教育実習生からのメール②

連続投稿になりますね。

 

2通目のメールが届きました。

今回は、Yくんからです。

 

最終日、挨拶を終えて退勤したはずのYくんは、すぐに再出勤してきました(笑)。

 

退勤時に裏返す自分の名前の書かれたプレートを裏返さずに退勤してしまったことを思い出したそうです。

律儀なYくんらしい!(もう一人のYくんは、裏返さないまま、でしたよ(苦笑))

 

その際、目を赤くしながら、「一番楽しかったのは、授業を終えて、先生と振り返りをしている時でした。本当に多くの気づきや学びがありました。」と言ってくれた学生です。

 

いやあ・・・指導教官としてこの上ない喜びですよね・・・ジーンときます。

 

Yくん、これからも応援しているよ! ファイトだ!!

 

 

教育実習ではとてもお世話になりました。

 

実習を通して実感したことは、先生の教えでは英語を言語として、コミュニケーションのなかで扱う、ということでした。先生と子どもたちのやり取りの中で、子どもたちがいつの間にか今日の新出表現を聞いている、そして自分なりに喋ろうとする流れをとにかく重要視していることがわかりました。

 

私が今まで受けてきた英語の授業では、教科として英語は扱われており、最初に文法を習ってから教科書を日本語訳して、ワークシートで確認して終わり。というものでしたが、私自身今回の実習の中でできるだけ私なりに先生のやり方に近づけて授業を行ってみましたが、生徒にとってより深い学びができるのは、より実践で話せるようになるのは先生のような授業スタイルの方だと思いました。


そしてなによりも、授業をしている私自身が生徒とやり取りをしていて楽しかったです。

私自身、授業前の準備、授業中の指示、授業そのものの構想、などの課題が残ってしまい悔しいという気持ちですが、先生がおっしゃっていてようにめげないで頑張っていきたいです。
 
さらに今回の実習を通して、自分の勉強不足だけじゃなく、もっと多くのことが見えたように思います。

まずは、大学に戻ってから勉学に励み、いろんなことを経験するために外に出ようと決めました

 

もし、またなにかでお世話になるときはよろしくお願いします。担当の先生がT先生で本当に良かったです。
 
ありがとうございました!

教育実習生からのメール①

教育実習を終えたばかりの実習生に、宿題を持って帰ってもらいました。

 

拙ブログに掲載するということを知らせつつ、今回の実習で感じたこと、学んだことをメールで送ってもらいました。

 

先ほど、4人の先陣を切ってWくんからのメールが届きました。

 

教科全体の世話役もしていた責任感のあるWくんらしいです。

 

では、どんなメールか、紹介してみますね!

 

 

実際に英語の授業をしてみて、この3週間で身に付けられたものとこれからの課題となるものがありました。


板書や授業の雰囲気(生徒との一体感)は、全8回の授業を通して、しっかりと身に付けることができたと感じています。


1回の授業での反省をどのように次に活かしていくかは常に意識していました。


特に「生徒との一体感」に関しては、T教諭のご指導のもと、次の授業でのポイントを自分なりに設定し、課題をクリアしていくことで小研究授業でも生徒との一体感を作り出すことができました。そこには、導入での教師のSmall Talkの内容や、授業中の机間指導がポイントになっていたと感じました。生徒との距離感を大切にし、全体を見ながらもひとりひとりへの声掛けを大切に授業を展開していく大切さを学びました。


その一方で、授業での「緩急」は、まだまだこれからの課題だと感じています。

丁寧すぎる説明が多く、メインとなる活動に時間をかけられなかったり、その説明で生徒が飽きている様子が見られたりしました。どこに時間をかけ、どこをスムーズに進めていくかを認識していくことが難しかったです。

 

どの授業にも完璧な授業はなく、どの疑問にも正解はないと感じました。
その日の生徒の様子で変えていく必要があり、ひとつの疑問に「答え」がないのが教師の難しさであり、おもしろさであると感じました。そのためにも、教師が生徒の様子を知っておく必要があり、教師が学び続けていく姿勢が大切だと感じました。

 

また、同じ学年担当の教生に助けられる場面も多くありました。
授業を見合うことで自分の授業での課題を客観的に見ることができたり、小研究授業の前にはアイディアを広げる助けをしてもらいました。協働していくこと、チームとして働くことの大切さを学びました。

 

これからも学び続ける姿勢を大切にして、大学生活に戻りたいと思います。

ご指導いただいたT教諭、3週間お世話になった先生方に感謝しております。

3週間本当にありがとうございました。

 

 

真摯に学び続ける姿勢をこれからも大切にしてくださいね!

 

いつか一緒に働く時がくるかもしれませんね!

 

これからの成長を心から応援しています!

 

教育実習 全日程終了

昨日で、教育実習の全日程が終わりました。

 

各クラスのお別れ会で、涙を流しながら挨拶をしている彼らを廊下から見ていて、大変な思いをしながら授業を構想し、実践し、子どもたちと触れ合い、ベストを尽くした日々をともに過ごせたこと、自分にとってもよかったな、とじんわりと押し寄せる喜びとともに感じていました。

 

退勤する前、最後の挨拶に来る彼らとことばを交わし、一人一人と握手をしました。

 

ある学生は、一番自分にとって楽しかった、学びが多かったと思えるのは、授業を終えて先生と振り返りをしているときだった、と目を赤くしながら伝えてくれました。

 

また、ある学生は、振り返りの中で、先生のことばは、学生の実践を否定するのではなく、どこがよかったのか、をつたえてくれるとともに、次にどうすればまた一歩先に進めるかを伝えてくれるものだった、と書いていました。

 

だめだ、と斬ってしまうのではなく、よさを伝えてくれた話し方が嬉しかった、と書いてくれました。

 

夜が明けて日が変わってみると、3週間はあっという間で、すでに次の仕事に着手している自分がいます。

 

本当に休みがないな・・・、とため息も出ますが、今年もまた、若い、未来の先生と関われたこと、感謝の気持ちで自分の財産にしていこうと思います。

 

4人のみんな、よくがんばりました!

 

また語ろうね!

続けることに価値がある 草の根の学び

f:id:takaenglishteacher:20170921235706p:plain 富山から送られた授業ビデオを視聴中

 

教育実習小研究授業の最終日ではありますが、定例になっている自主研究会の月例会を行いました。

 

今日は、勤務校から3名、市内の小学校の先生が1名、という4名での学びになりました。

 

最盛期には20名を超える参加があった我が会ではありますが、やや細々としたものになったことは否めません。

 

一方で、以前は広報活動も積極的に行ったり、勧誘をしたり、大きなイベントをしたり・・・ということで、メンバーにとっても負担が大きかったことは否めません。

 

これだけブラックと呼ばれるほど先生の仕事が忙しい中、平日の夜、さらには手弁当で、市内の学校は2学期制の学期末・・・となれば、なかなか集まるのが難しいに違いありません。

 

それでも、粛々と、できることをただ、ただ続ける、ということに意味がある、価値があると思います。

 

一人でも来てくれる人があれば、笑顔で学び合う、それだけでいいと思います。

 

 

今回は、富山から送られた授業ビデオをみんなで視聴しました。

 

中学校3年生が児童労働が扱われた教科書の単元の学習を終え、自分たちに何ができるのか、を話し合う発展的な単元の中の一コマです。

 

 

帯活動としてペアやグループで、日本の良さや、修学旅行に出かける先は、など、話し合う価値のある話題について語り合っています。

 

英語に触れたり、英語を使ったり、という意味で、運動量が豊富な活動が続きました。

 

何より、生徒たちが日本語を使おうとしない、どんどん自分の考えや気持ちを英語で表現していこうとする姿に感銘を受けました。

 

また、言葉を学ぶ、ということで、習熟、練習の段階に単元の中で十分な時間をかけているのも印象的でした。

 

 

勤務校の英語科の授業の特色は、ゆるやかなムードの中で、即興的に、かつ、インタラクションの中で豊かにやりとりをする、ということです。

 

中長期的なスパンで、こうした学びを続けると、漢方薬のようにじわじわと効いてくる、と思っています。

一見対照的に見える感じがしますが、改めて考えてみると、こうして短期的なスパンでも、練習のステップをしっかりと確保することも大事なことだと感じることができました。

 

写真やビデオを挟みながら、その都度学習形態を換え、少しずつ発話が膨らみ、発展していくように活動が有機的に繋がっているところも素晴らしいと感じました。

 

 

視聴後、それぞれの実践にどんなことが取り入れられそうか、4人でじっくりと語り合い、あっという間に2時間が過ぎました。

 

来月、何人が集まれるか分かりませんが、この草の根の学びを続けていこうと思います。

 

 

富山のOさん、貴重な学びの機会を、本当にありがとうございました!!

 

 

この場を借りてお礼申し上げます!

 

小研究授業③ すべて終わる!

小研究授業最終日が無事に終わりました。

 

事後研究会を終えて,達成感が半分と,悔しさや後悔が半分と,というようなそれぞれの教育実習生の顔がありました。

 

3週間前,赴任をした時の彼らと,今の彼らとでは,本当に大きな変容があり,一回り大きくなったように見えます。

 

大学での実地講習で,ホームグラウンドにいたときの学生然としている彼らとは,さらに違います。

 

 

大学の先生方によれば,彼らはいい顔をしてキャンパスに戻ってくるようです。

 

それは,職場体験学習を終えて多くを学んで帰ってくる中学生の,

 

運動会や合唱コンクールを終えた中学生の,

 

顔つきと似ているな,と思います。

 

 

指導を通して,自分にとっても気づきや学びがたくさんありました。

 

1つは,言語材料に習熟する段階の大切さを改めて感じたことです。

 

構想はよくとも,習熟させる段階が不十分だと,主活動の中で,子どもたちが困ってしまう場面が見られました。

 

2つ目は,授業の流れの中での緩急です。どこでどう進めるか,は,事前の想定もありますが,その時の子どもたちの様子をつぶさに観察することで初めて見えてくることだと思います。

 

3つ目は,バックワードで授業を構想することの大切さです。活動と活動が有機的につながっているかどうか,は,最後に取り組ませたい主活動がどんなものなのか,によって必然的に決まってきます。

そのことがおろそかになってしまい,導入部分からつぎはぎ的に構想がなされると,活動はそれぞればらばらになってしまいがちだと思います。

 

共に学んだこと,気付かせてもらったことを,来週以降の自分と子どもたちとの授業に生かそうと思います!

 

 

みんな,明日の最終日,しっかり乗り切ろう!

 

今夜はよく休めるかな?

 

 

小研究授業② 終わる

f:id:takaenglishteacher:20170920151943j:plain 事後研究会が始まります!

 

小研究授業開催,2日目が終わりました。

 

今日も担当する実習生が授業を行いました。

 

昨日とはまた違ったトピック選択,そして,コミュニケーション活動の流れ,での挑戦でしたが,子どもたちとの一体感でいっぱいの授業になりました。

 

事後研究会でのディスカッションもだんだんと深いものになり,3週間前に実習生が着任した時と比べると,本当にびっくりするほどのプラスの変容があったと思います。

 

実習に来るのは3年生ですが,昨年担当した4年生も昨日,今日と参観に来てくれています。

 

また,2年生も来年に備えて先輩の授業を参観しに来ています。

 

願わくば,こうした学びの輪を絶やさず,2年生が来年着任するまでの1年間に,何を学び,どう過ごすのか,に反映させてほしいなあ・・・と思いながら,そうした思いを伝えました。

 

大学が専門学校のようになる必要はなく,学問を深める場であってほしいと思うのですが,一方で,学びをこうして実習に来た時に,また,現場に出た時にどう生かすか,という点でも,これまでよりも一歩進んだ指導をお願いしたい・・・そう感じています。

 

実習先にお願いします!だけではない準備として,何ができるか・・・

 

もしくは・・・

 

学生の心に火をつけて,座学で学ぶことにとどまらず,学会や研究会,各地の授業参観に飛び出すような,そんな若者たちを育ててほしい・・・

 

そう願っています。

 

自分も,自分たちも,本当に微力ではありますが,そのための一翼を担えれば・・・と思っています。

 

 

明日は小研究授業最終日!

 

笑顔で乗り切れ!!

 

小研究授業① 終わる

今日から、3日間にわたる教育実習生の小研究授業集中日が続きます。

 

初日の今日は、担当している実習生の一人が先陣を切って授業を行いました。

 

大変なプレッシャーだったと思いますが、結果から言えば、実習生として等身大、精一杯の授業を展開することができました。

 

指導を担当する教官としても、本当に嬉しかったです。

 

今回の言語材料は一般動詞の三人称単数現在でした。

 

導入で話題にしたのは、3ヒントクイズを使いながら、人物紹介をしていきました。

 

子どもたちにとってホットな第三者について語りかけます。

 

OK! Now, let's try three hint quiz!

I'll give you three hints. 

Hint one. He is a singer.

Hint two. He likes music.

Hint three. He know a Japanese comedian very well.

What do you think?

 

 ペアで相談をさせて、答えさえます。

子どもたちは「えー?」「誰だ?」と口々につぶやいています。

 

Another hint!

He lives in the U.S.

 

鋭い子がつぶやきます。

 

Austin!

 

Yes. That's right!

Listen to this song.

 


ブルゾンちえみwith BのBGM「Austin Mahone - Dirty Work 」

 

たった30秒ほどですが、子どもたちは喜んで聞き入っていました。

 

その後、

 

He knows the Japanese comedian.

Who is it?

Yes. BURUZON CHIEMI.

 

そして、既習事項である一人称で、自分のことを話しながら、

 

I like music.          Austin likes music.

I know BURUZON CHIEMI.          He knows BURUZON CHIEMI.

I know Austin Mahone.          BURUZON CHIEMI knows Austin Mahone.

 

と口頭で話しながら、先ほど黒板に貼った写真についておさらいをしていきます。

 

板書をして、子どもたちに投げかけます。

 

What's the difference?

 

子どもたちの声で、sがついている、ということが出てくると、その気づきを取り上げていきました。

 

「そうだね! これまで学んできた私、一人称、ではなく、第三者、つまり三人称で、一人のとき、動詞の最後にsがつくんだね。では、練習しよう!」

 

と言って板書された文をリピートさせていきました。

 

その後、3ヒントクイズの流れにもう一度乗りました。

 

今度は、ペアで問題を出し合います。

 

あるペアを教室の前方に呼んで、実際にデモンストレーションして活動の仕方を示します。これは、実習の中でつかんでいった方法です。言葉の引き出しが少ない1年生には、英語を使って示してもなかなか伝わりません。

 

実際に生徒に協力をしてもらい、やって見せて、DO LIKE THIS!が一番伝わる、ということを実感してきたからこそ選んだ手法でした。

 

ある人物について、彼・彼女のセリフを吹き出しにカードを貼って示します。

じゃんけんをして負けた人は手で目を隠します。勝った人がそのセリフを三人称に直して3ヒントクイズの形にして出題します。

 

最初に示したのは、広瀬すずの写真だったのですが、

吹き出しの中には、

 

I am an actress.

I often eat meat. 

I play karuta in a movie.

 

と書かれています。

 

写真を提示すると子どもたち、じゃんけんの勝者はおおー!っと盛り上がり、写真を見ずに目を閉じていた敗者は誰だ誰だと気になる様子が分かります。

 

こうした流れでお互いに問題を出題し合いました(ちなみに、もう1枚は授業者の実習生の写真)。

 

形を変えつつも、最初に学んだことが活かせる設計になっているところがよく練られていると思いませんか。この流れを生かし、さらに最後の活動へと進みます。

 

OK. Finally, let's try another activity.

I'm leaving from this school this Friday. So I'm very sad now.

To say thank-you, I want to give a present to your homeroom teacher, Ms. N.

But I don't have any good ideas. Please teach me. Give me a good idea!

 

今度は、子どもたちもよく知っている担任の先生に、お世話になったお礼のプレゼントを渡したい・・・だけど、よく先生を知っているみんなに、どんな人なのかを教えて欲しいんだよ、という流れです。

 

よく考えていますよね。

 

ペアで相談をする時間を取り、授業者である実習生に生徒たちが意見を伝えます。

 

My homeroom teacher is Ms. N.

She likes scuba diving.

So 沖縄へのチケット is a good idea.

 

 

実習生、とっさにa ticket to Okinawaと言い直すことはできませんでしたが、そんな時の対応は今後の伸び代で、ということにして・・・

 

思考を深めながら、生徒がアイデアを出して・・・

 

という流れ、本当によかったと思います。

 

習熟・定着を重視するならば、sがつく部分の音声表現を大袈裟にして、likeS、eatS、などとして形式に注目をさせることもあるでしょう。

 

でも、こうした英語は不自然で、文脈に向ける子どもたちの注意も削られていくことになるでしょう。

 

今回、そこは次回以降の授業に送って、人を紹介する場面で、という文脈づくりを大切にし、意味あるやりとりの中で習熟を図ったこと、本当によかったと思います。

 

 

細かな英語の運用など、今後の課題にしつつも、1時間やりきったこと、よかったと思います。

 

 

実習生、やるなあ! よかったぞ!

 

みなさん、どう感じますか?

 

なかなかやるでしょー?

教育実習 第2週 終わる

1日1日はとても長いのですが、気がつくと1週間が終わっている、そんな不思議な感覚があります。

 

実習生たちは日に日に成長しています。

 

自分の直面している課題に向き合い、どうすれば解決できるのかをよく考えています。

 

第2週の中頃は、敢えて同学年の授業ではなく、他学年の実習生の授業を見るように伝えました。

 

いつもとは違った視点が見つかり、自分や、自分自身の授業を客観視できると思ったからです。

 

そうした試みは成功したようで、たくさんの気づきを得て放課後のディスカッションを迎えていました。

 

週末のディスカッションでは、教科書の内容理解の授業を進める上での課題を話し合いました。

 

Small Talkからの導入で、序盤は活気があるのですが、中盤から後半にかけて、やや子どもたちのムードが停滞することを克服するために、どんなことができるか、を話し合ったのです。

 

中盤では、新出単語の導入時、重要語句を取り上げてインタラクションにつなげること

 

後半では、文法事項やイディオムの確認を終えて音読をし、その先で本文の行間を読む発問を投げかけること

 

を考えました。

 

週明けの授業にそれぞれのアイデアを取り入れてみることにしました。

 

どんな展開になるか、楽しみです。

 

教育実習も、あっという間に残すところあと1週間となりました。

 

最後まで協同的に学び続けていこうと思います!

 

三連休、心身を休めつつ、じっくりアイデアをねっておいでね!

 

ファイト!

 

 

 

生徒たちの「へぇー!」を引き出したい

教育実習生の授業も軌道に乗ってきて,授業50分の時間の長さが体感的に感じ取れるようになりました。

 

・生徒の様子を観察して,生徒がもっと話し合いをしたいようだ,だから,ここは少し時間を長めに取ろう

 

・生徒の様子を観察して,もっと説明しようと思っていたが,理解が早そうだ。少し巻いて進めよう

 

のようなことです。

 

進歩が感じられますね!

 

 

教科書の内容理解の授業もそうで,大きな流れ,どんなふうに進めていくか,という幹について理解できるようになってきたので,ここでさらに一歩深い授業創りのための視点を共有しました。

 

それは,

 

・教科書本文の行間を読む!

 

・教科書のストーリーに生徒たちを飛び込ませる!

 

というチャレンジです。

 

開隆堂Sunshine 1のProgram 5 Section 3の本文は次のようになっています。

 

インド人の友人アミットの家に遊びに行ったタケシとユキが,インターネット通話でインドの家族と話しているアミットの様子を見ています。

 

Takeshi : Is this a picture of your family?

Amit : Yes. This is my father.

           He's a computer programmer.

 

(*)

 

Amit : This is my sister.

Yuki : Is she a student?

Amit : No. She's not a student now.

           She's a movie star in India.

Yuki : Cool!

 

 

アミットの姉がインドで映画スターだ,という話を聞いて,ユキがリアクションをしています。一方で,コンピュータープログラマー父親については,特別何もコメントがありません。

 

相手に関心がある,ということを示すリアクションや追加の発問をしよう,と投げかけ,(*)に入れるように,イデアを考えさせました。

 

Is he kind?

 

Is he cool?

 

Do you like him?

 

などのアイデアが出てきました。

 

本文を自分のものにすることで,状況の中に自分を投げ込んで考えることで,彼らの知的好奇心を刺激することができたのかな,と思います。

 

研究授業だから,ではなく,いつも,生徒の「へぇー!」を引き出せるようなことができたらいいなあ・・・そう思っています。

 

 

みなさん,「へぇー!」引き出せてますか?

 

教育実習 2週目 スタート!

土日の宿題として出したのは,少なくとも半日,携帯電話も持たず,ぼーっとする,コーヒーを飲みに行く,など,OFFの時間を取ることでした。

 

友だちとファミレスに行って語り合う,映画を見に行く,など,実習生は思い思いに過ごしたようです。

 

ワークライフバランスを考えるまでには至らないかもしれませんが,OFFをちゃんと取ることが,自分自身の心と体の健康につながり,元気に仕事に向き合えるために必要なことだということを分かってもらいたかったのです。

 

(指導教官もちゃんとそうしないと・・・ですね)

 

 

今日は,ALTの先生とのT-T(ティームティーチング)の授業を体験する機会を持ちました。

 

4人で協同でプランを練って,打ち合わせも4人とALTの先生で行うこととし,実際に1人ずつ授業をする機会がもてました。

 

経験豊かなALTの先生が巧みに授業をリードしてくれたことにも支えられ,それぞれが立派に授業を終えることができました。

 

不安でたまらなかった彼らでしたが,振り返りの段階で,「やってよかった!」と全員が話していました。

 

ALTの先生がいるからこそできることは・・・と考え,

 

・JTEとALTが対話をしている姿を見せられること

 

・ALTと生徒が対話をし,自分の考えや気持ちを伝える機会を創出できるとともに,伝わった,という喜びを感じられること

 

・ALTからの自然な英語,そして,ALTが知っている文化や言語についての情報を生で伝えられること(意味のあるインプット)

 

をしっかりと理解し,授業の中で生かすことができたことはとても大きかったと思います。

 

 

もちろん,改善すべきこともありますが,一点突破で,自分なりの目当てをもって取り組むことが大切だと思います。

 

 

明日,明後日は,敢えて他学年の授業を参観に行く,という目当てを持たせました。

これまで同学年で同じような指導を受け,授業を構想してきましたが,敢えて違った角度から授業を見つめなおすことで,自分自身の立ち位置を客観的に捉えさせたいと思っています。

 

指導教官がどんなことを考えて,教育実習生とどう学び合っていくか,こちらも勝負です。

 

f:id:takaenglishteacher:20170911203457p:plain 最初の時間の板書(誤りも・・・)

 

f:id:takaenglishteacher:20170911121536j:plain 5時間目になるとかなりよくなります!

 

こうして,板書なども,彼らが変化を実感できるようにしてあげる,というのも,一つの方法だと思います。

 

みなさんは教育実習生にどんな指導をしていますか?