NHK基礎英語を使って感じること
阿野先生にお世話になるようになり,これまで以上に,基礎英語のバックグラウンドが分かるようになりました。
お堅いイメージとは裏腹に,現場を,そして,視聴する子どもたちを思いながら,いかに学びがいのある,いかにauthenticなスキットを創り上げるかを本当によく考えてくれていることが分かります。
3学期に入り,基礎英語3を帯活動で使うことを再開しました。
7月以来です!
子どもたちの反応は上々です。
惹きこまれて聴いています。
今日,授業で基礎3を使っていましたら,
子どもたちが聞きながらにやり,とした場面が2カ所ありました。
1つは,Lesson 133で,ティノがサムのママに雪玉をぶつけてしまったときです。
その後の少しの「間」を楽しみながら,にやり。
そして,サムのママが怒っていなかったことを知って,ほっ。
2つめは,Lesson 134で,ティノがイタリアでの年末年始の過ごし方を写真を見せながらサムたちと話しているときです。
サムが無邪気に,Is she your girlfriend?
と尋ねた後,ティノがもぞもぞとしながら,
Yes,....ah.. No,...と言いながら,答えを濁らせているときです。
子どもたちに問いかけていたのが,Is she Tino's girlfriend?でしたので,
両方の答えが返ってきて,盛り上がりました。
一方で,教科書の補助教材(ワーク)に付いているリスニングのバラプリントのうち,道案内など,Programの内容に重ならないものを保存しておいて,リスニングのリハーサルとして使っています。
同じスキット形式で進むものですが,そのauthenticityの差は歴然としています。
また,聴いている子どもたちの表情や反応の差も歴然としています。
日常会話ならば,言い淀みや間があり,確認したければ相手の言葉を繰り返して聞き返すなど,そんなプロセスがあるでしょう。
しかし,テストのようなものになると,とたんにそれがなくなり,堅苦しい対話になってしまいます。
また,声に表情がなくなり,暗いやりとりになってしまう傾向もあります。
基礎英語を2年生のときから聴き続けている彼らですから,リスニングには自信を持って対応できる,と思います。
基礎英語を使いながら,リスニング素材の在り方について考えています。