基礎英語の効用
4月から,毎時間の帯活動に取り入れている基礎英語2。
大学院で学び直し,言語がどのように習得されているかを考えてみて,できるだけ多くのインプットを与えたい,ということや,発達の最近接領域の考え方をもとに,生徒のレベルより少しだけ高いコンテンツを与えたい,ということを考えたときに,最適なものの一つだと思っています。
今年の自分の指導を見つめ直すと,極めてシンプルだと思います。
様々な教材や手立てを駆使するのではなく,基本的な考え方として:
1 言葉がどのように習得されていくのか,SLAの知見を生かす
2 生徒が学習者として,どのような学びのプロセスを経ていくのか,を大切にする
3 年間のゴールを決め,バックワードでプランニングをし,必要なときに学び直しの機会をもつ
4 ガイダンスと振り返りを大切にし,生徒自身のメタ認知を活性化させる
となります。
授業も流れがずいぶん単純化されたな,と思いますし,できるだけ生徒が英語に触れる,英語を使う時間を確保しようとしていると思います。
変な日本語かもしれませんが,「授業する心地がいい」と感じています。
以前のように小刻みに,様々なものを取り入れていたことからは大きな転換が図れたと思いますが,これも,現場を離れた1年があったからだと思います。
たくさんの授業を参観したことも大きかったです。
どの授業で,子どもがいきいきと活動し,深く考えていたか。
どの授業で,子どもがたくさん英語に触れ,英語を発し,学んでいたか。
このようなことを客観的に考え直す機会になりました。
感謝・感謝です。
勤務校の中2の子どもたちが,呼びかけに応じて,英検にチャレンジしています。
3級を取得し,次のステップに向かっている子どもたちが多く出てきました。
残念ながら不合格になってしまった場合も,リスニングの成績は非常にいいそうです。
耳慣れだけではなく,リスニングをさせた後で,+1として,語彙の確認や,辞書を引かせる活動を入れていることが大きいなあと感じています。
阿野先生,喜ぶかなあ・・・
ありがとうございます!