長として熱く語る! 自分だけががんばっているのはダメ!
共同研究の会議がありました。
6月の公開研究発表会に向けて,研究の中心となる考え方について,マクロなイメージを共有できるかどうか,という大事な会議でした。
校内での授業研究会の日程などとの絡みで,全体でのディスカッションを持つのは2ケ月ぶりでした。
これまで研究係では,週に1度の部会,そして,冬休み中の半日を割いてのディスカッションなど,ずっと4人でイメージの共有化を図り,考え方を練り上げてきていました。
一方で,一般のメンバーたちは,そこに加わっていません。
そのギャップを埋めるのか,を係の中でもポイントだと考えていました。
イメージを概念図化して事前に配布し,資料を読みこんで来てほしい,とはいったものの,先生の仕事は激務で,そこまでなかなかできないだろうな・・・と思いながら会議に臨みました。
案の定,概念図に関しての質問が次から次に出てきます。
自分が説明したものも,なかなかすっと入っていきません。
みんなの顔に疲労が見えだした頃,司会の先生と相談し,早目のブレイクタイムを取りました。
その間に係で作戦タイムを取りました。
質問が出てきた方向も,質問をした人が気になったことがもとになっているので,様々です。
議論が拡散したままにならないように,何を話すのか,そして,何が決まれば,今日のゴールにたどり着けるのか,再設定する必要がありました。
休憩に入り,再開後,まずすべきことは何か,そして,そのことを何につなげるのか,頭をリセットして整理しました。
係の中でのこうした整理・整頓があったこともあり,休憩明けには,こちらが伝えたかったことの意図が,いくつかの質疑応答の後で,全体で共有できたのです。
頷く顔がたくさん見えました。
「嗚呼,感動!」
3時間にも及ぶディスカッションでしたが,係として,みなさんとの一体感,そして喜びを感じることができた会議でした。
10年前,自分が研修主任として務めたことを思い出し,多くの紛糾が生まれ,想いが全く形にならなかったばかりか,周りの先生との調和も乱れ,大きな疎外感を感じた苦い思い出が浮かんできました。
その大きな失敗を生かすことが,少しでもできたかな・・・
涙が出そうになりました。
会議の最後に,
「ちょっと想いを語らせてほしい」
と話し出しました。
・共同研究に楽しみながら向かっていきたい
・たいへんなことを自虐的に語らないでほしい
・分からなかったことがみんなで練り合って見えてきた喜び,語り合い,つながり合うことの楽しさを感じてほしい
・研究会の場が,そんな楽しい場になる
そんなことが,長としての自分の願いであることを話したのでした。
ちょっと熱すぎるかもしれませんが,自分がフォロワーの立場に廻って,また,大学院で学生体験をして感じたこと・・・
それは,自分がどこに向かっているのか,分からなくなることは嫌だ,リーダーがぶれていたら,フォロワーは迷ってしまう,ということでした。
自分のイメージをしっかりと伝える,そして,ぶれずに牽引する,そんな姿になれば・・・と思いました。
会の終了後,ある先輩が私のところにやってきて,
「いい話だったね」
と声をかけてくれました。
涙・・・
そして,いつも厳しい上司が,
「よかったな」
と・・・
また涙・・・
無事に共通理解が図れて,これで大きな一歩が踏み出せました。
みんな,ありがとう!
共同研究,がんばろうね!!