授業改善の道,進むべき方角は?

f:id:takaenglishteacher:20140810024252j:plain 新潟のM先生から届いたDVD

 

 

かれこれ何通目だろうか。

 

中嶋洋一先生とともに学ぶ全国の先生方の集い,「求道塾」に,一般の先生方も参加をしてよい,という拡大塾があり,そこに参加をした際につながっていただいた新潟の高校教師,M先生からの封書。

 

お互いの授業実践から学ぼうと,授業の様子を収めたDVDを送り合っています。

 

とはいえ,M先生は私からしたら大先輩です。

 

どうして自分を,とか,自分から学ぼうと!,とか,お世話になる先輩に釣り合わないのではないか,という心配も当初はありました。

 

しかし,ベテランとなっても,温かさを失わず,常に自分を更新し続けようとされるしなやかさでいっぱいのM先生に惹かれ,ずっと交流をさせていただいています。

 

M先生,ありがとうございます。

 

 

M先生の授業に一貫して流れているのは(私の勝手な解釈ですが),

 

 

教科書の題材を大切にする

 

 

ということです。

 

 

高校の教科書に取り上げられている題材は,中学校のそれよりもずっと豊かで深いものばかりです。

 

中学校の教科書が少ない語彙と文法事項で編集せざるを得ないことを考えると,仕方がないことではありますが,M先生は,その素材を十分すぎるほど研究,吟味し,生徒とともにその魅力を味わっておられます。

 

ただ単に訳をする,ということに留まらず,行間をしっかりと読み込み,自分なりの解釈を加えながら授業が進んでいくのです。

 

 

コミュニケーションに軸足を置いた私の授業と比べると,こだわりの部分が違っているので,これまで,生徒に自分の考えや気持ちを表現させてはどうか,というような意見を,おこがましくも伝えてきました。

 

 

でも,今回ふっと思い浮かんだのは,M先生のツボ,こだわりはここなんだ!ということでした。

 

ブレがない,と思ったのです。

 

 

この夏に読んだ本だけを取り上げても,

 

大下邦幸先生は,「意見・考えを表出させること」

 

渡邉時夫先生(酒井英樹先生)は,「理解可能なインプットを与えること(MERRIER Approach)」

 

田中武夫先生は,「現場で実現可能な指導につながること(推論発問・文法指導等)=今行っていることに,研究の視点から磨きをかけると,指導が輝く!」

 

 

ように,それぞれの先生のこだわりがくっきりと見えます。

 

 

 

 

6日に勤務校で行った校内授業研究会では,同じ英語科の同僚の授業を素材にした授業研究を行ったのですが,アドバイザーとして参加をしてくださっている大学の先生から:

 

「Tちゃん,TちゃんはTちゃんの道を進めばいいんだよ。誰も同じような指導をしていたらつまらないじゃない。今日の授業者のようなことをまねようとか,対抗しようと思わないことだよ。」

 

 

とおっしゃっていただいたのも,今回のM先生のDVDや,読んできた本と一気にシンクロして,自分の中に迫ってきました。

 

「!」

 

 

と,夜中,M先生のDVDを視聴し終えて,気づいたことをメールで送った後,その「!」が頭の中をぐるぐる廻って目が冴えてしまい,気持ちを鎮めるためにブログに投稿をしようと思いました。

 

 

授業改善の道,進むべき方角は,「自分らしさを出す」こと。

 

「自分だからできる授業を創造していく」こと。

 

 

今,これまでもやもやしていたものが,晴れたように感じられています。

 

 

Break Through,できたかなー!

 

 

 

さあ,眠ろう!

 

 

おやすみなさい!!