考える場面をどう設けるか
教科書本文の内容理解の場面で,生徒が思考を深める場面をどう設けるか,なかなか難しいところですね。
中学校1年生段階では,どんなことができるでしょうか。
教育実習生とも,そのところについて議論をしてきましたが,自分が授業者に戻り,改めて考えているところです。
英語を使いながら,頭の中も英語モードで・・・それで思考を深める!?というのは,native並みの力がないと難しいかなあ・・・と思っています。
「気づく」「思考が促される」程度であれば英語モードのままでも・・・と思いますが・・・みなさんはどう考えますか?
さて,Sunshine 1のProgram 6では,シャーロックホームズが登場します。
登場人物のMattとJudyがYukiにロンドン観光をしながら,いろいろなことを紹介します。
その中で,Yukiが,日本のアニメ,名探偵コナンについて紹介します。
We have Edogawa Conan in Japan. He's a detective in comics.
それに対して,Judyが,
Conan? Does that name come from Conan Doyle?
とたずねます。
Yukiは,
Maybe.
と返すのですが,ここで生徒たちに尋ねました。
「ユキはどのくらい確信をしているのかな?」
「英語でmaybeって,どのくらいの確信の度合いを表すときに使われるのだろう,辞書を引いてみよう」
と,辞書を引くと,35~50%くらいだ,と書いてあることを報告する生徒が出てきます。
「じゃあ,モデル音声のYukiが言う"Maybe."の言い方はどうだろう・・・。」
という話になりました。
さらに,ほかにも「たぶん」の確信の度合いの強い,弱いを表すことばを辞書で探してみよう!と投げかけると・・・
perhaps
likely
probably
などが出てきます。
確信の度合いで並べ替えた上で,このシーンならどの言葉を使えばフィットするかな,と投げかけると,彼らなりの意見を発表してくれました。
だからこそ,教科書の単語リストで一対一対応で意味を調べるのではなく,辞書を引きながらチェックをし,こだわりを持って言葉を選んで使えるようになりましょう!
と伝えました。
ほんの少しの工夫で,思考の深まりにつながる問いが生まれるのではないか,と思います。
みなさんはどう思いますか?