2017年の抱負
二日間、目一杯大掃除をし、紅白歌合戦を見ながら年越しそばを食べ、典型的な大晦日の過ごし方を満喫(?)していたら、あっという間に2017年が明けました。
みなさん、改めまして、
「明けましておめでとうございます」
今年もよろしくお願いします。
今年動き出すプロジェクトは大きく3つあります。
追って少しずつ明らかにしていきたいと思いますが、2016年以上にタイムマネジメントをしっかりすることが求められることになります。
でも、ただ能率をよく、という過ごし方はしたくないな、と思っています。
これまでと同じように、いや、これまで以上に笑顔で、周囲と関わりあって、ということを大切にします。
紅白で聞いた懐かしい曲のように!
みんなで! ね!
そして、2017年、自分がどんなことを目標にして進んでいくのか、を考えてみます。
今年は3つの目標を掲げます。
①自分(たち)らしさを大切にする
自分らしい授業といえば、インタラクションを中心にした、生徒たちとともに英語を使って話題をふくらませ、お互いを理解していく流れでしょう。
また、自分らしさといえば、一人一人を大切にしながら、笑顔で関係づくりをしていくことでしょうか。
今年は2月に45歳になります。節目の1年、これまで以上に自分らしさを大切にしていこうと思います。
②人を認める
これは自分にとって、実は苦手なことです。自分ができないことができる、とか、圧倒的な存在感を発揮する人(能力、得意分野など)に対して、まず羨んだり、やっかんだりしてしまいます。
①のように、自分らしさを発揮するならば、自分に欠けていること、足りないこと、をちゃんと自覚することでもあると思います。同時に、それを持っている人をちゃんと認め、そして繋がることで、自分自身も救われ、支えられ、豊かになっていくと思います。
③自分の夢に向かって進む
ここ数年、自分の夢がはっきり見えてきました。2016年の後半、それを口にして、周囲にも語るようにもなりました。バックワードデザインで考え、3年の間に実現できるようにしたいと考えています。できなかったら・・・ということはあえて口にしないようにします。
今日から365日、しっかり歩んでいきます!
そうそう、大事なこと・・・
3年生の学年主任として、年度当初に子どもたちと約束した・・・
史上最高の学年を作ること、をしっかり達成します。最高の卒業式を迎えます。
そのために、彼らをしっかり支えていこうと思います。
機会があったら、みなさんの抱負も聞かせてくださいね!
2016年を振り返る
12月27日、今年もあと4日で終わろうとしています。
今年も充実した1年になったな、と振り返ると思います。
年の初めにはどんなことを考えていたのでしょう。
takaenglishteacher.hatenablog.com
一, 英語教育に関する取り組みに精力的に取り組むこと
二, 専門も,リベラルアーツも,幅広く学ぶこと(読書を中心に)
三, より全体を見渡しつつ,個々のひと・もの・ことを大切にすること
四, 子ども一人一人を大切にすること
その中で、自分自身で、今年の抱負として上の4つを挙げていました。
改めて振り返ってみると、今年はこの4つ、本当に大事にすることができたのではないかと思います。
英語教育関連では、新しい挑戦がありました。
基礎英語2のQ&Aコーナーの連載、大修館の英語教育への寄稿、各地の研修会へ講師として参加することなどいろいろなことがありました。
残念だったのは、夏に参加を予定していた関東甲信越英語教育学会埼玉大会への参加が、体調不良により叶わなかったことです。これは本当に悔やまれます。
また、英語授業研究学会の関東支部の運営委員を途中で辞したこともあります。ただ、この件に関しては、自分が納得できないこと、承服できないことに関して、自分なりの考えや気持ちをまっすぐにぶつけることができたので、良かったのではないか、とも思っています。
読書に関しては、時間の確保が本当に難しい中、自分なりには頑張ったつもりです。移動の時間を活用して、本を読みました。
リベラルアーツ的なものが少し少なかったかな、とも思いますが、限界に近い感じでしたね・・・
今後も、ますます時間のマネジメントが自分にとっての勝負になりそうです。
全体を見渡して、ということは、今年最も意識したことの一つです。学年主任として初めて過ごした1年でしたが、担任、生徒、保護者、みんなが元気になれるように、自分なりにはベストを尽くしたつもりです。
まだまだ不勉強な部分はありますし、慌ててしまったこともありました。来年にも、その反省を活かしていきたいです。
最後に、子ども一人一人を本当に大事にすること・・・これは、これまでの教師生活の中で、一番意識を払い、実行したことでした。
ただ、難しいことではなく、真に子ども一人一人が好きだな、と自然体で思えるようになってきたことが、自分自身でも嬉しいです。
みなさんにとっての2016年はいかがでしたか。
良かったら聞かせてくださいね。
文教大学 4年生からの感想
文教大学の国際学部4年生が授業後に書いてくれた感想を1部1部目を通しました。
真摯な感想があふれ,本当に出かけてよかった・・・と改めて感じています。
質問があったら遠慮なく書いていいよ,と伝えたら,大学のアドレスが書かれた質問がたくさん寄せられ,こちらも感動させてもらいました。
1通1通ていねいにメールの返信をしました。
(うれしい&たいへんな悲鳴!(笑))
学生さん,スタッフのみなさん,阿野先生,本当にありがとうございます!
また会えるのを楽しみにしています!!
*
最後,バス停までたくさんの学生さんとスタッフさんが見送りに来てくれました。
こんなことされたことないので,感動でした。
涙・・・
ありがとうございました!
感想のいくつかを紹介します!!
文教大学国際学部 教職実践演習 一コマを担当してきました
今回で3回目(3年目)になる、学部4年生を対象とした教職実践演習の授業、一コマを担当してきました。
阿野先生には、こうした機会を与え続けていただいて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
お世話になっている大学の先生はたくさんいますが、地元の大学以外で、実際に授業の講師として呼んでくださっているのは阿野先生だけです。
心から感謝だなあ・・・
現場に出る、ということが間近に迫っている彼らに、現場の様子を伝え、今、どんなことを考えたり、どんなことをしておくべきか、ということを伝える90分間です。
と、これまでの2年間は、こちらが話す、ということを中心にしてきましたが、今回は思い切って、どんどん質問をぶつけよう!なんでも答えるぞ!ということで、70分程度、彼らとの対話、質疑応答に費やしました。
毎回思うのですが、文教の学生の積極性は本当に素晴らしいです。どんどんと質問が出てきて、こちらもやりがいが感じられる時間になりました。
これは最近いろいろな研修会でもお願いしているのですが、参加者の座席表を作ってもらい、名前を呼んで直接向き合うようにしています。今回も学生の名前を呼んで直接対話ができるようにしました。
レジュメの内容は・・・
「これから教壇に立つ文教生へ-英語教師という仕事、その喜び」
1 ディスカッションをしよう 「現場の先生に聞いちゃえ!」
(1) 教師という仕事に関して
(2) 英語の授業を行うにあたって
2 新規採用1年目で知っておくと役に立つ!こと
(1)学年の構成メンバーって野球の打順に例えられる
① 学年主任
② 生徒指導担当
③ 学習指導担当
④ 学級担任
⑤ 新規採用教師(副担任)
① 脱・こんなに一生懸命やってあげてるのに
② 基本は、一人一人の生徒が好き、一人一人のことに関心がある
・ 細かな変化に気付けるか
・ 一人一人への声かけ 廊下トーク
・ どんなことを学びたいんだろう
・ どうやって学びたいんだろう
・ 生徒のためにやってあげたいこととは?
(=こっちがやりたいこと ≠生徒がしたいこと)
(3)三人称的な関わりから、二人称的な関わりへ
① 三人称的な関わり
・ 客観的に観察するだけに終始する関わり
・ 情報を与える、教え込む、一方通行
・ 一緒に学ぶ、生徒から学ぶ
・ 双方向的な対話を通した授業、先生も参加者の一人となる学び合い
(4)自分で何でも背負わない
① 大事なことは、生徒が心身ともに元気でいること
・ 自分のクラスの生徒だから、自分の部活の生徒だから・・・
自分が何でもやらなければならないと思い過ぎないこと
→自分が責任を果たして気持ちよくなる、のではない
→生徒との相性、生徒が最も信頼している先生は誰か
・ 学年主任、学年の生徒指導担当、生徒指導主事、養護教諭、部活動顧問
スクールカウンセラーと連携を
① 先生が仲の良い学年は、生徒も仲が良い
② 先生が仲の良い学校は、生徒も仲が良い
③ 飲食を共にする機会を大切にする
④ メモで終わらせない、直接声をかける、直接話し合う
こんなことを話しました。
(1番に70分!)
すでに先生になっているみなさんなら、学生に、どんなことを伝えますか?
授業の最後に一人一人が書いてくれた感想がまたしっかり・・・感動的なほど書かれていました。
昨日ほとんど眠っていないので、明日以降、時間をかけて返信をしようと思います。
(帰りの電車で原稿を書いていたら、電車酔いにもなってトイレで↓↓↓・・・)
今日は眠ります・・・
でも、本当にありがとう!!
カナダのTさんからの投げかけ
カナダにて、博士課程で学んでいる仲間、Tさん。
山形で現場、それも同じ中学校教師として活躍していたTさんは、日本というEFL環境で、よりよい学びを生徒にさせたい、そのために、研究の道に・・・という夢を追いかけて、カナダに旅立ちました。
お互いの授業も見合っている同志でもあります。
そんなTさんから、
takaenglishteacher.hatenablog.com
この投稿に関して、コメントが届きました。
自分もoral testをやっているので興味あるのですが、このパフォーマンステストの評価基準(採点基準)はどうされていますか。今ルーブリックなども評価のことでは結構広まってきていますね。対話を2分継続できることが主なのは分かりますが、accuracy, fluencyなどどう評価しているのかもし差し支えなければ教えて下さい。 あと、お題の英文の一部ですが、「〜名詞+which I like」よりは、your favourite 名詞、が自然かなあと感じました。後置修飾ならば、the book which I like the most is...くらいなら使うのかなあと。I likeだとfavouriteを使うのが自然なのかなあと感じますがいかがでしょうか(関係代名詞を使用させたい意図は分かりますが、先生がおっしゃる「自然な英語のやりとり」を考えた場合という意味です)
相変わらずするどい指摘ですね。
うーん。
まず勤務校で設定しているCan-Dorリストのうち、即興での対話に関しての部分を見てみましょう。
1年生
2年生
3年生
となっています。
今回は、3年生の真ん中のフレーム、に書かれているディスクリプタを参照し、ここに書いてあることができれば・・・ということなのです。
評価の観点は2つ、
コミュニケーションへの関心・意欲・態度
と
外国語表現の能力
の2つを評価します。
表の下段は聞き手として求められること、が書かれています。外国語理解の能力に該当しそうですが、対話の継続に貢献できる、ということで、アクティブな聞き手になることが求められていて、聞き手の反応も、「表現」の中の一環として観察しました。
関心・意欲に関しては、シンプルです。
対話を継続しよう、という姿勢が見られれば、概ね満足です。
加えて、聞き手としてリアクションをしたり、追加発問をしたり、また、話し手としても、相手を意識したトピック選びをしたり、そんなことをしようとしていれば、十分満足として評価をします。
一方、表現、に関しては、
正確性:
多少の誤りがあっても、ローカルエラーなら許容範囲とします。聞き手が話し手の発話の趣旨を理解し、対応できれば、おおむね満足、として評価をします。
グローバルエラーが頻出する、また、単語レベルのみの発話、また、それでも誤りがある、もしくは、ほとんど発話ができない、そんなときは、努力を要する、と評価をします。
ローカルエラーがわずかに存在する、でも、既習事項を活用して自分の考えや気持ちを伝えたり、事実を伝えたり、説明をしたりすることができれば十分満足です。
流暢性:
不自然な間があまり見られず(あっても、フィラーなどを使って回避すればOK!)、相手との対話のテンポが生み出されて対話が継続されれば、おおむね満足です。
間がほとんどなく、小気味よく対話が継続される、2分間終始それが継続されれば、十分満足です。
実際には、この2つを総合的に勘案しながら観察しています。
どうでしょうか。
Tさんの専門的な観点から言うと、それでも穴だらけかもしれません。
対話テストの様子、あとでぜひ見てくださいね。
そして、コメントやアドバイスをお願いします!
関心を寄せてくれたありがとう、Tさん!
12月8日の振り返り 埼玉のDさんからのメール
小学校外国語活動での長期派遣中であるDさんからも振り返りのメールが届きました。
またまたつながり、学びの輪が広がりました。
やった!!
Dさん、忙しい中、ありがとうございます。本当に嬉しいです。
今後の研修の充実、発展を祈っています。
また機会がありましたら、ぜひ話し合いましょう!改めてよろしくお願いします!
◆5校時 T先生
・生徒とのインタラクションが素晴らしい。T先生の中学校のインタラクションは、生徒が英語を活用する方法を身に付ける、素晴らしい指導だと思う。
・スモールトークは、生徒が興味をもつ話題をピックアップしていた。これは生徒が毎回楽しみにしている活動であると推測できる。生徒理解と先生の細やかな配慮があってこそ、活性化している活動であると感じた。
・Writingの工夫。まず英語で話してからそれを英作文にすることで、生徒は苦手意識を軽減している。すぐに書かせる授業をよく見ていたので、書くことのハードルを下げる一つの解決法であった。
・「常に誰に対してなのかを考えること」。失念していた。アウトプットでは、「誰」が大切である。生徒に常にそれを意識させることで、コミュニケーションの基本である相手意識をもって何事にも取り組めるようになるであろう。英語のスキルだけではなく、相互理解という人間として大切なことも身に付けることが言語学習の目的であることを思い出した。
ことばの学び、コミュニケーションの力をつけさせつつ、相互理解を深め、人と人とをつなぐ、ということに関しては、小・中共に共通する部分ではないかと思います。
単にトレーニングとしてだけではない学びをこれからも深めていきたいですね。
お互いにがんばりましょう!
12月8日の振り返り 埼玉のNさんからのメール
学びの輪が広がります。
今日は、埼玉のNさんから、当時の観察記録と考察が送られてきました。
嬉しいですね・・・
Nさんの振り返りを紹介します。
隣県同士、今後とも是非学び続ける仲間でいてくださいね。
本当にありがとうございます!
5時間目 3年生 T先生
1.歌 Feel Like Alexandros
T先生「洋楽は漢方薬のようなものだと思っています。難しく考えず、聞き続けることでの耳慣れ、歌い続けることでの口慣れ、ができればいいな、と思っています。彼らが好きなものを扱います。」
2.NHKラジオ「基礎英語3」
T先生「教室で生徒が触れる音声インプットには、JTE、ALT、教科書のモデル音声、友人でほぼ100%です。SLA的にも、これは限られすぎ、少なすぎ、と考えています。Authenticなもの、かつ、興味を持って聞けるもの、i+1のレベルのもの、を考えて毎時間聞いています。」
3.Small Talk
Teacher’s TalkからPair Workへ
Please tell me the convenience store food which you like.
Please tell me the magazine(book) which you like.
English Journal is the magazine which I like.
T先生「生徒たちの背景知識(スキーマ)を活性化させたいと思います。また、モデルとなるインプットをできるだけたくさん与えようとしています。また、興味・関心を持てる、自己関連性・必然性・必要感を感じられるものにしています。」 ⇒ペアワーク後に代表生徒が発表する機会がありましたが、他の生徒が真剣に聞いている姿、 温かく見ている姿に感動しました。先生の温かく見守る姿勢を大切にしながら、上手に手を 差し伸べている様子(フィードバック)に感動しました。
4. Group work
Teacher’s TalkからGroup Workへ
The good place which I’ve ever visited is Cebu.
⇒T先生は、授業後の協議で「interaction活動は、始めはtarget grammarに焦点を当てた活動を行うが、徐々にtargetから切り離し、自由度を上げていく手法を取り入れています。」とおっしゃっていました。大学院の授業で「Task Based な活動とは何か?」を話し合っているところなので、とても参考になりました。
5. 3min. writing
授業でやりとりしたことを書き起こす活動
⇒「SpeakingからWriting へ」というスムーズな取り組みに感動しました。まさに言語技能を統合した指導を行っていました!また、授業の中でしっかり力をつけることを大切にされている、と思いました。
N さん
こんばんは。
Nさんこそ、研修のまとめに向けて詰めの作業に入っていく頃だと思います。
忙しい中遠路かけつけてくださって、ありがとうございました。
私たちの実践を見て、指導技術だけでは良い授業は成り立たない、もっと、根本的なところで、子どもたちとの信頼関係や、温かな相互理解が大事になる、ということが少しでも伝われば嬉しいです。
現場を離れて理論を改めて学ぶと、時として、指導技術に気持ちが向いてしまうこともあるかもしれません。私もそうだったかもしれません。
私は今、子どもたちからも学んでいる、一緒に学んでいる、という感覚を持っています。何かを教えてやる、という気持ちを捨てたな、と思っています。
これからも隣県同士、是非学びの仲間としてつながっていきましょう!
改めてよろしくお願いします。
必ず上向きになる時が来る
2学期の終業式まであと2日です。
主任をしている3学年、入試を目前に控え、子どもたちも辛そう、そして、自分を含め、担任団、学年スタッフも本当にしんどい、そんな日々が続いています。
授業に出ても、しんどそうな顔がたくさん見られ、思わず発破をかけたくなる気持ちになります。
でも、考えてみれば、彼らだって元気になりたいにちがいなく、そう思ってもできない、そんな状況だと思います。
卒業式まで登校できるのも、あと45日ほどになりました。
辛いタイミングを乗り切れば、必ず上向きになる時が来る、そうに決まっています。
近視眼的になりすぎず、彼らを信じて、サポートを続けていこうと思います。
編集が進む卒業アルバム、小さかった彼らが成長していく姿や、弾ける笑顔、行事にひたむきになる顔、そんな写真を見ていたら、生徒って本当にダイヤの原石なんだなあ、かわいいなあ、そう思わずにはいられません。
大変なこと、泣きたいこと、たくさんありましたが、やっぱり教師になってよかったなあ・・・
そう思います。
つくしんぼが顔を出すのも、きっともうすぐ!
Jack of all trades, master of none
東京に向かう車中です。
来年度に向けての動きがいくつかスタートしています。
30代前半まで、何事にも全力で、がんばればその道のマスターになれる、全方位がんばる、とばかりにしゃかりきになって仕事をしていました。
でも、自分のキャパは当然限られ、また、全てのことに適性があるはずもなく、ただ、それを受け入れる余裕もなく、という苦しい状況を自ら作り出していたようにも思います。
最近ようやく、このことをちゃんと受け入れることができるようになってきました。
自分が進むべき道を見出し、適性がありそうだ、と自分なりに落ち着いて考えられるようになると、不思議とその道の上に、すてきな出会いや、かけがえのない仕事が現れてくるものだな、とも思います。
来年度の動きも、そうしたもののうちのいくつか、です。
そして、
Where there's a will there's a way
きっと、そうなることを信じて!
行ってきます!
ペアでの対話 パフォーマンステスト
英語室に隣接する準備室内のセッティング
今回用意したお題4点
学期末、コミュニケーション活動を中心とした授業の中で、新出の言語材料を織り交ぜて取り組ませているペアでの即興対話の積み重ねの成果を見るために、パフォーマンステストを行っています。
ここしばらく、教科書には分詞の形容詞的用法、関係代名詞の後置修飾など、事物を説明、描写する表現を学んできました。
授業の中で提示してきたトピックを少しずつアレンジしたものを4種類用意し、ペアごとに1枚を選んで、その場で即興で話をしてもらいます。
このスタイルをずっと続けていて、拙ブログでも何度か取り上げて紹介してきました。
2分間対話を継続するのですが、3年生のこの時期、2分間はすべてのペアが容易にクリアしています。
対話を継続できる力を育ててきたので、その成果は確実に出ています。
日頃から即興で話し続けさせることは大事ですね。
量の点ではクリア、ですが、質の点ではどうでしょう。
今回、注意深く聞いていると、既習の言語材料はなめらかに出てきて、活用されていることが分かります。
例えば:
I usually use my smart phone to listen to music.
I have been to Disneyland about ten times.
などです。
不定詞や現在完了形などは、定着していることがよく分かりました。
一方で、関係代名詞は、数名が使っている程度でした。
描写をするにも、文を区切って追加する形は頻出しました。各ペアの対話が終了した後で、明示的にフィードバックをしました。
I like soccer.
It is popular around the world.
なら、
Soccer is a sport which is popular around the world.
のように伝えて、3学期に活用できるように、と励ましました。
短期記憶に入ったものが、長期記憶に格納されるようにするためにも、やはり、繰り返しインプットし続けること、記憶に残るようなトピックで、実際に使わせること、こうしたことを繰り返し、繰り返し行っていくことが大切だと思います。
受容的な知識が、実際に活用される知識になるように!
今の生徒を担当し始めた2年生の1学期末、最初のパフォーマンステストでの緊張した彼らの様子を今でも鮮やかに思い出します。
その彼らが、ゆとりを持って、リラックスしながら語っていることを考えると、習ったばかりのものがアウトプットに顔を出さなくとも、もっと大切な能力を身につけていることは明らかで、本当に良かったなあ、と思えます。
焦らなくとも、きっと少し先、高校生になる頃、能動的にそれらを使いこなす彼らがいると確信しています。
(即興で英語を使う機会を、高校の先生方、どうぞお与えください・・・)
とにもかくにも、焦らず、じっくり、が大切ですね!
そうした成果を引き出せるように、これからもパフォーマンステストを継続していきます!
みなさんもぜひ!