生徒の英作文の伸び -先生が辞書をたくさん引かなければいけない事態に!!

現任校で3年生を教えるのは2回目です。

 

勤務6年目で,

 

2年(副) → 2年(担) → 3年(担) → 大学院1年目 → 大学院2年目(2年(副)) → 3年(副)

 

という流れで,2回目の3年生担当です。

 

前任校からはかれこれ8年間,1年生を担当していませんね・・・

 

1年生を教えてみたいような,でも,大丈夫かな・・・

 

 

さてさて,2年生の4月から考えると,3年生の最終段階に来た彼らの伸びはすごい,と改めて感心しています。

 

前回担当した3年生もがんばっていましたが,自分が大学院から戻り,より一層:

 

●ゴールを明確にした授業を展開したこと

 - 生徒とのゴールの共有をしたうえで,ファイナルスピーチをゴールに授業を展開してきたこと

 

●第2言語習得研究の知見を意識したこと

 - インプットの機会をこれまで以上に与え,聞く,読むことをさまざまな形で確保したこと

 - 教科書の内容理解の授業においても,文字を見る前に,聞くことから入る工夫をしたこと

 

●意味・働き・形式のうち,意味を第一に授業を展開してきたこと

 

●コミュニケーションワークシートの使用を止め,自分のことばでやりとりさせる授業に変えたこと

 

●コミュニケーション活動の後に,対話の内容を書き起こす活動を入れたこと

 

●辞書を有効に活用する機会を豊富に設けたこと

 

こうしたことを意識しながら指導してきた今回の3年生の伸びは,前回を上回っているのではないか,と実感しています。

 

3学期のファイナルスピーチを前に,今回作文させたエネルギー問題についての意見を読んでペンを入れていて,まだ160枚中30枚程度しか終わっていないのですが,早くもそう感じずにはいられない状況になっているからです。

 

もちろん,パラグラフ・ライティングの指導なども,ここぞ,と感じたときに入れてきました。明示的な指導もピンポイントでしてきたのですが,基本は,

 

Try it, Fail it, Try it again, Fail it better

 

を大切に授業をしてきたのです。

 

 

実際に,どの要素が彼らを押し上げたのかを特定するのは難しいのですが,体感的な学びを中心に,明示的な指導をタイムリーに絡めてきたことで,彼らの力が即興の場面でも,準備をさせて書かせる場面でも,双方で伸びていると感じられます。

 

今回も,私自身が何度も辞書を引きながら添削をするようになっていて,嬉しい悲鳴です。

 

 

そういう意味で,今回担当させてもらった子どもたちとの2年間は,今後に向けてのターニングポイントになるであろう大切な時間になりそうです。

 

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