々自分が歌える部分が増えて,達成感を感じ,まだマスターしていない部分を探して次につなげる,ということができるので,洋楽っていいなあ・・・と改めて思っています。
ずっと,洋楽を取り入れることは漢方薬を使うようなものだ,と言ってきていますが,まさにその通りだと今も思います。
ずっと前に,太田洋先生から,
「洋楽はどうしてもやりたいの?」
と尋ねられたことがありました。
私の授業を視聴して,洋楽が入っているから,他の部分が圧迫されているとお感じになられたようでした。
その当時は,確かに他の部分のタイムマネジメントができず,本当にやりたいことができなくなっていたかもしれません。
でも,今は,時間の使い方,できるようになってきたかな,と思っています。
子どもたちのモチベーションアップにも確実につながる洋楽,今後も,漢方薬として使い続けます。
子どもってすごい!