授業に、生徒自身が自分で考える場面を作ろう!
土曜日の運動会に、たくさんの卒業生が応援に来てくれていました。
長い時間は話せなかったのですが、運動会のこと、中学校時代のことなどを話しながら、現在の高校生活についても話をすることができました。
彼らの口から出てきた高校の英語の授業評で印象に残ったのが、
「○か×かを問うような質問が多いんです。」
というものだった。
生徒が文法知識をどれだけ覚えたか、
教科書の内容理解がどれだけできたか、
のような授業、ということなのだろうか。
英授研などでたくさんの英語の授業を見てきているので、高校の授業とは、とひとくくりにしてはいけないことはよくわかっていて、なおかつ、中学校からのつながりを意識した授業をしっかりと展開してくださっている先生も少なくないこともわかっています。
ただ、子どもたちが話していることからすると、そんな現実が目の前にあるのかな・・・、そう思ってしまいました。
今日の授業では、教科書の内容理解をしたのですが、
セバン・スズキさんが、
We must change our lifestyles to save the animals and plants.
と言っていることに対して、
Do you agree?
Do you think we must change our lifestyles?
と問いかけると、挙手をして「はい、そう思います。」という生徒が大部分になったので、教師の例として、自宅で息子が歯磨きをしたり、シャワーを浴びたりするときに、水道の水をガンガン流しっぱなしにしていることを挙げ、それを一緒に辞めていきたい、と話しました。
また、移動教室の際、教室の照明がつけっぱなしになっていることをよく見かけるので、いつも消していることも伝えました。
その上で、自分は何ができるのかを考えるように伝えました。
(以上、英語で進んでいます)
個人で考えた後、ペアで互いに質問をさせました。その後、数名を指名して意見を言ってもらいました。
ある生徒から、
I will recycle petbottles.
という意見が出されたので、
Does your family always recycle them?
What else can you recycle?
などの質問を投げ返しました。空き缶、という声が聞こえてきたので、空き缶ってどう表現するのか辞書を引かせました。すると、empty cansという答えがしばらくして返ってきました。その他のアイデアを求めると、
We must remember 3Rs.
という意見が出てきました。
Why do you know them?
とさらに質問すると、
Because we learned them in social studeies.
と返ってきました。
なるほど・・・!
そこで、recycleだけではなく、reuseなどの例も聞いてみると、衣服などの意見も出てきました。
運動会明けで、疲労が残った感じのムードが漂っていたので、教科書の内容理解だけをただ進めていると、眠気に負けてしまう生徒が出る、という雰囲気を感じ、50分の最後に聞こうと思っていたことを早めて、中盤で扱うことに急遽変更したのでした。
おかげで、少しは眠気が覚めたようでした。自分で考えたから、活性化したのではないか、と思います。
ちょっとした工夫で、自分で考える場面、作れるのではないでしょうか。
みなさんは、どんなことをしていますか?