授業訪問をその時だけで終わらせない
どこかに出かけて授業参観をさせていただいて、その後どうするか、はとても大事なことですね。
多くの場合、その時は刺激を受けて、考えを巡らせますが、それで終わってしまうことも少なくないのではないでしょうか。
一方、授業改善に真摯に向き合っている人は、その気づきや学びをそのままにしない、というのが、全国のいろいろな先生と関わっていて感じることです。
そんな一人は、新潟のM先生です。
なんどもなんどもビデオを見返して、時間差をつけて気づきや学び、疑問を書き起こされます。
その眼力といったらすごいです!
そして、もう一人は茨城のK先生です。
K先生は同世代の先生ですが、その思考の深さは私の何倍も、だと思います。
先日授業参観に来てくれたのですが、そこで撮影したビデオを使って、地元の仲間たちと研究会をしてくれました。
送ってくれたメール、すごいです。
深いなあ・・・
送られた写真とともに紹介します。
ぜひ、学びの参考にしてくださいね!
K先生、本当にありがとうございます!!
心から感謝しています。
来週は総体の地区大会が控えるそんな中,ちょっとこじんまり7名で,定例の自主研を行いました。
先日参観させていただいた授業を,「インタラクションから教科書の内容理解まで」にポイントを絞って,さっそくシェアさせていただきました。
写真は,参加者の気付きを整理したものです。
せっかくなので,フィードバックさせていただきます。
中央にラインや,右にTの文字が残っていますが,最初に概念化シートを活用した消し忘れなので,そこに意味はありません。
今,見直すとなんでここに貼ったかな?と思うもののあるので・・・上手く整理されていないかもしれませんm(__)m
ホワイトボード・・・私の乱雑な文字でごめんなさい。
ピンクは「よい点・参考にしたい点」,黄色は「疑問に感じた点」です。
付箋紙の文字までは見えないと思うので,以下に書き出しますね。それでも分かりづらいかもしれませんが・・・。
***ピンク***
<授業で一貫したTopic ~(生徒が)気付かぬうちに繰り返されている(身近なことを入れる⇒生徒が内容を想像できる⇒気付き)>
・基礎英語Dictation→教科書本文Listening スペル確認
・帯活動とメインの活動がしっかりリンクしている(ex. 基礎英語:名前とつづり→本文:Kate Wood)
・話す準備としてTopic+α 聞く準備としてQuestions(リスニング)ポイント
・帯活動のTopic→自校の先生についてのインタラクション→教科書へ 話題につながりがある
・Teacher Talkによりたくさん例示
・多様な言語材料
<聞く→文字との関連→意味>
・new wordsや本文 CDを聞いている時,指でなぞらせている。
・1度目は音に集中させるためにListen Only
・New Words listen(指でおわせる)and repeat
・まず聞く
<支援>
・ピクチャーカードを有効に使っている。未習語も分かりやすい。
・ピクチャーカードを最初から用いず,近くの生徒とALTについて確認した後に用いてたのは良かったかもしれない。(相談タイム)
<Classroom English・Teacher Talkがinputになってる>
・Classroom Englishはやはり英語でやるのが良いと再認識できた。パターンプラクティスではない,英語のやりとりに意味がある。
・先生の英語でのinputの幅の広さ(様々な言語材料をカバー)生徒が話したくなるトピックを(その場で)選んでいる。
Teacher⇔Student(model)
↓
Student⇔Student
↓
Teacher⇔Student(sharing)
発表(発話)へのstepづくり
授業の流れによる安心感
・学年の先生→Ms.Wood
・本文の内容をペアで確認
<学習スタイルづくり>
・子供たちの聞く姿勢 誰が話をしていてもしっかりと聞こうとしている。
・全体の雰囲気がとてもいい よく聞き,よく反応している。
・生徒の反応がとてもよい 友達の話もしっかり聞いて英語で答えようとしているのはすごい。
<即興性を育てる下地>
・帯活動"Please tell me" (多少日本語混じりでも)impromptu speechができている。
・先生とのやりとりができている。
・Whyに対して,知っているもので伝えようとしている。
・話したいことを伝えるために自然と辞書を活用するなど,自力解決を試み,会話をつなげようとしている。
***黄色***( )内は私の声です。
・ALTとのセクションなので,ALTと一緒に授業を進めては。
(ALTが常駐していないそちらの現状を分からない状態で書いていますのm(__)m)
・ALTについて聞き取るポイントが2つだけだったが,聞き取れた情報をできるだけたくさん書かせてもいいのでは?
・ICTの活用
(ピクチャーカードよりも見やすく,スムーズに提示できるのでは?)
・学習形態がペアのみ
(実際には,相談タイムで多くの生徒と関わったり,一斉に見えてもクラス全体が関わったり,学び合う姿はたくさん見られていました。)
<課題の明確化>
・授業のgoalが何なのかはっきり分からない。
・板書構成(授業の流れ)