3年間の集大成 ファイナルスピーチへの道⑩
今回は,本番で発表する清書原稿が完成するまでのステップを紹介します。
最高のものを創らせたい・・・ならば,十分な時間を与えなければ・・・
そして,必要なステップを刻ませなければ・・・
と考えて取り組んできました。
開隆堂のSunshine現行版では,各学期末,学年末にプロジェクトがあるので,そのための配当時間がまとまって使えます。
ただ,それだけでは不十分です。
年間指導計画の自校化,さらに,自分の中で他の単元との調整を図って,時間を生み出しています。
教科書に取り扱われているすべてのものを,同じ濃さで,同じ時間扱うことから脱却して,濃い・薄いを自分たちで決めれば,時間は捻出できます。
結果的に子どもたちの力を伸ばせれば・・・ということです。
まずは,
完成原稿の例です。
先日紹介した「自分の異父母の妹は・・・実は猫!」の原稿です。
いやー,よく練られていますね!
さて,
こんなふうに下書きを先生に提出して添削をしてもらっています。
その前の段階では,4人の小グループの中で回し読みをして,相互にコメントを書き込んだり,エラーを修正したりするステップを入れています。
書き込みが多いものを紹介したいので,次は別の生徒の作業シートです。
どうでしょうか。
こうして細かなステップを刻み,自分で書いたものを客観的に見つめ直す機会を設けることで,次第に原稿が洗練されていきます。
なお,発表のためのリハーサルも,同様に細かなステップを刻んでいます。
個人で練習するにも,ICレコーダーを持たせ,自分の発音やくせを掴ませたり,ペースが速くないかを確認させたりします。
ペアでの練習も行います。パートナーを替えながらアドバイスを送り合うのです。
ちなみに,
こんなふうに枝分かれ図を作成させてから(文章の全体像・レイアウトを見える化する)英作文に入らせます。
また,最初の段階では,アイデアマップ作りから始まるのです。
どうでしょうか。
完成までのステップを時間を遡る形で示しました。
みなさんはプロジェクト型の学習を生徒に行わせる際,どんな進め方をしていますか?
ぜひ教えてくださいね!