佐伯胖先生に会ってきました
田園調布学園大学
拙ブログでもこのところよくご著書を紹介させていただいてきた佐伯胖先生に,今日,ご挨拶をしてきました。
勤務校の公開研究発表会にご講演いただくこととなり,ご挨拶と打ち合わせを兼ねて時間を取っていただいたのでした。
勤務校の研究だけでなく,学校そのもの,そして,学校で行われている授業,それを支えている教師の考え方・・・もろもろのことに深い憂慮をされていました。
決められたゴールに向けて子どもたちを導いていくだけ,敷かれたレールの上を走らせるだけ・・・
想定しているゴールにみんなを連れていくことに夢中になると,子どもたちの柔軟な気付きやつぶやきを拾うことができない・・・
そんなことに対しての嘆きです。
かっこつけず,分からないことは分からない,
過剰な一般化をせず,背伸びをしない,
教室や生徒をひとくくりにしてしまうような研究をしない,
教師が,一人の生徒との関係を重視し,その生徒を「二人称」として見つめることができる研究に,
教師の気付きが「一人称」として語られる研究に,
教師が手立てを講じて,その結果,子どもがこんなふうに変わった,という行動主義的な考え方から離れた研究に,
そんな話を1時間近くすることができました。
各教科の授業における具体的な例も出してださったり,こちらがイメージできる例を聞いてくださり,「それはおもしろいね!」と話してくださったり・・・
これからの勤務校の研究にも寄り添ってくださるとお話してくださいました。
英授研などの学会でも,ぜひお話していただきたい・・・
(教科を越えた,マクロな視点で学ぶことを見つめたい)
そう感じました。
佐伯先生,貴重なお時間をいただき,本当にありがとうございました。
今後とも,どうぞよろしくお願い致します。