英文法を知る 「謎解きの英文法」

 

謎解きの英文法 時の表現

謎解きの英文法 時の表現

 

 

東京への電車の往復が増え,移動中にできた時間を利用して,普段できないインプットをしようと思っています。

 

普段,自分の中にあるものを吐き出すような仕事が多く,インプットがないと枯渇してしまう・・・そんな危機感もある中ではありますが,苦しんで読んでも嬉しくないので,ゆったりと読書を,そう思っています。

 

謎解きの英文法シリーズはたくさん出版されていますが,先日,その中の5冊を神田で大人買いしてきました。

 

まずはこの1冊から始めました。

 

現在形がどんな意味をなすのか,また,過去形と現在完了形の違いは何か,など,中学校や高校で英語を教える際,子どもたちに「こうだよ!」としっかりと伝えていくために,本当に役に立つ本だな,と感じます。

 

5冊を終え,次の・・・に至るまでにはしばらく時間はかかりそうですが,自分の勉強もかねて,楽しんで読もうと思います。

 

みなさんもぜひどうぞ!

 

 

 

気づきを引き出す 工夫 あれこれ

ファイナルスピーチの発表が来週火曜日以降に迫り,最後のリハーサルをしました。

 

今週は練習の機会を豊富に設けてきましたが,自分のスピーチを見つめる機会を工夫しながら設定しました。

 

生徒自身が自分で自分のよさと,改善すべき点に「気づく」ことができる機会を設けることがポイントだと思うからです。

 

いくら教師がああだこうだ,と言ったとしても,自分で気づいて「はっ」とすることのほうが大きな効果があると思います。

 

自分が学び手だったとしても,きっとそう思うんじゃないでしょうか。

 

「納得」感が大きいと思います。

 

 

今回,気づきを引き出すために意識した視点は2つです。

 

 

①自分のパフォーマンスを見える化して自分で自分を客観視する機会を設ける

 

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ペアに1台タブレットを配布し,お互いのパフォーマンスを撮影し合って,その後,自分自身で自分のパフォーマンスを見る機会を設けました。

 

 

②相手に向かって(反応を見ながら)スピーチをし,聞き手からアドバイスをもらう機会を設ける

 

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相手を替えながら何度も練習を重ね,他者の視点からアドバイスをもらいます。

 

こうしてやわらかく,笑顔で学び合う集団に育ってくれていることが,本当に誇らしくて,嬉しい気持ちになります。

お互いのスピーチが終わると,あちらこちらで自然に拍手が起こったり,親身になってよかったところを伝え合ったり,相手のスピーチに感心してうなっていたり・・・

いい姿ですよね・・・

 

普段のパートナーとは違う組み合わせを作り,ローテーションをしながら3回練習の機会を持ちました。

 

2回目が終わった後で一度振り返りをする時間を取り,どんなことに気づいたかを発表してもらいました。

 

そうした気づきも共有できるようにすることで,気づきが多面的・多角的に共有され,立体的なものになると思います。

 

さあ,いよいよ来週,本番です。

 

どんなパフォーマンスが飛び出すか,楽しみです!

 

 

みなさんの学年末,どんなまとめになりそうですか?

ディベート授業 視聴の感想届く②

感想パート②が届きました。

 

ますます詳細です。本当にありがたい・・・

感謝です!

 

みんなで読んで学びましょう!

 

 

先生とのインタラクションから授業がスタートし,アドバイスとして,個人の経験や好みに関することだけでは,説得力に欠けるから,コモンセンスや社会的な根拠も!と伝え,自分の主張をまとめる時間が始まりました。

 

多面的・多角的な視点でものごとを考えることは,子ども達にとってそう簡単なことではないような感じがしました。
やはり子ども達の身近な視点が考えの中心になりますね。
食や娯楽,天候,自分の好きなこと(鉄道,野球)など,子ども達の嗜好によるものばかりになってしまいそう,と最初思いました。

 

世の中にはいろいろな人がいるわけで,もし,そこに自分ではない人の存在が見えてきたらどうだろう,とも考えました。
お年寄りだったら?体の不自由な人だったら?〇〇な人だったら・・・。
私は多面的・多角的に考えるきっかけを意図的につくってしまうかもしれません。
でも,説得力を強く求めてしまうと,自由な発言が減ってしまうかもしれません。
う~ん・・・。

 

今回,先生が大事にしていたのは,「多くの生徒の発言機会」>「説得力」だったのでしょうか。それとも?
などと,考えながらもう1度DVDを見直しました。

 

実は,DVDを見る前に読んでおこうと思い,土日で「わかりあえないことから」も読みました。
「表現したくなるとき,表現方法,それは子ども一人一人が主体的に決めることであって,教師が自分の見方・考え方で都合よくコントロールしてはいけない・・・」
そこに戻ってみました。

 

改めて気付き,考え直したことがあります。

作戦タイムを経ていくたびに,子ども達の発言が変わっていきました。
(説得力の面では,まだ弱いですが)友達の発言を踏まえて,自分の意見を述べるようになっていきました。
米軍基地問題,ロシア問題,交通網の発達など少し社会的な見解が出てくるようになりました。

 

「今のは反撃できそう」とか,雪の危険性の発言ですかさずマキダイの事故のことにふれるなど,先生の揺さぶりや補助的な発言も効果的に働いたのだと思います。
簡単にできることではないので,見習いたいです。

 

教師がレールを敷かなくても,生徒自身,何が必要であるか自然と見いだしていく力をもっていますね。
そこに大切なのは,揺さぶりなど,教師のちょっとした言葉かけなのかもしれません。

 

ただし・・・やっぱり生徒の実態にもよるところも大きいと思います。
生徒の興味・関心がどこにあるか,生活背景によって,インタラクションのもち方など導入の仕方は変えていく必要があると感じました。

ベストはそう簡単に見つかるものではありません。
私にはまだまだ・・・改善の余地だらけです。

 

 

2回の視聴を通しても,考えが変わらなかったのは,板書についてです。
それぞれの発言のキーワードを書いていたのは分かります。

でも,誰のためのものだったのでしょうか?

最初に先生が沖縄サイドに "tired" と書いたとき,私自身「え?」って思いました。
どうしてそちらに書いたか(どちらサイドからどんな発言があったか書いているのか・・・),もちろんすぐ理解しましたが。

理解力に長けている子ども達にとっては,たいした問題ではありませんが,英語が苦手な子にとって,自分が聞き取った内容を視覚的に確認できる手段になりうるものだと思います。
自分が聞き取ったことを確認して,ホッとできる部分ではないでしょうか。
"tired"も"no play" も"health"も・・・
沖縄サイドからの意見だからそちらに書いてあるけれど,その内容は,実際には反対サイドについてのものだから,
Slow Learnersたちなら,頭の中,軽くパニックになると思います。

 

子ども達のためであれば,もっと視覚的な分かりやすさ,構造化するべきではないかと感じました。

もちろん複雑にする必要はなく,私なら,

・チョークの色を変える
・線で関係性を示す
・各サイド2段にする

のどれかだと思います。どうですか?

 

 

そうですね・・・

 

今回、一人で全ての役割を担っていたので、正直板書まで丁寧に、かつ論の流れがわかるように、まではできませんでした。

 

私自身がディベート実践をするのがまともには初めてで、まだまだ至らないところばかりです。

 

今回のディベートは、ジャッジをおかず、発言の数を単純に数えて、数が多い方が勝ち、ということにして、Slow Learnersさんも、発言してみよう、という環境を整えたこと、そして、助け合いを経て、そうした子どもたちも頑張れる、という工夫をしたこと、がポイントだと思っていました。

 

よって、どちらの側が発言したのか、ということがはっきりわかるように板書をしましが・・・

 

一つだけ言えるのは、2年前から自分の考えや気持ちを表現できるように、バックワードデザインを意識して授業をしてきたことが本当に生きたと思っています。

 

本来は、即興ではペアでの対話を、準備をしてからの発表ではスピーチを目指して年間計画を組んでいました。

 

でも、当初の予定ではなかったディベートを取り入れても、子どもたちは見事に対応してくれました。

 

そこだけは本当に成果が出たな、と思っています。

 

 

何れにしても、今回もらったコメント、指摘、これからに生かします。

 

本当にありがとうございました!

 

 

ありがとう 基礎英語2

 

NHKラジオ 基礎英語2 CD付き 2017年 03 月号 [雑誌]

NHKラジオ 基礎英語2 CD付き 2017年 03 月号 [雑誌]

 

 

 

2月14日に発売されたNHKラジオ基礎英語2の3月号、1年間の最後の号になります。

 

1年間巻末のQ&Aコーナーを担当してきましたが、連載最後が終わって、充実感とともに、寂しい気持ちにもなっています。

 

毎回リスナーさんから寄せられる質問が毎回とても楽しみで、NHK出版の編集担当Kさんとともに、どの質問を選ぼうか、嬉しい悩みを抱えていました。

 

とても印象に残っているのは、質問の主であるリスナーさんが、ことばにとても敏感だ、ということです。

 

「AとBのことばの違いって何?」

 

と、ピュアに、そして繊細に感じていることには、本当に感心されられました。

 

 

そんな思いに応えたい・・・そう思うと、自然にエネルギーがわいてきました。

 

だからこそ、授業で子どもたちと向き合い、彼らの疑問に答えるのと同じような気持ちになりました。そして、どんなふうに伝えれば、イメージがつかめて、分かりやすくなるかを考えながら、一生懸命原稿を書きました。

 

回答がどうだったか、のリアクションまでは耳にする機会がありませんでしたが、一生懸命考えたことが、自分の授業にも生かされ、これまで以上に文法指導が楽しくなったのは、思わぬ副産物になりました。

 

一番得をしたのは、実は自分だったかもしれません。

 

 

ありがとう、基礎英語2!

 

 

連載を読んでくれたみなさん、本当にありがとうございました!

 

心から感謝しています!

 

 

ディベート授業 視聴の感想届く①

茨城県の県央地区の自主研究会のメンバーで,私を先方の研修会に招いてくれている(何度も!)Mさん,これまでもメールなどを通して学びの交流をしています。

 

Mさんは本当に熱心な方で,自主研修を熱心にしたり,子どもたちの存在を大切にしながら授業改善をしている人です。

 

今回のディベート実践について,ぜひ視聴をしたい,というお願いがあり,DVDを送りましたが,忙しい合間を縫ってすぐに感想を送ってくれました。

(Mさんは,茨城大学のHさんともつながっていることが分かりました。学びの輪!ですね!)

 

感想の中身も本当に詳細で,Mさんの真摯な学びの姿勢がにじみ出ているようです。

頭が下がります。

 

ご本人の了解を得たので,感想パート1を紹介します。

 

一緒に学びましょう!

 

 

 

まず,率直な感想です。たくさんあります。

いい意味でホッとしました。
自分の授業でやってきたこともおかしくはないぞ,と。
普段の授業を見る機会はほとんどなく,研究授業や公開授業だと,何だか見せるために作られているものが多くて,普段は???と思うことが多くて。

 

先生自身が生徒の学びを楽しんでいますね。本当に楽しそう。
生徒たちが思い思いに考えを巡らしている時,発言を聞くとき,あらゆる場面での先生の表情や声かけがすごく温かいなぁ。
それは同時に生徒たちの姿も同じで,友達を受け入れる,受容する雰囲気が素敵でした。

伝える側も一方的に自分の考えを伝えるのではなく,相手を意識した話し方をしている。

もちろん,1回目を振り返って,という部分は大きいと思いますが,日頃の先生の関わりが,生徒にも自然と浸透しているのでしょうね。


積極的に意見を述べることが得意な子がいれば,なかなか外には出せなくてもしっかり考えをもっている子もいるし,書くことは苦手でも,言葉に表現させたら周りを惹きつけてしまうこともいるし,また,その逆もあるし,学びのあり方は人それぞれですよね。

 

最近,時折疑問に思うのは,活発に活動していたらOK,見た目のアクティブさにとらわれてしまっている先生がいることです。
見た目地味でも,頭と心がしっかりと動いている・・・まずはそっちが大事なんじゃないかな,と思います。
DVDを見て改めて感じました。
積極的に挙手する子も,そうでない子も,表情がいいですね。
ワークシート見て,さらに学びが分かりました。(全部コピーしてくれたんですね。ありがとうございます。)

もちろん,それらを他者に上手く主張したり,伝えることができれば最高ですが,一朝一夕に身に付くものではないし,友達の姿から,周りとの関わりの中から,自分自身を振り返って,少しずつできるようになっていくことなのだと思います。

先生のように,上手く英語で表現しきれなかった部分をリフレーズ,リキャストしてあげたり,発言できなかった生徒に機会を与えるけれど,無理をさせるわけではなく,でも,ちゃんと見てるよって伝えることで子ども達も安心して授業に臨めるんだよな,とも思いました。

たくさんいる生徒もきちんと支えてあげているなぁ。自分はどれだけできているかな・・・?

 

先生が今日のトピックを提示したとき,自分の考えを巡らし始めている表情がすぐ見え始めました。
だれも「えー(+_+)」って困った顔していない。
自分自身に背景知識がないと,当然意見なんてもてないし,そもそも何を言ったらよいか分からないし,トピックの選定は大切ですね。ディベートに限らず,これは私も日頃まず第一に考えることです。
だから,他教科では今何をやっているのか,教科横断的に情報収集することも多いです。


自分が活躍できる場って嬉しいですね。鉄道好きの男の子,普段はどんな子なのか分かりませんが,生き生きしていましたね。
(うちの息子も小さい時から鉄道好きで,私もそれに付き合わされてきたので親しみ感じてしまいました。)


彼だからもっている情報,だから周りも新たな視点が得られて,聞きたいことが出てきて,教師側も新たな発見や気付かされることもあったりして。

 

教師が英語を使う場面,日本語を使う場面,を改めて反省?考え直しました。事前に流れやポイントを共有することは大切ですね。

 

英語だよりなどを活用もやっぱり効果的だなぁ。
生徒の作品などを共有したり,単元の話題についての背景知識をもたせるために,
前任校では英語だよりを書いていました(現任校では自分が学年担当のメインでないので躊躇しています)。

でも,「見通しをもたせる」という目的では活用したことはありませんでした。

全員にきちんと捉えてほしいことは,日本語が必要ですね。

 

 

(つづく!)

 

3年間 最後の洋楽

卒業前の授業が10時間を切り、ファイナルスピーチの発表練習をしているところです。

 

最後の洋楽を何にしようかな・・・と考えていましたが、生徒に聞いてみると、元気な歌がいい!という希望がほとんどでした。

 

そこで・・・最近の歌を探していると・・・

 

countdown.tfm.co.jp

 

中学生が好きそうな感じの曲がありません。

少し大人の・・・のような気がします。

 

そんな中、コマーシャルでも使われている・・・

 


What Do You Mean? - Lyric Video (Teaser)

 

を考えましたが、生徒たちが歌いたかった元気な感じではなく・・・

 

困っていたら・・・生徒からアイデアが!

 

 

www.youtube.com

 

少し前の曲ですが、最後にふさわしい、元気な曲です。

 

いいですねー!

 

 

2年間一緒に歌ってきた洋楽、最後まで一緒に歌っていこうと思います。

 

 

一緒にね!

ディベート授業参観の感想が届きました

 

takaenglishteacher.hatenablog.com

 

2月9日にディベート授業を参観してくれた茨城大学のHさんからの感想が届きました。

 

こちらで紹介させてもらいますね。

 

ディベートの本番だけを見ると、これまでどんなことをやってきたんだろう、どんな指導をしてきたんだろう・・・きっと、いろいろなことが知りたくなると思います。

 

今度は、途中のプロセスでどんなことをしているのか、ぜひ見に来てくださいね。

 

また熱く語りましょう。

 

21日に再び留学先のカナダに戻るとのこと、ますますの成長、そして活躍を祈っています。

 

 

T 先生

 

先日はお忙しい中大変お世話になりました。茨城大学のHです。
先日の感想をシェアさせてください。

 

T先生の授業を見て驚いたこと、感動したことは1日の中で幾つもありました。その中でも「どこまでも生徒主体の授業」であったことが一番印象に残っています。

 

私が教育実習に行った際、授業者側の生徒に身に付けて欲しい能力ばかりが先走り、結果として教師の都合の押し付けになってしまう授業が多かったことが反省点でした。(授業を進めること、単元を終わらせることに駆られ、生徒の発言を遮ってしまうこともありました。)

 

一方で、T先生は生徒主体で授業を構成し、手を挙げた人には授業の都合に関係なく必ず発言させていました。また、手が上がらないときにも強引に授業を進めるのではなく、立ち止まり、違う視点を持つ事を投げかけていました。

 

英語の授業のテクニック云々ではなく、生徒を理解してあげたい、一緒に考えていきたいという先生の姿勢が良い授業のベースにあることを再認識しました。

 

他にも英語教育に関する資料を沢山頂いたり、自分の持ってるものをオープンにしてくださることに本当に感謝しています。私もまだまだ教師の卵ですが、教師の視点も、生徒の視点も持ち合わせながら多くを吸収していきたいと思っています。今後とも色々学ばせてください。改めて先日は本当にありがとうございました。

 

ちょっとだけでも立ち止まって考えてみよう② 高校では何を学んでいるの?

 

www.textbook.or.jp

 

少し立ち止まって、の第二弾です。中3まで共に学んだ子どもたちは、高校に進んで(高校だけがキャリアプランの進路先ではないですが)何をどう学ぶのでしょう。

 

教科書を数冊手にとって中身を読んでみます。

 

コミュニケーション英語Ⅰでは、中学校の復習から入って、基本5文型を学びます。

 

英語表現Ⅰでは、聞いたり、読んだりしたことをもとに、言語材料に触れ、その言語材料について文法的に整理したり、演習をしたりしながら習熟し、最後にアウトプットをする、ような流れで学びます。

 

しかし、実際に授業を参観すると・・・

(これは高校だけに言えることではなく、小学校や私たち中学校の現場でもあることで、高校をカテゴリーとして一方的に批判してるのではありません)

 

英語を使って何かをしている・・・と言うアウトプット活動は弱い・・・と感じます。

 

即興で何かを・・・

 

スピーチのようなproductiveなものは・・・

 

英作文は結構やっているようですが・・・

 

 

教科書だけで大学入試は突破できる (英語教育21世紀叢書)

教科書だけで大学入試は突破できる (英語教育21世紀叢書)

 

 

 

中学英文法で大学英語入試は8割解ける! (アルク選書)

中学英文法で大学英語入試は8割解ける! (アルク選書)

 

 

金谷先生もこうおっしゃっています。

 

また、少し先には4技能入試へと大学入試が大きく舵を切ります。

 

それに向かっていかないと・・・

 

 

 

まずは足元で、高校の教科書を見たり、授業を見たりすることで分かることがありますね。

 

実際に高校での勤務をしたことがないので、先生方の頑張りが分からないことや、印象だけで語ることもできません。

 

中学校で・・・何か生徒たちが準備できることは・・・

実態に合わせて対応をしてあげるとすれば・・・

 

文法用語を使わない、は、しない

 

辞書を使いこなせるようにする

 

ということはすぐに意識して実践できます。

 

 

学んだことを自分で整理整頓できる、辞書を使って自立的に学べる・・・

 

そんなふうにしてあげたい、と思います。

 

英語を学ぶことの楽しさ、英語を使ってできることの広がり、伝えてあげられているかなあ・・・

 

自分もまだまだまだまだまだまだまだ・・・です・・・

 

ちょっとだけでも立ち止まって考えてみよう①

昨年末の12月21日、中教審から答申が出されました。次の学習指導要領がもうすぐ出されることになりそうですが、その骨格をなすものになります。

 

私たち教師は日々息をつく暇もないほど忙しく、自分が日々行っている授業を通して、子どもたちに何を教えているのか、いや、何を教えていくべきか、いやいや、ここしばらくの間、私が思っているように、子どもたちとともに、何を学んでいくべきか、ということを考えることがあまりないかもしれません。

 

これは、教師批判をしている、ということではなく、どの先生もものすごく一生懸命だし、子ども一人一人がわかる、できる、と思えるような授業をしようと日々努力していることは間違いありません。

 

ただ、今回の答申で示されているようなことを考えることは普段ほとんどないかもしれません。

一生懸命授業をし、日々取り組んでいることが、果たして、子どもたちが今後直面していくことに対応していくために、必要なものなのかどうか・・・

 

また、適切なのかどうか・・・省察することも大切なのではないかと思います。

 

以前の投稿で:

 

 

takaenglishteacher.hatenablog.com

 

文科省や国が根拠としていることが、果たして全て○、かどうか、という問題はあります。

 

でも、不確定な未来、予測不可能な事象、周囲との協働、など、大事になる、ということは言えると思います。

 

英語の授業で言えば、どの子も、習ったことをちゃんと身に付ける、ということで一生懸命になると、先生も子どもも、ついつい近視眼的、つまり、目の前のことだけ、でいっぱいになってしまうような気がします。

 

知識を身に付ける、ということだけが求められる、素直にただ上の人の言うことを聞いている、と言うことではもう世の中渡っていけないのです。

 

 

 

 

takaenglishteacher.hatenablog.com

 

ここでも紹介したように、平田さんのような劇作家、教師以外の人が、海外に出てみて、私たちのコミュニケーションのスタイルが、世界に出てスタンダードではない、ことを実体験から述べています。

 

身に付けたことを使って、自分の考えや気持ちを相手に分かってもらえるように伝える、相手の意図を理解する、と言うことが求められるのです。

 

ひたすら説明、ひたすら練習・・・

 

それが何に向かっているのか、教師も生徒もよく分かっていない・・・

そんなところから脱却していかないと・・・

 

大げさかもしれませんが、「哲学」にも通じることかもしれません。

 

 

時間を生み出してほしい、楽にしてほしい、一息つく暇を与えてほしい・・・とお上に求めても、制度的な改革はいつになったら実現するかは分かりません。

 

自分たちがちょっとでも立ち止まり、考えてみること、criticalに考えていかないと・・・

偉そうですが、そんなふうに思っています。

 

一人では大変です。

一緒に語りませんか?

 

 

 

 

ディベート,飛躍!

各クラス3回目のディベートを行いました。

 

今日は,以前に訪問をしてくれた茨城大学の4年生たちの仲間が,その時に来校できなかった,どうしても授業が見たい!ということで,1名,遠路を駆けつけてくれました。(Hさんです)

 

小雪が舞う中をやってきてくれたので,4クラスのディベートの授業と,最終のジャッジの役割を担ってもらいました。

(うちの学校のよさ,英語科のよさはチームワーク! 他の2名の先生も快く授業を開いてくれました)

 

Hさんは現在,大学を休学して海外で学んでいます。語学を磨くとともに,多文化共生教育,人権教育などを学びたい,と意欲的に自分を磨き,高めようとしている人です。

 

今回も,本当に前向きに,熱心に参観をし,授業が終わると積極的に子どもたちに声をかけ,授業の感想などを聞き取っている姿が印象に残りました。

 

Hさんは4年生の年齢ですが,こんな人が教育実習に来てくれたら・・・と思えるような姿でした。

(自分たちもうかうかしていられないぞ! がんばろう!という刺激をもらえました!)

 

f:id:takaenglishteacher:20170209090430j:plain 作戦タイム,いい雰囲気で協同!

 

さてさて,肝心のディベートですが,今回は,午前中2時間を,

 

Which is better to live in, Hokkaido or Okinawa?

 

で行い,午後はアクセントをつけて,

 

Which is better, Japanese food or Western food?

(朝ごはんの話をsmall talkで展開しながら)

 

Which is better, SNS or face-to-face communication?

(携帯どのくらい持ってるの? 日ごろどんなふうに友人とつながっているの?の話をsmall talkで展開しながら)

 

3時間目のディベートになり,子どもたちが躍動しました。

発言数が多くなり,相手への意識もかなり高まってきたりしました。

発言が早い友人には,みんなで笑顔で Slowly please.の声をかけて,笑いが起こる場面もありました。

 

また,発言の後に,理解確認をすることもたくさんやっている姿がありました。

発言の内容を細かく見ていくと,さまざまな視点からの意見が出るようになりました。

 

健康面から・・・ 

 

セキュリティの面はどうか・・・(米軍基地やロシアの存在など)

 

はたまた,その場所出身の有名人を引き合いに出して笑いを誘ったり・・・

 

うーん・・・すごい!!

 

 

指導者,ファシリテータとしての自分の課題は,子どもたちの発言一つ一つを受け止め,それを理解しつつ,recastしてあげること,その精度をさらに高めたい,ということです。

 

今日は,あまりにも発言が多く,さばききれずに,彼らの意図を汲みとれず,意訳に失敗することもありました。反省です。

 

 

 

一方で,普段の子どもたちの関係性,classroom securityが,中間層の発言に結びついている,いうことを考えました。

言いたいことはあるけど・・・ちょっとした勇気がわくか,わかないか,は日ごろの教室のムードや,失敗しても許される温かさ,に支えられていることを感じたのです。

 

いやあ・・・子どもたちってすごいなあ・・・

 

感動です。

 

負けないようにこっちもファイトだ!

 

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