ELECの夏期研修会を終えて1か月
7月30日に東京、神田のELECで担当した研修会に参加をしてくれた若手の先生からメールが届きました。
「来週研究授業をすることになっていて、指導案やワークシートを見てほしい」
というリクエストでした。
宇都宮、という首都圏ではないローカルな場所にいて、首都圏の人ではなかなか繋がれないローカルなネットワークが構築できるのは、自分にとって本当に嬉しく、ありがたいことだな、と思います。
何よりも、こんな自分に連絡をくれる、ということが嬉しいのです。
とはいえ、これまでのその先生の指導の積み上げや、生徒の実態など、いろいろなことが見えない状況であること、そして、授業が迫っていること、を考えて、マクロな、俯瞰的なことを2点だけ伝え、それ以外は今の状況についての大変さに寄り添って、励ましのコメントを書きました。
すぐに届いた返信には、感謝が綴られていました。
授業後のことも送ってくれる、とのことでした。
こうした草の根のつながり、自分ができる小さなことをこれからも大切にしたいな・・・そう、改めて思いました。
一方で、大修館の英語教育9月号には、神奈川で展開されたある指導法が、埼玉県のとある市で、市をあげて採用されることになった、との記事がありました。
大学の先生がついてアドバイザーとなり、先進的に取り組んだ学校での指導をアレンジして取り入れる、とのことでした。
前述の草の根とは反対のトップダウン的な動きです。
手厚いサポートがある、外的な力が強く働いている、ということに、やはり心がざわめきます。
羨望の気持ちや、自分にはないものが大きな存在から与えられていることへのジェラシー、そんな思いもあるのだと思います。
市全体、ということで、ベテランから初任者まで数多くの英語教員が指導に当たります。
望むと望まざるとに関わらず、これまでの指導経験や、培ってきた指導が一旦リセットされることになり、先生の混乱も予想されます。
学ぶ子どもたちが混乱せず、落ち着いて学べる環境になってくれることを祈るばかりです。
パワープレーには、なんだか反対、そんな気持ちです。