ファイナルスピーチ発表を通した学び 新潟の高校教師 M先生との交流①

もう何年もお互いの授業実践を交流し,学び合っている先生がいます。

 

新潟のM先生です。

 

前のブログ,今のブログでも,何度も登場している先生ですが,私にとって,常にinspireをしてくださる大先輩です。

でも,M先生は本当に柔らかでしなやか,私のような後輩とも同じ目線で語り合ってくださる方です。

 

先日,あるクラス全員分のスピーチ映像を送りました。

(抽出されたベスト映像だけ,スーパーなものだけを示すことはしたくない)

 

忙しい中,視聴の時間を取ってくださり,メールをくださいました。

 

今回は,こうした交流の前半を紹介します。

 

M先生のつむぐ言葉は洗練されており,一語一句に深い意味があります。

 

残念ながら私にはそうした素養がなく,悲しいばかりですが,高校に上がった生徒たちが,M先生のような方に出会い,導かれていくことは,本当に嬉しく,感動的なことだと思います。

 

栃木県に来てほしい・・・ そんな気持ちにさえなります。

 

では,みなさんとともにM先生のメールから学ばせていただきたいと思います。

 

 

T先生、おはようございます。

 

少し予定より遅れましたが、

ようやく、ファイナルスピーチを最後まで視聴させていただきました。

 

jealousyを覚え、わざと見ないふりをしたい人がいるかもしれないな、と思うほどの、

スーパー中学生さんぶりに圧倒されます。

 

でも、先生のご指導の結果、ここにたどり着いた。

そのご指導とはどんなものだったのか、

いろんな想像をしながら、本当に楽しませていただきましたし、学ばせていただきました。

 

もうすぐ出かけるので、尻切れトンボになるかもしれませんが、

まず、感想を お伝えしたいと思いました。

 

頭の中に浮かんだ言葉は、

 

   響きあう教室

 

です。

 

そして、

 

   そうだ、そうだ!言葉は、自分の世界を語るためのものだ!

 

です。

 

 

遠慮なく、自己開示できる空間づくり。

ここにT先生実践の極意があると思います。

 

ファイナルスピーチを表現するとすれば

 

   the last thing that is monotonous

 

 

どのスピーチを聞いても、おもしろかったです。

どの生徒さんも、「自分流」にこだわった内容と表現方法でした。

 

多くの生徒さんが、スピーチの中で、先生への感謝を伝えました。

 

その謝辞の中に、先生がどのようなはたらきかけをしてこられたかが垣間見えるのですが、

私が最も注目したのは、優秀な女子生徒さんの言葉でした。

 

「私は、英語はできる。でも、英語学習に対する態度が間違っていた。」

 

おそらく、私が、今回、再確認させていただいた、

「言葉って何のために使うの?」について、

きっと彼女にも大きなenlightenmentがあったのだな、と推察しました 。

 

先生のことを形容して

love, passion, enthusiastic,というのは、

おなじみのワードですんなり落ちます。

 

でも、「できる、できない、知ってる、知らない、だけじゃないんだよ」という

おそらくimplicitなメッセージを、その女子生徒さんはきちんと受け止めたのだな、と思いました。

 

「響きあう教室」であると感じたのは、

まず、スピーカーが、いろんな手法で、audienceを「まきこもう」としていました。

また、先生は、自然に空気を調整しておられました。

やや引っ込み思案な生徒さんのHello!に、

人一倍大きなHello!で返しておられましたね。

生徒さんのjokeも、おもしろいけど品格がある、そのセンスに感心しきりでした。

 

あらためて、「全身 で導くのだ」という大事なことを感じさせていただきました。

 

 

さて、この程度ではおさまらないほど、

いろいろ考えさせられたり、メモも取りましたが、

今回は、The sooner, the better.の気持ちだけでメールさせていただきました。

 

また、時間が取れたら、きちんとまとめてお伝えしたいと思います。

 

いつも、私にも分け与えてくださり、本当にありがとうございます。

では、よい一日でありますように。