大切なintakeの段階

授業をたくさん観察して過ごす日々,さまざまなことに気づき,学ぶ機会を得ています。

 

できうる限りの準備を整えて授業に臨む実習生ですが,どうも活動がスムーズにいかないときがあるのです。

 

その理由は何だろう・・・と考えたとき,intakeすべき場面で,それが十分に意識され,intakeにつながるステップを行っていないのでは?と思ったのです。

 

コミュニケーション活動をしよう,と考えたとき,

 

 

生徒にとって必要感や必然性の感じられるトピック選択がなされ,

 

導入で,生徒の興味や関心を引き付ける工夫があり(聞きたい!),

 

教師の自己開示を含むなど,生徒にアウトプットさせたい内容を想起させるようなTeacher Talk(Input)があって,

 

次第に生徒が巻き込まれていき,トピックが共有から発展していく状況が生まれ(対話のモデルにもなっていく),

 

*****

 

そのうえで,生徒がペアで対話をする(Output)段階へとつながっていく

 

 

ことになるのですが,アスタリスク(*****)の部分に,欠けていることがあるなあ・・・と思うのです。

 

青字の部分を見ても,言語習得の流れを意識した展開だな,と感じられるものの(従来型の,ドリル練習のみ,もしくは,型にはまった対話をただなぞるような活動ではない),生徒が対話を行う前に,どのように対話を始め,展開させていけばよいのかが分かるようなステップが足りない,と思うのです。

 

これは,姫路の稲岡先生と交流させていただいたり,実際にライブで授業を参観させていただいたときにも強く感じたことでした。

 

authenticに,かつ,content basedで活動させつつも,押さえるべきところは,必要な,適切な分量でガイダンスする(明示的に)のです。

 

 

 

スムーズに活動に取り組んでいる生徒たちの姿

 

 

逆に,

 

 

活動がうまく始められずに,困惑している生徒たちの姿

 

 

その双方から,大事なことを学ばせてもらっています。

 

 

がんばっている実習生,もう少し! ずいぶんと授業をものにしてきています! あと一歩,前進しましょう!

 

一緒にがんばろう!