テスト 何のために
明日は実力テストの1日です。
昨日までに作問を終え,印刷,そして模範解答の作成まで無事に終えることができました。
単元末テスト,定期テスト,そして実力テスト・・・
ペーパーベースで行われるテストにもいろいろあると思いますが,作成している我々は,いったいどんなことを考えながらテストを作成しているのでしょう。
(自分の作成しているテストが,妥当性のあるものかどうかはいったん棚に上げて)
いろいろなテスト問題を見せてもらったり,話を聞いたりしていると,そのテストが,そして,そのテストの中にある各問いが,いったいどんな目的で作成されているのかな?と考えるようにしています。
作問をしている先生が,日頃どんなことを考えているか,そして,どんなことを目指して授業を行っているか,そんなことが見えるように感じるからです。
もちろん,before/afterで,長い間その先生の授業の流れを見,そして,指導観などの話を聞かないと偉そうなことは言えません。
ただ,これってどうなんだろうなあ・・・と疑問に感じることがあるな,と思うのです。
ちょっとマクロな視点から考えてみましょう。
まず,英語の授業を通して,1年間,そして3年間でどんな子どもたちを育てたいと思っているのか,ゴールが意識されているかどうか,が大きいと思います。
表現の面で,即興でのアウトプット,準備を入念にさせてのアウトプット,どんなことができるようなってほしいのか・・・
理解の面では,どんなインプット(聴く,読む)を,どんなふうに,どの程度理解できるようになってほしいのか・・・
語彙や文法の知識についてはどうなのか・・・
それらについて,具体的なイメージが持てているか,がまずはポイントだと思います。
そこがしっかりしていると,授業の中で,いったいどんなことを教えればよいのか,また,教えるだけではなく,実際に触れたり,使わせたりしながら,ゴールに向けて子どもたちが一歩ずつ近づいていけるような指導が展開されるはずです。
即興での対話ができるような,スピーチができるような生徒を育てたければ,授業の中で訳読方式のみ,だったら,ゴールにたどり着けるはずもないからです。
そして,テストは,そうした日頃の取組が,どのくらい血肉になっているのか,今の自分の現在地点が問われるようなものになっているべきでしょう。
知識だけを問うような問題であっては,ゴールに向けて日頃取り組ませているようなことのチェックにはならないですよね。
どうでしょうか。
だからこそ・・・・
単語やイディオムについては,対話の中で使いこなさせるよう,ダイアログ形式で展開される中で問う・・・
英作文については,文章としてのまとまりがあるものを書かせるようにする・・・
減点法ではなく,書けば書くほど,子どもたちが得をして,嬉しくなるような,加点法を採用する・・・
そんなことをやっていくべきではないか・・・
そう思うのです。
もちろん,コストパフォーマンスも大切でしょう。
でも,労を惜しむだけでは,いけないのではないか,と思います。
双方のバランスを考えたところで,はい,と言えるようにしたいです。
目先のテクニックのようなことばかりを考えないように,マクロな視点を大切にしながら,テストを考えたいな,と思います。
自分のテスト,どうかな・・・ 果たしてベストではない,ことは明らかですが,こうした視点を常に大切にしながら,授業だけでなく,テストも改善・改良をし続けていきたいです。
明日はテストだ-!
みんな,がんばってねー!!!