心からゆったりできない性格

三連休だ!

 

世の中の人たちはどんなふうに過ごすのだろう?

ふと考えてみました。

 

ここしばらくの間、休みの日でも寝坊をすることはほとんどなく、今朝も6時前に起きて動き出しました。

いつも何かに追われているような感じがします。

 

気がつくと、あれをやっておけは後から楽になるぞ、とか、こうすれば相手にとってプラスになるかなあ、なんて考えて、自分で仕事を増やしている気すらしますね・・・

 

趣味がない、というのも、そのことに拍車をかけているのかもしれません。

何か仕事以外のことに没頭する、ってないのかもなあ。

 

小さな頃から文化的なことにはまるで縁がなくて、音楽や絵画、芸術も楽しんできたことはないし、バイクやDIYにも興味がないし、かといって、アウトドア派でもなく・・・

 

つまらない生き方してきてるのかもしれません。

 

好きなことってなんだろな、と考えると、人と触れ合っていること、コーヒー、くらいかなあ。

でも、コーヒーに詳しいわけでもないし、お洒落なカフェをめぐるわけでもないんだけど・・・

 

四捨五入して50歳になる年齢になっているから、ここから、少し心が豊かになるような、ちょっとした時間、作ろうかな。

 

 

 

子どもたちとの温かな関係が第一だ,という矜持

今日は茨城県から1名,先生がいらしてくれました。

 

11月に先方の自主的な研究会に講師としてお呼ばれした際,授業参観の希望を伺っていましたが,ようやく訪問が実現しました。

 

takaenglishteacher.hatenablog.com

 

午前中の3時間を私の1年生の授業,そして,午後は2年生,3年生の授業を参観していただきました。

 

こうして校外から参観者を招いても,普段の授業を気軽に公開してくれる仲間とともに仕事ができていることを,なんとありがたく,そして誇らしく思えることか。

本当に嬉しいですね・・・。ありがとう!

 

 

さてさて,今日の1年生の授業では,1時間目に過去形の疑問文の導入から,コミュニケーション活動まで流れていくいつもの普段着の授業を,3・4時間目は教科書の内容理解の授業を行いました。参観者の先生には,こうした3時間を見ていただきました。

 

教科書の内容理解の授業では,3時間目はいつものように基礎英語1を使った帯活動を入れたので,最後にPicture Descriptionまで至らなかったため,4時間目は時間配分を考慮し,基礎英語1をスキップして授業を展開するなど,その場で臨機応変に工夫をしながら3時間展開しました。

 

2時間目の空き時間,また,お昼の時間,そして昼休みを使って,ディスカッションを行いました。熱心に疑問を投げかけてくださる先生の姿に大いに刺激を受けました。本当にありがたいことです。

 

今日もそうしたのですが,1日貼り付きの形で訪問をしていただく形は,私が筑波大学附属中学校で蒔田先生にそうしていただいて以来,ずっと取り入れている形です。

 

休み時間の子どもたちとの関わりや,教科係の子どもたちとのやりとりなど,自然な学校生活を一緒に体感してほしいと思うからです。

 

研究授業のときの創りこまれた授業ではなく,日頃のありのままの授業,そして,授業者が不安を抱えながら教室に向かう様子など,すべてを共有したいと思ってのことです。

 

今日も,参観者の先生から,「子どもたちとの関係」についてお褒めのことばをいただきました。

 

このことこそが,私の矜持,一番誇らしく思えることです。

(ささやかなことではありますが)

 

自分が姫路の稲岡先生をリスペクトし,稲岡先生が子どもたちと築いておられる温かな関係作りに共感し,先生が子どもたち一人一人に愛情をもって接しておられる姿に学んだことを常に心に留めています。

 

子どもたちとの関係を褒められるたびに,それは自分だけが創っていること,というよりも,子どもたちとコラボして作っていることなのだということを自分自身で確認するようにしています。うぬぼれない,過信しないためにも,必ずそうしています。

 

彼らとともに学べること,彼らと関係を築いて共感できていること,すべてに感謝だなあ・・・

 

 

 

ネット上でも,各地の研究会でも,気になることがあります。

いくら理屈をこねて,指導法についてこまごまと研究しても,授業がうまくいくのかどうかは別の問題です。

 

理屈をこねればこねるほど,子どもたちから離れていくような気さえします。

 

教師の英語運用力が素晴らしかったり,すばらしい書き物が仕上げられたりしたとしても,研究会の要職を務めていても,授業が素晴らしいかどうかは,また,別の問題です。

 

批評家としては一流でも,授業者,実践家として一流かどうかは分かりません。

 

 

一見目立つ,こうした要素にスポットが当たり,授業の進め方や指導技術にのみ注目が集まるのには心配が募ります。

 

 

私は田舎に住んで,ローカルな動きを大切にしていきます。

 

首都圏や関西の都会にはなかなか行けないけれど,地方でがんばっている先生方とのネットワークを大事にしたい・・・

 

地方にいるからこそ見えることを発信したい・・・

 

そう思っています。

 

 

決して一流になることはない,万年二流な自分でも,この矜持は持ち続けていきたいです。

 

 

遠路訪問してくださったS先生,今日は本当にありがとうございました。

 

また語りましょう!

 

 

 

 

 

 

 

Picture Descriptionに挑戦

プログラム10の学習に入りました。

 

プログラム9の終わりに,次回から絵を見ながら教科書の内容について,自分のことばで描写してみるぞ,と予告をし,リハーサルとして,プログラム9-3のピクチャーカードを使った実践をしてからしばらくが経ちました。

 

 

takaenglishteacher.hatenablog.com

 

ここまでの間,実は1年間のゴールであるファイナルスピーチのための準備(アイデアマップ作り,枝分かれ図作成,下書き原稿作成)を行っていて,教科書の内容理解は一時ストップをしていました。

 

久々の教科書の授業・・・ どのくらい対応できるかは,これまでの10か月間の取組の成果がそのまんま出てくるなあ・・・

 

プレッシャーをかけずに取り組ませて,どこまでできるか,まずはやらせてみよう,と思いました。

 

教科書の内容理解の学習のいつもの流れ:

 

①教科書閉本のままリスニングポイントを与えて聞き取る

②教科書閉本のまま,ピクチャーカードを見ながら先生のOral Introductionを聞く

③教科書を開本して,黙読してみる

④教科書本文の音声を聞いて,音と文字,音と意味,文字と意味を結ぶ

 

⑤新出単語を聞く

⑥新出単語の意味を確認し,発音練習をする

⑦重要なポイントについて整理し,ノートに書く

 

⑧音読①(先生の後に続いて)

⑨音読②(モデル音声に続いて)

⑩音読③(自分自身で)

⑪音読④(Read and Look up)

⑫音読⑤(Overwrapping)

⑬キーワードリプロダクション

 ペアで取り組みます。片方の生徒がこのシートだけを頼りに本文を再生します。他方の生徒が教科書を見ながら再生されたものが正しいかどうかを確認し,ヒントを出したり,訂正をしたりしながらサポートします。役割を入れ替えてもう一度やっておしまいになります。

 

f:id:takaenglishteacher:20180209151304j:plain

 

と,これまでの流れの後に,次のようなシートを配布し,各自で練習をさせた後,ペアでPicture Describeさせました。パートナーを替えて2回実施し,その後代表生徒に前に出て発表をしてもらいました。

 

流れ,伝わりますか?

 

 

f:id:takaenglishteacher:20180209144532j:plain

 

初回だったものの,リハーサルをしてイメージをつかめていたこともあり,思った以上に生徒たちはがんばって表現できていました。

 

何かをやらせようと思ったら,短期集中ではなく,漢方薬のようにずっと取り組んできたこと,ちりばめてきたこと,が生きるのだ,ということを改めて実感しました。

 

感動です。

 

代表生徒のDescriptionです。

 

Look at this picture. Mike went to back to the U.S. and visited Washington D.C.

He was staying with his aunt in her house. This is her house.

He visited the history museum and watched old American things. 

So he learned about American history there. 

 

 

まったくの初回ですが,ここまで1年生ができたら,いいなあと思いませんか?エラーや、もっとこうあるべき、はあると思いますが、それでもよくやったと褒めてあげたいです。

(練習時間3分,その後ペアで2回実践後)

 

さらに描写の表現を加えて,話すこと(発表)の力につなげていきたいなあと思います。

 

 

いいぞー,みんな!

 

すごい!

 

 

新潟のM先生との再会

昨夜は、はるばる新潟からM先生が宇都宮にいらしてくださいました。

 

翌日東京で用事があるそうで、その前日に宇都宮に宿泊して私に会えれば、と連絡をくださいました。

 

M先生とは、もう10年近く前に出会い、そこからつながりを持たせていただいています。

 

高校をご退職されて、その後も再任用でお仕事をされ、お声をかけられ、今年度はさらに新たな学校へとご活躍の場所を移されており、いつまでもしなやかに学ばれ、ご活躍されている方です。

 

そんな先輩から会いたいと言っていただけるとは・・・

なんとありがたいことでしょうか。

 

 

新しい職場でも、変わらず子どもたちを真ん中に置いて、彼らのために、を大事にしながらお仕事をされているわけですが、さまざまな課題を見つけられて、解決のための方策をつねに探求し続けられています。

 

一方で、なかなかよい方向に物事が動かないときもあり、思い悩むことも少なくないそうです。

 

そんなお話を伺わせていただいている中で、苦労話なのに、なぜかM先生が苦しそうに見えない、そんなことを感じていました。

 

やはり、いつまでもしなやかな理由は、そうした姿、人としての生き方にあるのだな、と改めて感じました。

 

会えたことに、感謝したい気持ちです。

 

翌日、朝にいただいたメール、こちらにも感謝です。

 

いつまでもお元気で、子どもたちのそばで過ごしていただきたい先生です。

 

本当に、ありがとうございました。

 

 

おはようございます。

時間を割いていただき、本当にありがとうございました。

この一年、その言葉が聞きたくて飢えていた、教育の場ならではの言葉が、たくさん、先生の口から語られて、嬉しいという単純な言葉では表せない温かいしあわせな気持ちになりました。

うん、やっぱり、私たちは、そういう素敵なチャレンジいっぱいの世界に生きているんだという、安心感と自信に包まれた朝です。

先生に会いに来てよかったです。

今自分に必要なことが、何故かわかるのです!(^◇^)

楽をしようと思うと苦しくなる、苦しい思いをするから楽しさにたどり着ける・・・先生のお話が、私をその真実に引き戻してくれました。

先生が新たな環境で深呼吸できるようになった頃、また、新潟の仲間たちと宇都宮に先生を訪ねますね。

その日までお元気で。

 

 

こんなメールですよ!

嬉しいですよね!!

 

 

 

1年生の最終段階,チャレンジ!

インフルエンザの猛威が押し寄せて,学校で入れ替わり立ち替わり4クラスが学級閉鎖になっています。

 

B型の特徴で,熱が上がらず,風邪との見分けが難しい,ということもあるでしょうか。当初,ここまで,とは思いませんでしたが,かなりの子どもたちが罹患しています。3週間後にスキーの野外体験学習で1泊2日の行事があり,心配しています。

 

大雪の影響もあります。何年かぶりの大雪で,30センチ近く宇都宮でも積雪がありました。登校時間を遅らせ,職員は雪かきの対応に追われました。

職員総出で雪かきをしながら,今の職場の協同体制のすばらしさを実感し,いい職場で仕事をさせてもらっているなあ・・・いい仲間とつながれているなあ・・・と感じています。感謝の気持ちでいっぱいです。

 

テスト作成,研究論集の執筆,スキー教室の準備,インフルエンザの対応,送別の集い委員長としての動き,県外の講演依頼への対応・・・校内外の動きが重なり,厳しい状況がありますが,仲間たちや支えてくれる人たちのおかげでなんとか踏みとどまれています。ありがとうございます!

 

さてさて,それでも学校生活はノンストップで進んでいきます。

英語の授業でも,残ったプログラムが2つになりました。

Program 10では過去形を導入します。そして,Program 11は読み物教材です。小グループでの群読発表会を行います。

そして,最後に,プロジェクト学習としての「ファイナルスピーチ発表会」「即興でのペアの対話パフォーマンステスト」があります。

 

Program 7から,教科書の内容理解の授業の後に,Keyword Reproductionを取り入れてきました。子どもたちの間にもしっかりと根付いて,一生懸命練習をし,ペアで協同的にがんばっています。

本文が出てこないパートナーさんにヒントを出したり,最後までreproductionができたら笑顔で喜んであげたり,いいかかわりを通して学んでいる姿が多く見られます。

 

Program 10では,そこから一歩進んで,ファイナルスピーチへの橋渡しとなるように,また,2年生以降の学びで,さらに実力を高められるように,Picture Descrition的な取組として,ピクチャーカードをもとに,本文の内容を自分のことばで相手に伝える活動を行うことにしました。

10年ぶりに1年生を教えるので,1年生にこの活動を取り入れるのは初めてですが,彼らと一緒に学んできて,そこまでいける,という実感があるので,踏み切ることにしました。

 

ガイダンスの授業では,時間をじっくり取って,この活動がどんな活動なのかを英語だよりを発行して共有し,その後,Program 9-3のピクチャーカードを使って,まずは日本語で描写をさせてみました。

 

「むかしばなし」の導入部分の決まり文句は?

 

の問いかけに,

 

「むかし,むかし,あるところに,おじいさんとおばあさんが住んでいました。」

 

と答える子どもたち。

 

これから聞く話を,初めて耳にする人の理解を促すには,こちらが知っていることでも,相手は知らないんだ,というギャップを埋めるために,「状況」をまず伝える必要があることを共有しました。

 

その後,数名に前に来てもらい,黒板に貼ったピクチャーカードを使って日本語で実演をしてもらいました。

 

活動そのものの全体像がつかめた後で,個人で準備をする時間を与え,ペアになってお互いに英語でDescribeする時間を取りました。

試行錯誤しながら,そしてできないことも楽しみながらわいわいと伝え合う姿が見られました。

 

その後,再度数名を指名し,英語でチャレンジをさせました。

 

ある生徒は・・・

 

It is January First. This family goes to Grandparents' house.

 

のように話し始めました。

 

また,ある生徒は・・・

 

Look at this picture. The phone is ringing, but Mother can't answer the phone. Because she is putting on her kimono. She is busy. So, Sam(her son) answers the phone.

 

のように話し始めました。

 

実際にはエラーが多く入っていましたが,初回として,いいチャレンジができたと思っています。

 

1年生の今,すべてできる,でなくともよい!

 

でも,来年,再来年への架け橋となる取組をしよう!!

 

そう思っています。

 

 

彼らのステップアップの様子を目の前で見られる幸せを実感しています。

 

 

さあ,みんな,チャレンジしよう!

ファイト!!

 

 

 

 

 

3ヶ月ぶりの自主研究会 開かれる!

f:id:takaenglishteacher:20180118194300j:plain 若手の先生が書いてくれたメッセージ

(もう少し字の練習をした方がよさそうかな(爆))

 

今日は3か月ぶりに自主研究会の月例会を開くことができました。

参加者は8人,高校が2名,中学が6名です。

遠くは県北からかけつけてくれた先生もいました。

 

嬉しいことですね・・・。

 

自分から手を挙げてくれた2年目の高校の先生が授業ビデオを持参してくれました。

高校2年生のコミュニケーション英語Ⅱ,英語表現Ⅱの授業です。

 

授業者から参加者に伝えられた,「ここを見てほしい」「意見がほしい」というポイントは:

 

【コミュ英Ⅱ】

●教科書の内容理解の授業で,本文に向き合う彼らの興味を引き出すにはどうすればよいだろうか。

 

●読解の力を伸ばす(入試に対応できる学力にもつながるように)ための工夫にはどのようなものがあるか。

 

【英表Ⅱ】

●文法事項を使ったアクティビティを行っているが,どんなシチュエーションを設定すればよいか悩ましい。どのように取り組ませるのがいいだろうか。

 

 

2年目の先生が授業改善に真摯に向き合っている姿を見て、心を打たれる思いでした。

自分のその当時を思い返すと、部活命でそれ以外のことにはエネルギーを割いていたのかな・・・と思ってしまうほどです。

授業に関してはまさに勢いだけでやっていたので、それを思えば、素晴らしいことだと思います。

 

参加者から様々な意見が活発に出されましたが、コミュ英に関しては:

 

・他教科の授業でも、導入には工夫が凝らされている。教科書にあるから、今日はここを学ぶ、ということではなく、学習内容に関連する話題を教師が提示し、生徒たちを引き込んでいく、ということをしている。英語では、教師が自己開示を含んだsmall talkを行い(視覚資料として写真などを添えると効果が上がる)、生徒の興味・関心を喚起するとどうか。

 

・インプット、というと、教師が与えれば生徒に入っていく、というように聞こえるが、生徒は一人一人千差万別で、こちらが英語を使って話したとしても、彼らが必ず取り入れる(傾聴し、理解する)とは限らない。だからこそ教師のsmall talkは、真正性のあるものを取り入れるべきで、嘘の情報ではなく、本当のことが生徒にとっては刺激となる。

 

・学んでいることが何につながっているのか、ということを感じさせられるかどうか、が大きいのではないか。ミクロなことだけを考えるのではなく、学んだことが他のことと関連があり、つながっているということを感じさせるとよいのではないか。

 

 ・読解力といっても、授業者、英語科、学校としてどう考えているか、を明らかにする必要がある。初見のある程度長い英文を読んで、その概要を捉えつつ、要点を押さえることができること、とすると、そのために必要なことを授業の中でも行うことが当然必要になる。1分ごとに訳すのではなく、どんなステップで理解を深めていくのかを考える必要がある。例えば・・・

 

という話が出されました。

 

英表では:

 

・そもそも、2年目の先生が、科目のねらいをしっかりと意識し、英語を聞いたり、読んだり、やりとりをしたりすることを通して、文法事項をコミュニケーションの中で学び取らせようとコンスタントに授業を展開していることが(当たり前のことなのに)すばらしい。

 

・中学校とは違って、分詞構文など日常会話の中ではなかなか使わないかもしれないものをオーセンティックな状況を作って使わせることが本当に難しい。例えば、冒頭のsmall talkからinteractionの中では、Why? - Becauseをベースとして会話を広げ、その流れの中で分詞構文を取り入れ、理由を表す部分を教師が次第に言い換えるなどして、意味・働きを体感的に捉えさせることができるのではないか。また、自由なペアでの対話が難しい場合もあるので、____________, I am very (             ).のような書き出しぶんを用意し、自分の今の感情や状況などを(           )に入れ、その理由を下線部に分詞構文を使って入れさせて、その後3文、5文と指定をして文章を書かせる、などの活動を取り入れるのはどうか、という案もあろう。

 

のような意見が出されました。

 

少ない人数ではありましたが、2時間半があっという間に過ぎ去って、充実した学びの時間になりました。

 

今回は、自分の学年にいる学年付の講師くん(理科)も参加をしました。

教科を超えて、授業研究をしている場を体感させたかったからです。

 

おかげで、理科の授業では・・・という話(一番子どもたちが熱中するのは実験であるなど=だから、英語では・・・と考えたときに、授業者がちゃんと子どもたちが熱中するような時間・活動・場をつくる)も聞かれ、話が深まったこともありました。

 

地道ではありますが、こうした学びの輪をこれからも大切にしていこうと思っています。

  

 

f:id:takaenglishteacher:20180118193234j:plain

 

1年生たちの変容

年が明け、10年ぶりに担当している1年生たちの様子も、目に見えて変わってきているように感じます。

 

これまで、授業に関すること、関係のないこと、様々にあったつぶやきも、随分と数が減ってきました。

 

周囲の様子を感じ取り、自分の発言が全体の流れにフィットするかしないかを判断しているのかな、と思います。

 

いい言葉かどうかは分かりませんが、「空気を読む」ようになってきているのかな、ということかもしれません。

 

また、知的にも成長しているのでしょう。

 

興味・関心を惹きつけるぞ、と感じられることも、より自分の知的好奇心を刺激するものになってきているのだと思います。

 

 

そうは言っても、こちらが提示する1枚の写真や、small talkのトピック、彼らにとって、自己関連性、必要感や必然性の感じられるもので、成長した彼らのつぶやきを引き出したいな、と思っています。

 

 

今日は、現在進行形の導入を行いました。

 

アナログに敢えてシフトし、プリントアウトした1枚の写真だけで豊かなsmall talkやinteractionを行うことに注力してきましたが、今日は久しぶりにパワーポイントを使ってスクリーンに写真を映しました。

 

先生が自己開示を積極的に行うことも意識しました。

 

顔を上げてスクリーンを見て、ブツブツとつぶやく様子、隣の友だちと「あれって何だろう?」とつぶやき合う様子、そうした姿が見られました。

 

彼らが学びに入り込んでいく姿を見ると、授業を展開しながら、本当に嬉しくなります。

 

 

これからも彼らの今この瞬間の姿をしっかりと見つめ、彼らの心が動くような授業ができる準備を整えていこうと思います。

 

 

がんばろう!

 

足もとを見ながら,一歩先も見据えて

2月末を目途に,勤務校の現職教育係が担当している「研究論集」の執筆のための下準備をしています。

 

金曜日の教科部会では,基本コンセプトについて骨子案を提案し,みなさんから意見をもらいました。

 

f:id:takaenglishteacher:20180114203527j:plain

 

 

 

今年度赴任をした後輩に向けて,自分なりに大事にしている物事の進め方も示したいなあ・・・

 

こうしろ,ああしろ,ではなく,実際にやっている姿をただ見せることによって,感じ取ってほしいなあ,という思いがあります。

 

他を批判するわけではありませんが,忙しいからとはいえ,出来上がったものをぽーんと示される,ということに対しては違和感を感じてきたからです。

 

今回は研究主題となりそうな案を2つ示し,それぞれについて設定の理由を示しました。

その上で3つめはメンバーから出してもらってもいいよ,ということで自由な選択肢も残しました。

 

ディスカッションをする中で,メンバーたちからは1つめのテーマを推す声が強かったことから,提案者としても同意して,そのテーマをもとに論集を書いていくことになりました。

 

若い頃は自分がやりたいようにやる,周りの声なんておかまいなし,の自分が言うのも,本当に恥ずかしいですが,最近はこういう類のことに,気を配っています。

 

 

 

ところで,半年ほど前に出された

 

学習指導要領解説(外国語編)

 

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/07/25/1387018_10_1.pdf

 

少し先,私たちはこれをもとに授業を展開していくことになります。

 

その中で,英語科としての見方・考え方が示されています。

 

外国語活動・外国語科において育成を目指す資質・能力の整理

 

http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2017/01/20/1380902_3_3_1.pdf

 

 

A)外国語によるコミュニケーションの中で,どのような視点で物事を捉え,どのような考え方で思考していくのかという,物事を捉える考え方

 

B)外国語で表現し伝え合うため,外国語やその背景にある文化を,社会や世界,他者との関わりに着目して捉え,コミュニケーションを行う目的や場面,状況等に応じて,情報を整理しながら考えなどを形成し,再構築すること

 

(A),B)は整理のために私が加筆しました)

 

と,示されても,それらが一体どんなことを意味しているのかを考え,具現化していかないといけませんね・・・

 

解説の中では:

 

A)外国語で他者とコミュニケーションを行うには,社会や世界との関わりの中で事象を捉えたり,外国語やその背景にある文化を理解するなどして相手に十分配慮したりすることが重要であることを示している。

 

B)多様な人々との対話の中で,目的や場面,状況等に応じて,既習のものも含めて習得した概念(知識)を相互に関連付けてより深く理解したり,情報を精査して考えを形成したり,課題を見いだして解決策を考えたり,身に付けた思考力を発揮させたりすることであり,外国語で表現し伝え合うためには,適切な言語材料を活用し,思考・判断して情報を整理するとともに,自分の考えなどを形成,再構築することが重要であることを示している。

 

と,一段階具体度を上げて説明されています。

 

 

今後,授業の中の具体的な場面としてはどうか・・・を考えていかねばなりません。

 

 

教科部会の中で話したのは・・・

 

★相手の存在を意識すること(相手意識)をこれまで同様重視する

 ・相手の興味・関心に応じて話題を選ぶ

 ・相手の英語力に応じて,また,相手の理解状況を感じ取りながらコミュニケーションを図る(言い直し,理解確認,相手の発話を引き出すかかわりなど)

 ・相手の話をよく聞く,受容する(話すばかりではない)

 ・単に伝えるだけでなく,聞き手と双方向のやりとりを行う(インタラクション)

 

★自分の考えを再構築する

 ・多面的・多角的な視点からものごとを見つめるために,他者の考えや気持ちを受け止める

 ・相手の意見を(よい意味での)批判的に受け止め,反対意見がある場合も相手の納得を引き出せるよう工夫して伝える

 

ばっと思いつくものを短時間で挙げてみても,こんなことが出てくるのかな,と思います。

 

 

こうした教科部会でのやりとりを受け,1年生の授業においても:

 

生徒に,

 

Why?

 

と問いかけたり,

 

ペアでの対話の中で,

 

You like...... , right?

Sorry, but I don't like... because....

 

と遠慮せず述べる(ただし敬意を失わず)ようにうながしたりしています。

 

(3年生のディベート授業につながっていきますよねー)

 

 

 

足もとを見ながら,でも,一歩先を見据えて・・・

 

ですね!

 

 

ELEC 2017冬期英語教育研修会

www.elec.or.jp

 

12月26日,東京・神田のELECにお呼ばれして,3時間の講座を担当してきました。夏休みの研修は,香川県の研修会と日程が重なり,申し訳ないのですが,遠方を選ばせていただいたので,しばらくぶりにお邪魔したことになります。

 

今回は40名を超える受講者の方がいらしていました。

 

ここ数年ずっとタイトルにしている,

「生徒の学びのプロセスに寄り添う指導の工夫」

ということで,学習者の視点から授業や私たちの指導を見つめ直しました。

 

今回もELECの担当の方からすぐにアンケートの結果が送られてきましたが,多くの受講者の方と共感できたことが分かって嬉しかったです。

 

研修後,受講者の方からのメールが今回も届きました。

 

●紹介された活動についてさらに詳しく知りたい・・・

 

●受講後,授業が変わって子どもたちの様子が変わってきた・・・

 

 

こうして生まれるつながりも,自分にとって本当に財産だな,と思います。

 

ここのところ私の講座を連続で受講してくれる大阪の若い男性の先生がいます。

私立の中・高の先生なので,学校の方針もあり,なかなか自由に教科書を選んだり,授業の在り方を工夫したりするのは難しいかもしれません。

そんな中,できる範囲で工夫をし,パフォーマンステストを取り入れたところ,子どもたちの姿勢が変化したことを実感したそうです。

 

嬉しいですよね・・・自分のことのように感じられます。

 

 

また,私の紹介した活動をそのまま取り入れることには注意も促しています。

 

学校のある場所も違えば,子どもたちの様子も違います。

Teaching Contextが違うのです。

 

また,何のためにその活動が必要なのか,納得感をもってもらうことも重要です。

 

研修を受けると,受講したことで元気が出て,いいなあと思う活動を取り入れたくなるものですね。私自身もそうです。

 

が,そのことには注意が必要だ,ということを忘れないようにしたいものです。

 

全ては子どもたち中心,の発想で考えなければなりませんね。

 

 

 

次の研修の機会は来夏になるでしょうか。

 

研修会で出会う先生方とのネットワーク,これからも大切にしていこうと思います。

 

 

足元を常に見つめて・・・

 

元気をありがとうございます -基礎英語2へのリアクション-

2018年もあっという間に1週間が過ぎました。

明日から3学期が始まります。

 

冬休み中も,何かと忙しく,目まぐるしく過ごしています。

冬休み中も公務で学校に出勤する日が続きました。

とはいえ,学校があって子どもたちと生活している時に比べれば,物理的には少しだけ楽だったかなあ・・・。

(でも,子どもたちと過ごしているときの方がずっと楽しいけれど)

 

目の前の子どもたち,そして同僚との仕事,もちろん保護者の方とのかかわり,を最優先に,は変わりませんが,帰宅後の時間を使って,基礎英語など,対外的な仕事をこなします。

 

家事や我が子たちのことも同時並行的に行うので,なかなか厳しい,ということも少なくありません。

 

金曜日のみ,週に1度の登場しかしないので,それほどリスナーの方にインパクトを与えることもないだろう,と思いながら,それでもNHK出版に届くリスナーさんからのお便りに自分の名前が書かれていると,つながりを感じて本当に力がわきます。

 

名前を呼ばれる,というのは本当に嬉しいことですよね。

 

エゴサーチ,とはいいませんが,小心者の私・・・気になって自分はやっていないtwitterなんかも時々覗いてしまいます。

 

あるとき,こんなツイートを見つけました。

 

f:id:takaenglishteacher:20180108121042j:plain

 

いやあ・・・照れくさい・・・ですね・・・

 

素敵ではないのでそこは・・・ですが,こうして気に留めてくれる方の存在に励まされ,本当に元気が出ます。

 

あまりの疲労にキーボードをたたく指が全く動かなくなることも多々あった秋から冬を思うと,励まされましたね・・・。

 

 

今日から2018年,1月の放送が再開(先週は再放送)しました。

 

ぜひ基礎英語2,聴いてくださいね!