つらかった思い出から光

日本人学校から帰国した30そこそこ当時,赴任した学校・・・

 

ポテンシャルの高い子どもたちがたくさんいる学校でした。

 

全国から集まったかつての同僚たち(ほぼすべてが先輩でしたが)は,派遣期間が当初から決まっており,はっきりした目的意識を持って学校生活を送る仲間たちでした。

 

国外だから,を言い訳にせず,ピンチをチャンスと捉え,現地だからできる教育活動を!

 

子どもたちがいきいき学べる授業の創造,学校行事の実現を!

 

と取り組んでいる姿を,熱く焼きつけて帰国したので,一見,現状維持をモットーとしているような雰囲気にどうしてもなじめず,問題提起ばかりをしていました。

 

もっとできるのでは・・・?

 

 

でも,赴任したての若手が,人間関係をじっくりと構築する前に,何の根回しもなく張り切った行動をしても,物事が前に進むはずもありません。

 

とんがっていた自分は,様々な壁にぶつかり,とてもつらい思いをしていました。

 

今思うと,自爆していたな,と分かるのですが・・・

 

 

20年の教員生活で,自分で希望をして異動をしたのは,その学校から環境を変えたい,と願い出た1回だけです。

 

離れてみて,再スタートを切って,自分の取っていた行動を振り返り,学年や学校のチームの大切さを実感し,仲間との信頼関係を構築したり,子どもたちにチームで向き合ったりすることができました。

 

この学校でのつらい思い出は,前のブログにも何度か書いてきました。

 

ただ,facebookで過去の教え子たちとつながると,成人した彼らから,

 

会いに行ってもいいですか?

 

と尋ねられるようになってきました。

 

 

今日の放課後も,そんな中の一人が勤務校を訪ねてくれました。

 

 

教育実習生を抱え,短時間しか時間が取れないのに,脚を運んでくれたこと,そして,当時を振り返りつつ,大学生から社会人となっていく今,考えるべきことは何か,という話まで40分ほど一気に話が広がりました。

 

 

若いから,一生懸命だったことだけしか,誇れることはありませんが,ちゃんと子どもたちと向き合ったことを彼は覚えていてくれたようです。

 

 

今,思うような授業ができず,子どもたちとのつながりがどうなのか不安になっている実習生に伝えたい・・・

 

時間が経って,分かることもあるんだよ!